VINのらんどくダイアリー

ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

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2011年02月

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通販大はやりですね。

カタログやテレビショッピング、インターネットに新聞掲載やチラシなど。


友人たちとおしゃべりしていても「通販で○○を買ったの」というような話題が必ず1つ2つ出てきます。


私はもっぱらインターネット専用で目的のものを価格com.などで検索していちばん安値で送料無料のお店を探します。


いつも購入しているのはアメリカ製のサプリ、フラクトオリゴ糖、本などですが、時には電化製品も保証をつけて買ったり、海外旅行の保険もオンラインで注文したり。


テレビショッピングやカタログなどを漠然と見ていて衝動的にほしくなって注文という人も多いようですね。



先日夫が外出前、「留守中にある品物が届くのでこれで支払って」といって2万円置いていきました。


今まで夫が通販で買い物をしたという記憶はなかったので2万円も出して何を注文したのか興味津々だったところ届いたのは北海道産の紅鮭と2種類の松前漬け、イクラとイカの塩辛。

これで1万8000円!@@!

テレビで某タレントがいかにもおいしそうに宣伝していてどうしてもほしくなったそうですが、貧乏性の私としては持っていかれそうな高さ!


夫も私も紅鮭が大好物でその昔義母の生存中、北海道の親戚から毎年送られてくる紅鮭のおすそ分けがあまりにおいしかった記憶があり、今にいたるまでその幻を求めてさまざまな紅鮭を買って食べてみましたが、匹敵する味に巡り合えないまま今に至っています。


で、問題の紅鮭はというと・・・

「これ本当に紅? 何だか時鮭のような味がするね」という我が家ではちょっとがっかりの代物。


松前漬けはとてもおいしく毎食の楽しみが増えましたが、肝心の鮭は期待感が大きかっただけに残念でした。


通販って難しいですね。




さて本日は宮部みゆき氏著『淋しい狩人』をご紹介します。


10年近く前の作品、6篇からなる連作短編集です。


「本を愛する作家が贈る、本好きなあなたのための、本が主役の連作ミステリ。
東京下町にある、小さな古本屋『田辺書店』。
店主のイワさんと孫の稔が二人で切り盛りする平凡な古本屋を舞台に、大小様々な事件が持ち上がる。
本をテーマに描く、連作ミステリ」


上記の出版社のキャッチコピーに惹かれて手に取りましたが、取り上げられている犯罪はけっして上述の文言がかもし出すほのぼのとした内容のものではなかったのが予想外でした。



東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。


親友の遺した「田辺書店」の経営を任されたイワさんこと岩永幸吉と高校生の孫・稔の微笑ましい雰囲気を楽しむには扱う犯罪がけっこうハードなものもありそのアンバランスに慣れることなく読了しました。


古書店を舞台に店主が事件解決に一役を買うという設定は、先年惜しくも亡くなられた北森鴻氏のビアバー香菜理屋の店主が事件解決の推理を働かせるというシリーズ作品を思い出させるものでしたが、事件の内容には格段の差がある感じ。


扱っている犯罪は犯罪と呼ぶには躊躇するようなものから、殺人事件あり、児童虐待あり、サイコホラーありと盛りだくさんですが、これら6つの犯罪がすべて本にまつわるもので推理していくうちに背景に哀しい人間模様が浮かび上がるという仕掛けには著者の力量が感じられます。


それにしても事件そのものにひねりを用意した結構癖のある作品、好みが分かれるところでしょう。

ニュージーランドの大震災、日本人とともにたくさんの行方不明者の安否が気遣われますね。


クライストチャーチ大聖堂の無残な倒壊もさることながら一挙に崩壊した語学専門学校のビルの瓦礫の山を見ると絶望感とともに一刻も早い救出をと気が焦るばかりですが、阪神大震災の現状を知っているので手も足も出ない瓦礫の様子がわかってただ呆然としてしまいます。


昨年ニュージーランドを旅した夫のアルバムを見ると、大聖堂も周辺の街並みも整然とたち並んでいて胸が痛みます。


阪神大震災と同じく直下型ですが、それを超えるマグニチュードと聞くと、どんなに恐しかったかと想像します。


クライストチャーチを昨年訪れた夫は特に思い入れがあるようでTVで日本などのレポーターが取材している様子を見ては怒りを募らせています。


阪神大震災のとき避難していた小学校のグラウンドの上空を四六時中旋回する報道ヘリコプターに苛立ちを覚えた経験があります。


報道はとても大切な任務だとは理解していますが、生き埋めになった肉親の安否を気遣って倒壊した建物のそばに呆然と立ち尽くすご家族の方たちにマイクを向けて感想を求めるのは行き過ぎのような気がします。


