VINのらんどくダイアリー

ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

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2006年06月

長らくご無沙汰でした<(_ _)>

夫婦2人きりの生活にも、いろんな雑務が入ってきて、慌ただしい日々を送っていました。
細々と続けてる内職が来たりして、アップする暇がありませんでした。
とはいっても肝心の読書の方は年中無休状態です 

随分昔中学生の頃より、本を読まずに寝たなんてことは数えるくらいしかなかったように記憶しています。

私の読書は節操のない雑読、濫読、乱読、斜読ですが、いったんそのときの自分の気持ちにフィットするものだとわかると、今度は丁寧に再読再々読するのが常です。

どんなに落ち込んでいるときでも、身体的に苦しいときでも、それなりの内容を選んで本に寄り添ってきました。 Without books,I cannot live!

以前にも登場した横山秀夫氏の「第三の時効」をアップします
多くの警察小説を手がけている氏ですが、とくに引き締まった面白い作品!

6つの小品に分かれていますが、どれもとある地方の県警捜査第一課を舞台の連作です。

同じ県警捜査第一課でありながら、強行一係・二係・三係の面々が事件を取り合ってしのぎを削る様子が生き生きと描かれていて、最高のおもしろさ♪

同じ警察小説に黒川博行氏の書かれたものがあり、これまた大阪弁の刑事の軽妙かつ生々しい掛け合いがおもしろいので、興味のある方は合わせて読んでみてくださいねっ。

晴れの国といわれているわが市にも梅雨入り宣言が出されました。
道端にアジサイが蕾をつけて、今か今かと登場を待っています。

環境省が、国内で使用される自動車のガソリンの全量を2030年までに植物から作るエタノール10%混合に切り替える方針を決めた、という記事が新聞に載せられていました。
当初3%の混合から、30年には10%にすることにより、CO2削減量は約1千万トンだそうです。
京都議定書目標に達するよう、私たちも省エネを心がけたいですね。

たまたま1週間ほど前に読んだものに、全米のガソリンスタンドでは、すでにエタノール混合ガソリンであるガソホールを売っているという記事がありました。
全世界が一丸となって小さなことから取り組めば、地球を環境破壊から守れるのではないでしょうか。

今回は多くの方の間で反響を呼んでいる「生きて死ぬ智慧」です。

改めてご紹介するまでもないでしょうが、著者の柳澤桂子氏は30年以上にもわたり、原因不明の難病に苦しめられ、生命科学者としての研究も途中で中断せざるをえなくなりました。

これらの過程は別の著書「認められぬ病」に詳しく書かれています。

この間、病気の原因がつかめないことにより、医師からは気の持ち方が悪いといわれたり、本来の病の苦しみの上に、さらに数々の精神的な苦しみを負わされることになります。

ベストセラーになったこの本は、般若心経を生命科学者の目と心で訳すとこのようになる、ということが示されています。 

人間を含めた地球上の物質は、原子の集まりであるということを基に、宇宙の空と色即是空を交差しながら訳しておられます。

仏教に精通していなくても、自分流に読んでみたらどうでしょうか。

ジャワ島中部地震発生から1週間たちました。


死者の数は6000人強,各国からの支援物資の配給も遅れ、略奪などで治安も悪化しているということです。
10年前の阪神淡路大震災を経験した私は他人事とは思えません。


わが市の誇りであるAMDAが、いち早く医師団&ボランティアを派遣したことはとても心強いことです。


一日も早く、ライフラインなどが正常化し、日常生活が戻ることを願っています。





これからご紹介する本は、世界最古の木造建築法隆寺の修繕&解体の仕事を代々受け継ぐ宮大工の家に生まれた最後の宮大工棟梁・西岡常一氏と、そのたったひとりの弟子・小川三夫氏が書かれたものです。



西岡常一氏&小川三夫氏著『木のいのち 木のこころ』




木の性質を知り尽くしてそれを最大限に活かすための知恵や道具に対する深い洞察力を通して発せられる含蓄に富んだ言葉のひとつひとつの重みがずっしりと胸に響く、そんな作品です。



作品の中で紹介された代々法隆寺大工に伝わる口伝の一部には人間が人として生きるのに必要かつ重要なヒントが詰まっていて思わず自分の軽佻浮薄な生き方に活を入れられた思いがしました。


  一、神仏をあがめずして社頭伽藍を口にすべからず
  二、伽藍の造営には四神相応の地を選べ
  三、堂塔建立の用材は木を買わずに山を買え
  四、木は生育の方位のままに使え
  五、堂塔の木組みは寸法で組まず木の癖で組め
  六、木の枠組みは工人たちの心組み
  七、工人たちの心組みは匠長が工人らへの思いやり
  八、仏の慈悲心なり、母がわが子を思う心なり
  九、百工あれば百念あり、これをひとつに統ぶる。これ匠長の器量なり。
    百論ひとつに止まる、これ正なり
  十、百論をひとつに止めるの器量なき者は慎み畏れて匠長の座を去れ
  十一、諸法の技法は一日にして成らず、祖神たちの神徳の恵みなり、祖神忘るべからず




20年にも及ぶ法隆寺の昭和大修理を20代の若さで棟梁として手がけた西岡氏の、職人一筋に生きてこられたいのちの迸りというべき宝石のような言葉が各所にちりばめられた本書、現代の子育てに悩む若い世代



木への愛情、仕事への情熱は他に追随を許さないほどの氏ですが、家庭はほとんど顧みず、生涯を宮大工ひとすじに捧げたことからも、家族の側からの批判は相当辛らつなものがあったのは否定できない事実でもあります。



最後に西岡氏の言葉を挙げて簡単なレビューとします。


「性根というもんは、直せるもんやないんですわ。
やっぱり包容して、その人なりの場所に入れて働いてもらうんですな。
曲がったものは曲がったなりに、曲がったところに合う所にはめ込んでやらんといかんですな」


「「自分からしてみせな。それがいちばんですな。なんぼじょうずに文句言うてもあきませんわ。やっぱりまず私自身鉢巻きをしめて、汗を流して、その人の前でこういうふうにやってくれと、実際してみせんとな」

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