VINのらんどくダイアリー

ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

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2010年12月

ネットで評判のタモリさん特製のカレーを作ってみました。


―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――

「タモリのカレー」


�@とりモモ500gにカレー粉大さじ1、ターメリック小さじ1、クミン小さじ1をもみ込みフライパンで炒める ec7d827a.jpg


�Aなべに移した�@を1リットルの湯に入れ、マンゴーチャツネ大さじ2分の1、赤ワイン75cc、ミキサーにかけたホールトマト75gを入れて煮る

�Bフライパンでニンニク&ショウガのみじん切り、玉ねぎを炒め、カレー粉大さじ1、ターメリック小さじ1、牛乳4分の1、ヨーグルト大さじ1を入れる

�C�Aのなべに�Bを入れ、しょうゆ&甘味少々、とろけるチーズ30g、塩小さじ1を入れ、ふたをずらして2時間ほど煮る




―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――


あちこちでの評判があまりにもすごかったので相当期待して一口。 b6085bf7.jpg


十分おいしかったのですが、期待感があまりにも強かったので少々肩透かし。

夫曰く「市販のカレールーの方がいいよ」

友人より伝授してもらって以来最高傑作と思っている特製ドライカレーも「じゃがいもの入った普通のカレーがいい」と言います。

いくつになってもきっと幼い頃母親から作ってもらった味が忘れられないのでしょうね。





佐藤愛子氏著『老兵の消燈ラッパ』


「血圧が二百を超える日もあれば、息が掠れるときもある。
当年とって八十六歳、心身ともに実はヘトヘト…。
さすがの暴れ猪も消燈ラッパを鳴らすときなのか」


主婦の友社の月刊誌「ゆうゆう」に連載していたエッセイ《老兵の進軍ラッパ》をまとめたのが本書です。


あの愛子ちゃんも86歳とは!


私の好きな女流作家の方々の年齢を検索してみると…曽野綾子氏80歳、田辺聖子氏83歳、澤地久枝氏81歳!


光陰矢のごとしという表現がぴったり、あっという間に時が過ぎているんですね。



本書を構成している20のエッセイの題名はこちら

「思い出の浸り方」「老兵の涙」「うぬっ!」「ヤバン人の教育論」「男泣き」 「古き良き時代とは」「ベストセラーの謎」「イチャモン時代へのイチャモン」「85歳の感懐」「残りの気力」「私の元日」「風船言葉」「我が血脈」「孫との付き合い方」「裸男今昔」「悲劇か、喜劇か」「ロバちゃん山羊ちゃんのお話」「さくらと私」「人間のいる町」「元気で死にます」


体力は衰えたとはいえ、愛子ちゃんの現代の魂を抜かれたような若者たちや理不尽な世相に対する「憤怒の火柱」健在です。

さすが大正の終わりから昭和を生きてきた底力を感じさせる内容です。


「あの時代は物質的に恵まれなかったかわりに、しっかりした精神性があった。
礼儀を尊び情に篤く正直勤勉で、勇気や忍耐力や犠牲心を美徳として大切にした。
合理性や便利を望まず、そこから世の中にゆとりが生まれていたのだと私は考える」


至るところで嘆きや叱咤を繰り返す著者ですが、その根底に流れるのは人間不信とは正反対の人情溢れる誠実直情な人柄が本書からもしっかり伝わってきて読みながら心が温まります。


これからもお元気で私たちに勇気の素を与えてくれるエッセイを発表してほしいと期待しています。

日ごろ夕食時のお笑い系以外ほとんどテレビを観ませんが、毎年年末になるのを楽しみにしている番組が3つあります。


紹介をとまどうようなおバカ番組で恥ずかしいのですが、1つは先日放映された「人志松本のすべらない話」、次は昨晩の「M-1グランプリ」 、そして最後が大晦日の「ダウンタウンのがきのつかいやあらへんで」なんです


「人志松本のすべらない話」の今年の優勝者はガダルカナルタカさんでこれは少し予想外で不本意でしたが、「M-1グランプリ」は苦節9年連続決勝出場の笑い飯が優勝、最後の「M-1…」王者となりました。