世界中の人々の関心が被災国に向いて手助けの一環となる現地の確かな報道はこれからの救援物資輸送などの手がかりになる重要な役割ですが、やはり被災者の神経を逆撫でするような過激な取材攻撃は謹んでもらいたいと切に思います。




さて本日はなかにし礼氏著『長崎ぶらぶら節』をご紹介したいと思います。


ブログ友トコさんの読書日記で拝見した記憶があった本書、いつか読みたいと思っていたところ図書館の棚に並んでいたのが目について借りました。

トコさんのレビューも合わせてアップしたいと思いましたが、私の記憶違いだったことが判明しトコさんには多大なご迷惑をおかけしましたが、所属していらっしゃる読書クラブでの本書の古い記録を探し出してくださいましたので興味ある方はトコさんのサイトでご覧いただけたらと思います。 → 


「長崎・丸山遊里の芸者愛八が初めて本当の恋をしたのは、長崎学の確立を目指す研究者・古賀十二郎だった。
『な、おいと一緒に、長崎の古か歌ば探して歩かんね』。
古賀の破産を契機に長崎の古い歌を求めて苦難の道を歩み始める二人と、忘れられた名曲『長崎ぶらぶら節』との出会い。
そして、父親のいない貧しい少女・お雪をはじめ人々に捧げた愛八の無償の愛を描いた第122回直木賞受賞作」


出版後吉永小百合主演の映画、市原悦子主演のテレビ、佐久間良子、平淑恵、石川さゆり主演の舞台にもなり広く知られている1999年原作刊行の作品です。



明治時代末期から昭和時代初期にかけての長崎、江戸の吉原、京都の島原と並ぶ3大花街として江戸時代から栄えた長崎の丸山を舞台に、実在の丸山の芸者・愛八の生涯に迫るとともに、郷土史研究家・古賀十二郎との出会いから埋もれていた長崎の古歌を2人で発掘する苦難の行程を丹念に描いて力作です。



自分の不遇な生い立ちからくる貧しい少女たちへ母親にも勝るとも劣らない無私の愛情をそそぎ続けた愛八に命を救われた芸者・お雪の一人称語りで始まる序章と終章を挟んでの本章は愛八こと10歳のサダが貧しさから身を売られ、置屋や遊女屋への仲買をする判人に連れられ故郷・網場をあとにして、丸山への2里半の道を歩くところから物語がスタートしています。



愛八亡き後65年の歳月が過ぎ85歳になったお雪の現在と回想の中の愛八を語る序章で一気に愛八と長崎ぶらぶら節への世界に読者を引き込むという著者の手法に意気込みが感じられる構成となっていて見事。


本書の舞台となった明治から昭和にかけての丸山を軸にした長崎の描写はすばらしく、補記で並べられた参考文献の多さを通して著者の資料収集への並々ならぬ熱意が感じられます。



不器量ながら芸に精進することで丸山の売れっ子芸者となって40年、落籍されずも旦那持ちであった愛八と市井の学者である古賀十二郎との運命的な出会いがきっかけとなった2人の歌探しへの旅。


「な、愛八、おうち、おいと一緒に、長崎の古か歌ば探して歩かんね・・・昨夜、あいだけ歌ば歌って騒いだばってん、長崎の歌は一つんなかったね。
愛八、おうちは長崎の人間として淋しゅうはなかったね。
おいは淋しかった。
長崎によか歌はなかとじゃろうか。
んげんことはなかと思う
おいは長崎ば愛しとるけん、長崎の歌探しばやってみようと思うとっとたい。
どうやろ、おいにつきおうてみんね」


こうして愛八の古賀への恋心を秘めながら長崎の埋もれた歌を探し歩く2人の旅がスタートし、愛八の恋は成就することがないままやがて島原半島の温泉街の小浜で「長崎ぶらぶら節」と出合うことになる過程が丹念に描かれています。


♪長崎名物はた揚げ盆祭り 秋はお諏訪のシャギリで氏子がぶーらぶら ぶらりぶらりというたもんだいちゅう
♪遊びに行くなら花月か中の茶屋 梅園裏門たたいて丸山ぶーらぶら ぶらりぶらりというたもんだいちゅう
♪紙鳶(はた)あげするなら金毘羅風頭 帰りは一杯機嫌でひょうたんぶーらぶら ぶらりぶらりというたもんだいちゅう ・・・・・



