横浜名物のシューマイで有名な「崎陽軒」が28日に製造・販売を停止しましたね。
「昔ながらのシウマイ」など9種類21品目で本来、原材料の表示は使用重量の多い順に記載しなればならないのに、タマネギよりも少ない「ホタテ貝柱」を上から2番目に表示するなどしていたというのがその理由だそうです。
これはJAS(日本農林規格)法違反の疑いがあるということです。
社内調査で発覚後、神奈川農政事務所に「原材料表示にミスがあった」と電話で連絡、約1万5000本を自主回収、廃棄処分したそうです。
法遵守に則っての今回の早急の処置はすばらしいといえるでしょうが、飽食&潔癖日本の現状を見たようで、違和感を覚えてしまいました。
これだけの食品を世界の飢えで苦しむ国に送ればどれだけの人が助かるでしょうか。
実行するには難しい問題が山積で絵空事とは思いますが、赤福問題のときと同様、消費者にお詫びの表示を載せるとともに「それでもよかったら買ってください」と消費者の判断に任せる処置はいけないことなのでしょうか。
単純な私はついこんなことを考えて、食べ物を粗末にすることの是非の行方に疑問を持ってしまうのです。
さて今回は高橋龍太郎氏著『あなたの心が壊れるとき』をご紹介したいと思います。
東京都内で「タカハシクリニック」を開業していらっしゃる精神科医である著者は全共闘時代の申し子として学生時代のエネルギーの大半を費やしたのち、アパシー(無気力症候群)そのものの時代を過ごしていらっしゃったそうです。
そんな駆け出しの医師がアパシーから抜け出したきっかけになったのは、国際協力事業団の医療専門家としてペルーに派遣されたことでした。
「そこでは人々は貧しいながら、明るく、楽しく、互いにいたわり合いながら生きていました・・・
そこには互いに信じ合える人間関係が存在していました・・・
私はペルーにいる間に、少しずつ自分のあるがままを受け入れることができ、それとともにアパシーの状態が少しずつ癒されていくように感じました」
「まず自分を愛することによって、人は初めて他者を愛することができる」
すべての悩める若者へ伝えたい言葉として著者は上記のメッセージを挙げています。
精神的に病んでいる若者を生み出した日本の社会を省みれば、団塊世代の大人が作り出した価値観の貧困が挙げられると著書は指摘しています。
学歴偏重などのうわべの価値観を重んずるあまり、子どもたちの能力の適性と限界を見極めることを放棄した親が無気力症候群の子どもたちを大量生産していると説きます。
社会のルールから逸脱した子どもたちを力ずくで正す父性の復権回復こそが早急に求められていると警告を発した上で、拒食症、アダルト・チルドレン、PTSD、ストーカー、パニック障害、境界性人格障害など、昨今の日本で問題視されている心の病をひとつひとつ取り上げ、臨床医ならではの見地から解決策を模索しています。
トータルでいえば、「あるがままの自分を受け入れて、分をわきまえて」ということでしょうか。
いかに有名な人々が何をいおうと、自分は自分、ポジティブ・シンキングなどと強がって自分を傷つけるような精神は必要ないということだと思います。
日々小さな喜びを見出して気楽に生きましょう!
実際の診察を再現している著者のもう1つの著書『私の心は壊れてますか』と合わせて読まれるのもいいのではないでしょうか。
「昔ながらのシウマイ」など9種類21品目で本来、原材料の表示は使用重量の多い順に記載しなればならないのに、タマネギよりも少ない「ホタテ貝柱」を上から2番目に表示するなどしていたというのがその理由だそうです。
これはJAS(日本農林規格)法違反の疑いがあるということです。
社内調査で発覚後、神奈川農政事務所に「原材料表示にミスがあった」と電話で連絡、約1万5000本を自主回収、廃棄処分したそうです。
法遵守に則っての今回の早急の処置はすばらしいといえるでしょうが、飽食&潔癖日本の現状を見たようで、違和感を覚えてしまいました。
これだけの食品を世界の飢えで苦しむ国に送ればどれだけの人が助かるでしょうか。
実行するには難しい問題が山積で絵空事とは思いますが、赤福問題のときと同様、消費者にお詫びの表示を載せるとともに「それでもよかったら買ってください」と消費者の判断に任せる処置はいけないことなのでしょうか。
単純な私はついこんなことを考えて、食べ物を粗末にすることの是非の行方に疑問を持ってしまうのです。

東京都内で「タカハシクリニック」を開業していらっしゃる精神科医である著者は全共闘時代の申し子として学生時代のエネルギーの大半を費やしたのち、アパシー(無気力症候群)そのものの時代を過ごしていらっしゃったそうです。
そんな駆け出しの医師がアパシーから抜け出したきっかけになったのは、国際協力事業団の医療専門家としてペルーに派遣されたことでした。
「そこでは人々は貧しいながら、明るく、楽しく、互いにいたわり合いながら生きていました・・・
そこには互いに信じ合える人間関係が存在していました・・・
私はペルーにいる間に、少しずつ自分のあるがままを受け入れることができ、それとともにアパシーの状態が少しずつ癒されていくように感じました」
「まず自分を愛することによって、人は初めて他者を愛することができる」
すべての悩める若者へ伝えたい言葉として著者は上記のメッセージを挙げています。
精神的に病んでいる若者を生み出した日本の社会を省みれば、団塊世代の大人が作り出した価値観の貧困が挙げられると著書は指摘しています。
学歴偏重などのうわべの価値観を重んずるあまり、子どもたちの能力の適性と限界を見極めることを放棄した親が無気力症候群の子どもたちを大量生産していると説きます。
社会のルールから逸脱した子どもたちを力ずくで正す父性の復権回復こそが早急に求められていると警告を発した上で、拒食症、アダルト・チルドレン、PTSD、ストーカー、パニック障害、境界性人格障害など、昨今の日本で問題視されている心の病をひとつひとつ取り上げ、臨床医ならではの見地から解決策を模索しています。
トータルでいえば、「あるがままの自分を受け入れて、分をわきまえて」ということでしょうか。
いかに有名な人々が何をいおうと、自分は自分、ポジティブ・シンキングなどと強がって自分を傷つけるような精神は必要ないということだと思います。
日々小さな喜びを見出して気楽に生きましょう!
実際の診察を再現している著者のもう1つの著書『私の心は壊れてますか』と合わせて読まれるのもいいのではないでしょうか。