最後に残ったのは笑い飯とパンクブーブー、スリムクラブ。


敗者復活戦から見事勝ち上がってきた昨年の覇者・パンクブーブーは披露した2つのネタがあまりにも酷似していたのが命取りになり審査員の票がまったく得られなくて残念でした、応援していたんですけどね。


ニューフェイスとして勝ち上がってきた沖縄出身のスリムクラブの漫才、初めてでしたが、間の取り方が異常なほど長く独特な雰囲気をかもし出すいま流行のゆるキャラが受けたのか、7名の審査員中3名が投票し準優勝。


個人的にはファイナりスト9組のうち「ナイツ」と「ハライチ」がおもしろかったのですけど。


こんなにおもしろい番組が今年で終了するのは淋しいです。


今までのM-1についてはこちら




本日は天野節子氏著『目線』です。


自費出版したデビュー作『氷の華』がブレイクして松本清張の再来といわれる著者の2作目。


1作目は米倉涼子主演でテレビ化されましたが、この2作目も先日仲間由紀恵主演で放映されたばかり。


すでに原作を読んでいたのと仲間由紀恵さんが好きなので観てみようとテレビをつけましたが10分ほど観ただけで退屈になり消しました。


「ベストセラー『氷の華』を遥かに超えた究極のミステリー。
同族会社・社長の誕生祝い。華やかな宴は、一転して次々と人が死ぬ惨劇の場へと変わっていく…。華やかな悪女を描いた『氷の華』から2年。
60歳で自費出版からデビューし、女・松本清張の呼び声も高い大型新人が、驚くべき進化を遂げ、愛憎渦巻く一族の悲劇を描き切った衝撃作。
驚愕のラスト。
犯人の抱える深い哀しみに、3人の刑事は辿り着くことができるのか?」



意味深長なタイトルが災いしてか、途中から犯人が予想できたのがいいのか悪いのか、趣向をこらした伏線の数々が上記の出版社の扇情的なキャッチコピーに反して何だか底浅く物足りなさを感じました。



1作目でも感じた素人の域を出ない文章が多々見られたことやくどいと感じられる説明的な文が多く目につきました・・・こんなにエラそうに感想を述べるなら書いてみろ、と自分自身に突っ込みを入れながら毎回レビューを書いている私です、どうぞお許しを!


そして極めつけはどこかしこで寄せ集めたとしか思えないようなティピカルな刑事の登場でまたもやドン引き。


それにしても犯行に結びつく犯人の長年の怨念や、舞台となったハイソサエティー風の家族の内実の描写があまりにも時代錯誤的で底が浅く共感できなかったのは残念でした。

遅まきながら年賀状がやっと仕上がりました。   062ee90a.jpg



毎年賀状に貼り付ける夫の油彩画2点を選んでデジカメで撮るのですが、いかに実物よりよく見せるかという苦心が腕と知識がないゆえ実らず悪戦苦闘します。


何度も撮りなおして最後はだんだん面倒になってどれでもいいや、どうせじっくり見る人なんていないのだからと開き直るのが毎年のこと。


そしてやっと年賀状フォームができプリントスタートしましたが途中でインクの1色がなくなりストップ、無事に刷り上った賀状を何気なく見ているとミスに気づきました。

来年は2011年なのに2012年と勘違いしてミスプリしているではありませんか。


刷り上ったものを破棄して郵便局で交換するエネルギーがないのでフェルトペンで「2」を「1」と書き直し、残りのものは画面上で訂正して2011年用のが無事に出来上がりました。


夫は何もしないのに間違いには厳しいのでドキドキしましたが難なく了解。


インクをネットで早急に送ってくれるよう注文し翌日届いたので急ピッチで仕上げました。


今年の8月に夫の長姉が亡くなっているので親戚間の賀状交換は遠慮してその分枚数が少なくてすみました。


毎年止めようかどうしようかと悩む相手がたくさんいますが、思いきって出さずにいても先方から来るので仕方なく出すという繰り返しで今年も決断のできないままの賀状顛末でした。