「うちと一緒に歌探しばする気になったとは、どんげんな訳があったとですか」

「そいは、おうちの歌には品があったからたい・・・
人間の声は化粧もできんし、衣装も着せられん・・・
おうちの歌は位が高かった。
欲も得もすぱっと捨て切ったような潔さがあった。
生きながらすでに死んでいるような軽やかさだ・・・
この人なら、長崎の歌探しという、なんの得にもなりそうもなか仕事ば手伝うてくれるとではなかろうかと直感したとたい」


全編を通して語られる長崎弁によって粋筋や市井の人々の素朴で懸命な生き方がよけい浮き彫りにされているよう。


作詞家から出発した著者ならではの歌に対する気持ちを表した古賀と愛八のそれぞれの言葉には深く共感します。

「人間は歌の魔力ばよう知っとったい。
知っとるけん歌ば粗末にし馬鹿にすっとたい。
馬鹿にせんと落ち着かんとたいね。
人間は歌に弱みば握られとったい」

「歌は人間に生きる勇気を与えてくれます」

 
享年60歳、清貧の破れ長屋のような家で何も持たずひっそり黄泉の国に旅立った愛八の枕辺で知った愛八のお雪に対する献身的な愛情に言葉もなく泣きつくすお雪が語る愛八の盛大な葬儀のシーン ――三味線や太鼓で派手やかに演奏される長崎ぶらぶら節の流れる中、古賀を中心に芸者衆やゆかりの人々が歌い踊り続けるとうところでこの物語の幕が閉じられています。


花街の主人公を描きながら読者に清冽なすがすがしさを与える著者の筆力には感服しました。

若いときはほとんど歌謡曲に関心がありませんでしたが、最近は昭和の懐メロなどがTVから流れてくると耳を傾けながら過去のさまざまな思い出が立ち上がってきてとても懐かしくなってしまいます。


「シクラメンのかほり」

「アカシアの雨がやむとき」

「モナリザの微笑み」

「ブルー・シャトウ」

「黒ネコのタンゴ」

「いいじゃないの幸せならば」

「圭子の夢は夜ひらく」


そんな昭和の香りがする懐かしい歌を背景にした短篇小説があります。



朱川湊人氏著『かたみ歌』


「死んでしまったはずのあの人が見守っていてくれる街……。東京の下町、アカシア商店街に起きた心暖まる、7つの奇蹟の物語」


1963年生まれ、大学卒業後出版社勤務を経て
2002年『フクロウ男』でオール讀物推理小説新人賞
2003年『白い部屋で月の歌を』で日本ホラー小説大賞短編賞
2005年『花まんま』で直木賞受賞


本書は著者初の7篇からなる短編集ですが、2008年初版後ずっと低迷していたのを新潮社営業部主任のアイディアで「泣ける本」として帯に「涙腺崩壊」のポップを加え並べたところ売り上げに火がついたという経緯があるそうです。


涙や笑いを誘うドラマや映画、本を求めている人がいかに多いかという証しですね。

かくいう私も帯の「涙腺崩壊」に誘われて購入しました(^^)



先日ご紹介した『小さなおうち』の時代背景も昭和一色でしたが、本書も昭和という時代を背景のレトロな雰囲気の不思議な物語となっています。


「不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。
殺人事件が起きたラーメン屋の様子を窺っていた若い男の正体が、古本屋の店主と話すうちに次第に明らかになる『紫陽花のころ』。
古本に挟んだ栞にメッセージを託した邦子の恋が、時空を超えた結末を迎える『栞の恋』など、昭和という時代が残した“かたみ”の歌が、慎ましやかな人生を優しく包む。
7つの奇蹟を描いた連作短編集」



昭和30年代から40年代、東京の下町のアカシア商店街の住民の間で起こる不思議な7つの出来事が当時の世相や流行歌を織り込んで描かれていてノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。



毎日「アカシアの雨がやむとき」を流しているレコード屋・流星堂、有名な野球選手と同じ名前を持つ芥川龍之介似の老店主がいる古本屋・幸子書房、邦子という看板娘のいる酒屋・サワ屋、初恵が経営する小さなスナック「かすみ草」、それらが並んだ300mほどのアーケードと少し離れたところにある覚智寺。


境内の石灯籠があの世に繋がる入り口らしいという噂のある覚智寺を通してアカシア商店街や周辺の住人との死者と生者の不思議な交流が描かれていますが、けっしてホラーのようなおどろおどろしさのない切ない余韻と静かな郷愁が胸に満たされる作品となっています。


7篇はそれぞれ独立した形になっていますが、全編を通して登場する古本屋の老主人の過去が一気に明らかになる最後の篇を読んだあとそれぞれの篇に散りばめられていた小さなカケラが繋がって1つの物語を浮き上がらせるという著者の仕掛けに感服しました。


地味ですがすばらしい筆力を持たれた作家さんです。



異界の存在を信じない私ですが、もしかしたら死者は消滅したのではなく目に見えないけれどすぐ近くにある黄泉の国にいるという可能性を信じたい、そして心を残してあの世へ行ったあの人とこんなつながりが持てたらどんなに嬉しいだろうと思う、そんなじんわりと胸が熱くなる物語でした。

我が家には何の関係もない狂乱のバレンタインデーもいつの間にか素通りしました。


女の子が男の子に告白したり日ごろお世話になっている職場の人々への感謝を表わすツールであるチョコが最近は同性同士で交換する「友チョコ」へと広がっているそうですね。


お菓子業界の賑わいで日本の経済も少し活性化するかも。


恋文からラブレターという呼び名に変わって、その後チョコがラブレターの役目を果たしたり、メールのハートなどの絵文字に恋心を込めたりと時代とともに告白の形もどんどん変化して多様化していますね。


「ラブレター書かぬ息子をはがゆがり」

新聞に載っていた昭和の川柳作家・笹本英子さんの川柳を見て、今は一児の父となりいっぱしの顔をしている長男の中学時代を思い出しました。


当時はチョコの行き来もあったのかなかったのか忘れましたが、サッカー少年だった息子に女の子から度々手紙やお守り、タオルなどのプレゼントが届いたのにそれに返事をするでもなく放ったらかしの様子の息子に陰で息子の代わりに汚い字で返事を書きたいと思ったほどやきもきしたのが懐かしく思い出されます。


息子の代わりに・・・というので思い出したもう1つの思い出。


次男が中学生のときの冬休みの宿題の書初め。


息子の代わりといえど精一杯の実力で書いて名前だけ少し意識して下手に書き、自信満々で(もちろん母親の私が)次男に提出させた書初めの宿題。


3学期が始まり、校内書初め展が開かれるというので勇んで見にいくと・・・金賞、銀賞、校長賞などところ狭しと学校中に貼られている書初めを探せど探せど・・・ありませんでした。


クラスで半分以上何かの賞をつけられ貼られているというのに、次男の作品は努力賞さえももらえず、日の目も見ずに持ち帰られる運命になったのでした。


少しはあった習字への自信が砕け散った出来事でした。




さて本日は中島京子氏著『小さいおうち』をご紹介します。


第143回直木賞受賞作品。



大学卒業後出版社勤務を経て渡米後フリーライターに。

2003年『FUTON』が野間文芸新人賞候補
2006年『イトウの恋』、2007年『均ちゃんの失踪』、2008年『冠・婚・葬・祭』がそれぞれ吉川英治文学新人賞候補
2010年『小さいおうち』で第143回直木賞受賞。




「昭和6年、若く美しい時子奥様との出会いが長年の奉公のなかでも特に忘れがたい日々の始まりだった。
女中という職業に誇りをもち、思い出をノートに綴る老女、タキ。
モダンな風物や戦争に向かう世相をよそに続く穏やかな家庭生活、そこに秘められた奥様の切ない恋。そして物語は意外な形で現代へと継がれ……。
最終章で浮かび上がるタキの秘密の想いに胸を熱くせずにおれない上質の恋愛小説」



昭和初期を舞台に山形から女中奉公のために上京した13歳の少女・タキの戦前~戦後を通して女中として主人であった平井時子の許で過ごした日々が手記という形でタキの口から語られていますが、後半はタキの命の灯が消えると同時に不可解な文章の途中で終わった手記の謎を解き明かす人間としてタキの甥の息子・健史が登場するという趣向をこらした構成になっています。



年老いたタキの認める手記を時々盗み読む現代っ子の大学生の健史。

戦争を挟んだ時代の暮らしや思いを綴った手記にそのときどきの感想や批判をぶつける甥が最後にとても重要な役回りを演じ、読者にある種の新鮮な驚きを与えてくれています。



差別語に対する過敏な反応を封じるために核心から遠ざかってしまうような言葉を使わざるをえない現代、家事を手助けしてくれる人への呼び名は「家政婦」「お手伝いさん」「ハウスキーパー」などさまざまな工夫が凝らされているようですが、今では死語となった「女中」という言葉が存在していた時代。