さて本日はコロナ・ブックス『作家の酒』のレビューです。


「井伏鱒二の愛した居酒屋、中上健次とゴールデン街、池波正太郎はそばで日本酒、山田風太郎は自宅でチーズの肉巻きにウイスキー、赤塚不二夫の宴会・・・26人の個性的な「酒人生」を貴重な写真満載でおくる、楽しいアルバム」


コロナ・ブックスの作家シリーズの最新版。


過去のシリーズには『作家のおやつ』『作家の食卓』『作家の猫』『作家の犬』がありますがどれも写真や作家の簡単な紹介、エピソード満載の目で味わうことのできる楽しい本になっています。




本書に登場する作家は次の通りです。
 
井伏鱒二、山口瞳、吉田健一、田村隆一、中上健次、池波正太郎、
立原正秋、三島由紀夫、田中一光、赤塚不二夫、福田蘭堂、秋山十三子、
星新一、稲垣足穂、小津安二郎、宮脇俊三、高田喜佐、黒澤明、
草野心平、種村季弘、大藪春彦、埴谷雄高、田中小実昌、長新太、
田辺茂一、山田風太郎(敬称省略)の26人。


26人のそれぞれの酒の飲み方やお気に入りの酒肴が今にも湯気が出そうなおいしそうな状態で写真に納まっています。


人名と飲み方が1セットになった目次を見ると・・・
酒の飲み方は上述の作家順に次の通り ↓

横綱酒、振る舞い酒、グルメ酒、四六時中酒、ホン気酒、人情酒、
こだわり酒、スマート酒、惚れぼれ酒、レロレロ酒、モテ♡モテ酒、
はんなり酒、ニコニコ酒、バッタンキュー酒、底なし酒、特急ひとり酒、
すっぴん酒、太っ腹酒、ケロケロ酒、奇想徘徊酒、ハンター酒、
老人性ボレロ酒、場末酒(ハッピーエンド)、☎リンリンはしご酒、
風流ハレンチ酒、アル中ハイマー酒


表紙を飾っている井伏鱒二、井伏ロードといわれる荻窪から新宿間の酒場を梯子した氏の愛した居酒屋、ゴールデン街と切っても切れない中上健次、池波正太郎のそばと日本酒、有名な山田風太郎のチーズの肉トロとウイスキーなど作家の酒人生が生前の作家のスナップ写真や周辺の証言とともに紹介されていてお酒と縁のない私が読んでも興味尽きない楽しい読物となっています。

お酒好きの方もそうでない方も是非どうぞ!

我が家の朝食は一年中パン食ですが、トーストと切っても切れないのがバターかマーガリン。


昔は動物性油脂であるバターが健康に悪いということで植物性油脂のマーガリンが持てはやされていた長い時期がありましたが、近年はマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸のリスクが欧米方面から指摘されだしてすっかり日本にも定着しましたね。


トランスファット(トランス脂肪酸)摂取に伴うリスクとして指摘されているのは主に悪玉コレステロールを増し虚血性心疾患の発症や認知機能の低下などの原因となり、また摂取量が多いと体内で炎症が生じていることを示すCRPが高くなるそうです。


欧米などでは含有量の制限と表示が義務づけられて久しいようです。


2007年にはアメリカのKFCやスターバックス、ミスタードーナツなど大手でもトランス脂肪酸の含量の少ない油脂への切替を始めたそうですが、ずっと無防備状態だった日本も遅ればせながら最近やっと日本国内のセブンイレブンやデイリーヤマザキなどがトランス脂肪酸低減に力を入れだしたと聞く程度、以前福島瑞穂さんが大臣だったときトランス脂肪酸の表示義務に関する検討書を提出したということを聞いたことがありますが肝心の厚労省が取り掛かるにはまだまだという感じですね。


通常のマーガリンのトランス脂肪酸の含有量は7-10%前後だそうですが、他にもケーキやパン、ビスケットなどに使われるショートニングや植物油などが要注意だそうです。



我が家はトーストには何も塗らなかったり、トランス脂肪酸の含有量が少ないマーガリンを使ったりしていましたが、先日室内で柔らかさを保つというバター容器・を義姉に教えてもらったので早速購入しました。



フランス生まれでヨーロッパではどこの家庭でも常備されているものだそうで「バターベル」または「バタークロック」という名称で売られています。


冷蔵庫に保存しているバターを朝のトーストに塗ろうとしてイライラした経験は誰でもあると思いますが、これはバターを常温で1ヶ月以上保存できる容器だそうです。



この容器は2つに分かれていて、ベル形の部分にバターを隙間なく入れ、もう片方の容器に冷水を3分の1ほど入れ、ベル形の容器でふたをするだけです。    3dd28a81.jpg
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冷水は3、4日に1回替えて清潔を保ちます。


朝のイライラがやっと解消されました。








さて本日は奥田英朗氏著『無理』をご紹介します。


「『最悪』から10年、『邪魔』から8年、奥田英朗が打ち立てた、新たなる金字塔!
人口12万人の寂れた地方都市・ゆめの。
この地で鬱屈を抱えながら生きる5人の人間が陥った思いがけない事態を描く懇親の群像劇」


『最悪』『邪魔』に次ぐ群像劇3部作の最新版。


奥田英朗氏といえば『イン・ザ・プール』を代表する伊良部シリーズなど独特のユーモアをふんだんに盛り込んだ作品が有名ですが、これらと比べるとこの群像劇シリーズはかなり読み重りのする深刻な内容になっています。



合併でできた継ぎはぎのような東北のとある地方都市「ゆめの」で暮らす5人が主人公。


◆相原友則―社会福祉事務所で生活保護支給業務の日常、弱者を主張する身勝手な市民にうんざりする日々を送るケースワーカー

◆久保史恵―陰気な町を抜け出し東京の大学に進学することを目標に受験勉強に励んでいる高校2年生

◆加藤裕也―暴走族上がりで詐欺まがいの商品を無知な住人に売りつける離婚歴のあるセールスマン

◆堀部妙子―スーパーの保安員を首になり以前から属していた新興宗教にすがる、孤独な中年女性

◆山本順一―県議会に打って出る腹づもりの二世・市議会議員


上記の5人が微妙に交差しながらもそれぞれ独自の人生のちょっとした無理から泥沼に足を掬われ、それがあっという間にドミノ倒しのように人生に致命的な傷を与えるというドタバタ群像劇になっています。


内容としてはどんなに力んでもどんどん疲弊していく地方の現状や生活保護を受ける市民の側と財政貧困のためにそれをどうにか阻止しようとする福祉事務所員との攻防、地方議員と地元企業の切りたくても切れない癒着など、さまざまな社会問題が盛り込まれていて大変勉強になりましたが、ラストを意識するあまりかまるでジェットコースターのようなラストへ向けてのありえないような終結に違和感満を感じました。


それはそれでドタバタ喜劇風と解釈すれば、悲劇をここまで喜劇風にアレンジできる著者の力量は認めますが。



前述で少し触れましたが県庁から出向の市役所職員でありケースワーカーとして登場する主人公のひとり・相原友則の仕事内容は現在の生活保護事情を知る上でとても勉強になりました。


不況の折、厳しい補助金カットの現状にもかかわらず、生活保護受給率は上がる一方という状況に右往左往する相原たち職員の様子を通して、福祉に携わる居丈高な職員の態度や、逆に生活保護をもらうため汲々とする受給者の様子など、新聞紙上でも問題になっている点を鋭くついていて感服。


また物語の舞台となっている「ゆめの市」の深刻な問題は全国共通の地方過疎都市の悩みであり、住民の都市への流出による商店街のシャッター化や部品工場で低賃金で働くブラジル人労働者の起こす問題などタイムリーな問題が盛りだくさんで寂れた地方都市で生活するとはどういうことかということを正面から突きつけた作品といえるでしょう。