「女中にとっていちばんたいせつなもの、それは、掃除や炊事の手際の良さだけではないのだ。 ある種の頭の良さのようなものだ」


上述のような理想的な女中像を全うしたと思われるタキが誰にも明かさず手記にも書けず墓場まで持っていったかにみえた小さな秘密が明らかになる最終章。


仕えた奥様の密かな秘め事に対するタキの忠誠心ゆえの唯一の企みへの嘘を知るという役割を与えられた健史が最終章でこのように締めくくっています。


「僕はけっして正しい答えを見つけられない。
僕はいつも、聞かなかった問いの答えばかりを探している」


「老執事」の一人称語りの回想録でもあるカズオ・イシグロの有名な『日の名残り』を連想させるような主人への忠誠あふれる仕え人の物語の中に、生涯を賭した恋愛を織り込んだ不思議な余韻のある作品でした。


バージニア・リー・バートンの絵本『ちいさいおうち』から回りまわって採ったタイトルが物語っていることはとても示唆的です。

奥様とある青年との恋から発展した『小さいおうち』の物語の結末はその青年の生涯に迫って清冽で切ない物語の味つけもありいくつもの雰囲気を纏った巧みな小説となっていて著者の確かな力量を感じた作品でした。

次男が自分のソックスをまとめ買いしたついでにと夫と私にソックスを送ってくれました。 0cac6556.jpg


その中にあった5本指ソックス。


1つ1つの指が分かれていて心臓の折り返し部分となる指先を適度に動かすことができるので血行が促進される上、足指の二股と三股の間に胃経という経絡があそれを刺激するため、胃が活発に動き出すそうです。


冷え性解消、水虫予防や偏平足の緩和、脳の活性化、それに骨盤矯正や偏頭痛の緩和などいいこと尽くめ。



そういえば少し前朝の情報番組で5本指ソックスならぬ5本指スニーカーを紹介していました。 


2010年5月に初めて限定試験発売され一躍話題になり量産体制に入ったそうです。


プロゴルファーの宮里藍選手も愛用されているとか。


何だか昔似たようなものがあったなとよくよく見たら「地下足袋」。


その地下足袋をスポーツ医学の見地から改良したのがこのスニーカーということでしょうか。


今後町で見かけることも多くなるかもしれませんが、履き心地だけではなく目に慣れるのにも少し時間がかかりそうですね。




さて本日は今野敏氏著『疑心 隠蔽捜査3』をご紹介します。


第27回吉川英治文学新人賞を受賞した『隠蔽捜査』からスタートしたこのシリーズの第3弾。


「隠蔽捜査シリーズ」に関しては

2006年『隠蔽捜査』
2007年『果断 隠蔽捜査2』2009年『疑心 隠蔽捜査3』
2010年『初陣 隠蔽捜査3.5』
2010年『収斂 隠蔽捜査4』  となっています。


このブログでも第2弾『果断 隠蔽捜査2』をご紹介していますのでよろしかったら見てください。
 レビューはこちら


第2弾のレビューと重なりますが、第1弾で東大卒・警察庁長官官房総務課長という超エリートコースを歩んでいた主人公・竜崎伸也が警察上層部の不祥事と自身の息子の不祥事を隠蔽することなく明るみに出したことから降格人事で大森署署長に任ぜられて数年、本書・第3弾でも舞台は大森署です。



「息子の不祥事で大森署署長に左遷されたキャリアの竜崎伸也。
異例の任命で、米大統領訪日の方面警備本部長になった彼のもとに飛び込んできたのは、大統領機の到着する羽田空港でのテロ情報だった。
警視庁から派遣されてきた美貌の女性キャリア、空港封鎖を主張するシークレットサービス……。
虚々実々の警備本部で、竜崎の心は揺れる」



今回は何と何とあの自他共に認める唐変木で合理主義の主人公が警視庁から送り込まれたキャリアの秘書官・畠山に恋心を抱くという内容。


初めて体験するその揺れ動く恋心、さすがの理性と自制心を誇る竜崎署長も自分の心を持て余し夜も眠れず重大な任務に支障をきたすほどとなり、あろうことか小学校の同級生だった警視庁の刑事部長・伊丹俊太郎に相談に行くという凡庸な恋する男の一面を見せておかし味を誘います。