股関節置換手術で岡山・倉敷に入院していた義姉が退院の運びとなり郷里の舞鶴に帰鶴しました。  


およそ1ヶ月半、連日のように往復していた倉敷への国道や病院ともお別れと思うと何だか感無量。

方向音痴の私も回を重ねるとさすが道沿いの風景も目に焼き付けるほどに覚えてしまいました。


最近の病院は衛生面でも神経を使っている様子、至る所に噴霧式の手指消毒液が置かれていて病室に入る際には消毒するよう促しています。


義姉は最初の頃は個室でしたがあとは4人部屋。


個室だと気ままな反面、同病の患者さんたちとの交流もなく予後の情報も入らないなどマイナス面もあるということで4人部屋に期待していましたが、入ってびっくりしたことにはどの大部屋もそれぞれカーテンでしっかりガードして顔も見せず、挨拶の隙も与えないような雰囲気で採光も拒否したような感じ。

プライバシーを尊重するという風潮のためなのでしょうか。


以前母の入退院に随分付き添った経験がありますが、大部屋はオープンで患者さん同士の交流があり食べ物の交換などが行われ、それはそれで煩わしいこともありましたが、気の合う同室の患者さんがいると長い入院生活も気が紛れていたような気もします。


長短ありどちらがいいのかわかりませんが、私自身は周囲をカーテンで仕切ってカプセル化した中に篭るのは息苦しくなるほうなので特に感じたのかもしれませんね。


欧米の病院には大部屋という概念がないそうなので、だんだん欧米化しているのでしょうか。


そういえば欧米風に食事が好みでチョイスできるようになっていたのと常識的な食事時間に改善されていたのは患者にとってはとても喜ばしいことでした。




さて本日は赤染晶子氏著『乙女の密告』をご紹介します。

第143回芥川賞受賞作


著者は京都府舞鶴市生まれの36歳、京都外国語大学卒業後北海道大学大学院博士課程中退
2004年『初子さん』で第99回文學界新人賞受賞


「京都の大学で、『アンネの日記』を教材にドイツ語を学ぶ乙女たち。
日本式の努力と根性を愛するバッハマン教授のもと、スピーチコンテストに向け、「一九四四年四月九日、日曜日の夜」の暗記に励んでいる。
ところがある日、教授と女学生の間に黒い噂が流れ……。言葉とアイデンティティの問題をユーモア交えて描く芥川賞受賞作」


現実の「乙女たちの世界」と「アンネ・フランクの世界」を関連づけてひとつの小説に仕上げるという独特の発想は独自性があり興味深いものでしたが、私自身の読解力と感性が貧しいせいか、これが芥川賞?!という感想しか持てませんでした。


選考委員のお1人である村上龍氏の感想が貧しい語彙しか持たない私の感想そのものなので記しておきます。

「人種差別は絶対的な悪だが、悲しいことに誰もが密告者になり得るという真実は、もっと緻密に、そして抑制して書かなければいけないと思う。
そんな小難しいことにこだわらずに、もっと単純に『乙女の世界』を追体験すればいいという他の選考委員の意見もあったが、残念ながら単なる好みの問題として、わたしは感情移入ができなかった」


別の選考委員の方々や出版社の言葉を借りれば、本書は『アンネ・フランクを密告したのは誰か』という歴史的にも大きな問題を小説の中に取り入れつつ、個人のアイデンティティーを主題にするという小説の作り方が非常に巧妙である、という点が芥川賞受賞に導かれた要因だとされていますが、やはり選考委員の宮本輝氏指摘の「一種のドタバタ喜劇のような受け狙い」的な登場人物たちの設定には「普遍的」や「アイデンティティ」という言葉が空回りしているような感じが否めませんでした。

作品全体を占める「乙女たち」の生態にも首を傾げたくなる時代錯誤的な箇所が多く見られ、純文学としてもエンタメ小説としても中途半端で読後感も甚だ印象の薄い作品でした。