「今回はちょっとした冒険をしてみました。
どんなに頭が切れても優秀なキャリアでも、人間ですから、恋をすると愚かになる。
その愚かさをちょっとみせたかったんです」

雑誌のインタビューに答えて著者は竜崎のキャラクター設定について上記のように語っていらっしゃいます。



竜崎の恋の結末は伊丹に勧められた葉隠や禅の本からヒントを得るというさすが本来の理性的合理的な竜崎らしい解決法で何とか己の心の理性を取り戻し、アメリカ大統領来日に向けての警備の仕事に邁進するという経過。


所轄の一署長の竜崎に任命された米大統領訪日の方面警備本部長という異例の大抜擢の理由は警察という縦割り社会で常に異端児としての行動を取る竜崎の失点をあげさせるための陰謀ではないかという疑心暗鬼が囁かれる中、大統領を狙うテロリストの一味に日本人が関与しているという日米関係を脅かすような情報を通してその日本人を割り出し事前に逮捕するという雲を掴むような任務の遂行への道しか残されていない竜崎ですが、今回も署内の1刑事の別の事件に対する粘り強い捜査の結果、犯人に行き着くという安易な予定調和的な結果で幕を閉じたのは少々残念でしたが、著者のバラエティに富んだシリーズの中では「竜崎」のキャラクターがいちばん好きな自分としてはまた次に期待しています。

   

のびのびになっていた卓球の新年会を市内の和食の店でやりました


全国的に雪の話題満載の2、3日、さすが温暖な岡山もうっすら雪が積もるほど冷え込みが強く、夜6時からスタートということで雪が気になっていましたが、昨夜は寒さも少し緩み徒歩の私たちはほっとしました。


総勢7名、夫を含め男性2名と女性1名がアルコールを飲む人以外は車で来ていました。


事前にお店のHPを見ていたら「ぐるなび」のクーポンがあったのでプリントアウトして持参。

700円以下の酒類を含む飲み物が全員に無料で提供されるというサービス。

各々がビールの生ジョッキや焼酎、ジュース、ウーロン茶などを頼み、それは予算に入らないので得をした気分(^^)

そして次の8品が3000円コース。

■先付け3種
■瀬戸内のお造り盛り合わせ
■備前産カキの養老蒸し
■鰆の煮付け 
■千屋牛の焼きしゃぶ
■スモークサーモンの生春巻き
■焼きおにぎりのお茶漬け
■季節のデザート

花咲くおしゃべりを肴に加えて久しぶりにストレス解消の楽しい夜でした。




さて今日はキッチン生活向上委員会編『料理が10倍おもしろくなる キッチンの裏ワザ』です。



「あなたのキッチンが、もっと便利に、もっと楽しく生まれ変わります。
毎日料理をするのが楽しくなること間違いなし。
そのうえ、お金も時間も節約できるのですから、いうことありません」


★「キッチングッズの裏ワザ」
★「キッチン家電の裏ワザ」
★「調味料の裏ワザ」
★「保存&収納の裏ワザ」
★「お掃除・お手入れの裏ワザ」


料理のちょっとしたワザから保存方法、調理家電の上手な使い方、そして効率のよい収納の仕方、
台所回りの掃除の仕方などなど参考になる小ワザ大ワザが詰まっています。


●スプーン1本お鍋に入れるだけで、牛乳の吹きこぼれが防止できる。

●ごく少量のキヌサヤなどを茹でるときはおたまに入れて直火にかけるとあっという間に火が通る。

●フライパンにクシャクシャにしたホイルを敷いてシシャモなどを焼くと香ばしく仕上がる。

●パンを素早くふっくら温めたいときはキッチンペーパーでふんわり包んでレンジでチン。

●ギョウザを焼くときフライパンにオープンシートを敷いて油なしで焼く。

●小さなかき揚げは10cm角に切ったオーブンシートにタネをのせてシートごと揚げる。

●魚のうろこ取りは大きめのビニール袋に魚を入れ、手を入れて作業する。

●油揚げの油抜きは水で湿らせたキッチンペーパーに包みレンジ600Wで約1分。

●カリカリベーコンは耐熱皿にキッチンペーパーを敷きベーコンを並べて600W1~1分30秒加熱。

●食パンを手でちぎり耐熱皿に広げ1枚につき約2分レンジ加熱、冷めたら細かく砕いけば自家製パン粉。

●天ぷらの衣に酢を小さじ1杯加えるとカラリと揚がる。

●冷凍できる思わぬモノ・・・納豆、なめこ、大根おろし、チーズ&ハムサンド


まだまだありますが疲れたのでこの辺で・・・ふぅっ^^;

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