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我が家の朝食は薄くスライスした食パン半切れとバナナを入れたヨーグルトと野菜スープ、そして青汁が定番です。


食パンはホームベーカリーで焼いた人参パンやクルミパンなどですが、最近友人に教えてもらって嵌まっているのが乾燥イチヂクとクルミを入れた食パンです。   

この食パンは強力粉に薄力粉を混ぜて使うのが特長で、バターやマーガリンなどの油脂を使わないのでとてもヘルシーで、しかもおいしいので気に入っています。


ホームベーカリーで食パンを焼かれる方は是非やってみてください。


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�@強力粉200g+薄力粉50g+塩3g+はちみつ10g・・・計って合わせる
�A水175ccの上に�@を入れる
�B天然酵母またはドライイースト3gを�@の上に入れてスタート
�C1時間ほどで投入時間を知らせるブザーが鳴ったら、2~3片に砕いたくるみ少々、4つ位に切った乾燥イチヂクを投入
      以上全工程3時間半ほどでできあがります。

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ヨーグルトは6年ほど前友人に株分けしてもらった家森教授のものといわれているカスピ海ヨーグルト。


昔ヨーグルトメーカーなどで作っていた時期もありますが、このヨーグルト菌をもらってから簡単な方法でずっと作り続けて今日に至っています。


作り方がいたって簡単なのと整腸作用という効用が後押しして長く続けているもの。 4cd7b1d9.jpg



このヨーグルトにビフィズス菌のエサになるといわれているオリゴ糖を少量入れ、カリウム補給のためのバナナを半分入れたのを毎朝食べています。


こんな風に書くと健康オタクのようですが、オリゴ糖は我が家の甘味に欠かせないものとして常用しているもので、この3セットはただ習慣になっているだけで、ヨーグルトもほんの少量だけなのです。



このところ義姉の入院が縁で我が家に出入りしている甥がヨーグルトに興味を示したので菌を株分けしたところ、次に来たとき下記の本を持参してくれました。


で、今まで知らずに食べ続けていたこのヨーグルトの成分などを知ることになったので、知識のおすそ分けをします。



家森幸男氏著『カスピ海ヨーグルトの秘密』 



スーパーなどで市販されているヨーグルトは菌もバラエティに富んでいてブルガリア菌・サーモフィラス菌・アシドフィラス菌・ビフィズス菌など多種多様でそれぞれ個性がありますが、これらの菌はカスピ海ヨーグルトよりも発酵温度が40度前後と高く粘りがないようです。



カスピ海ヨーグルトが人から人へと受け継がれて日本中に広がりを見せているのはその癖のない味と酸味が弱く、独特の粘り、そして発酵温度が20度~30度というように許容範囲が広く菌が非常に強いことにあると思います。



このカスピ海ヨーグルトは長寿の研究で有名な京都大学名誉教授・家森先生がWHOの協力の下屈指の長寿地域として知られていた旧ソ連のグルジア共和国で村人が食べていたものを栄養分析するために1986年に日本に持ち帰ったものといわれています。


分析の結果見つかったのは他のヨーグルトにはない「クレモリス菌」と「アセトバクター菌」という2種類の菌。


「クレモリス菌」は空気が嫌いな球形の菌でヨーグルトを作る主役、乳酸と粘り成分を作り、「アセトバクター菌」は空気が好きな細長い菌でクレモリス菌を守ってヨーグルトを作りやすくするそうです。


効用・効果として主なものは
・栄養補給。カロリーは牛乳と同じおよそ70kcal/100ml
・高血圧やコレステロールの低下
・整腸作用により腸の働きが活発になり便秘が改善
・免疫機能が高進してガンの予防や体の抵抗力を高める


カスピ海ヨーグルトの効用についての学会発表はこちら →


自宅で増やし続けて6、7年になりますが、我が家のカスピ海ヨーグルトはいまだ健全です。


ものぐさな私でも続けられるほど強い菌であることは私が受けあいますので、機会があればどうぞ!

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