VINのらんどくダイアリー

ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

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2011年10月

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実家を整理していて大量に出てきた母の着物。


今はどこの家庭でも眠っていて処分に困っているという話をよく耳にします。



我が家では茶道をしている娘が着られるものは利用してくれているので助かっていますが、行き場のない着物、皆さんはどうしていらっしゃいますか。



友人が着物をリフォームしてくださる方を紹介くださり、先日夏の喪服がすてきな上着に変身しました。



写真はうまく撮れていませんが、布地を斜めに使ったりあちこちにすてきなアイディアが施されていて人目を引くすてきなデザインなんです。



写真2は男性のしごきの絹の帯をリフォームしたもの。


夏はそのままブラウスとして、冬は重ね着のベスト風に。



この帯は昭和期の労働運動家として名を馳せた元総評議長太田薫さんが生前愛用されていた帯なんです。


太田薫さんの息子さんのお嫁さんと私が中高大を通しての同窓で今も親しくお付き合いする間柄、過日彼女の家を訪問したとき着物リフォームの話が出て、彼女が選んだ廃品にする着物の中から拝借したもの。



今は形骸化している春闘をかつて定着化して労働者の生活の安定に貢献された太田薫さんが現在の正社員と派遣社員の格差などの現状を見られたらどんな感想を抱かれるかなと思ったことでした。





さて今回は池井戸潤氏著『銀行仕置人』をご紹介します。



「メガバンクに巣食う悪党どもに鉄槌を…
巧妙な罠に嵌り黒部一石は出世街道から、真っ逆さまに落ちた。
重役、部長、支店長みんな叩き潰せ!
″平成の岩窟王”の至難の復讐劇が始まった。
池井戸潤の金融長編ミステリー第8弾。
最高の痛快作!!」



得意先企業と銀行役職者との不正金品授与を挟んでの黒い癒着・・・著者の真骨頂である銀行モノの得意テーマです。



今まで著者の作品を読み続けて、当然ですがやはり作品によって出来不出来があるのは否めません。



本書は惜しくも終了したテレビドラマ「水戸黄門」シリーズと同じく、そんなバカなと思いながらもダーティなものが一掃される世界を描いて『仇敵』同様ラストが爽快なのが得がたい魅力ですが、満身創痍の主人公の元に突然現れる社内の助っ人の存在など現実味に欠ける構成がいくつか目についたのも事実。



ということで★3.5というところでしょうか。



それにしてもどこの企業でもあるでしょうが、自己の保身のみに固執する上司の下についた部下の不運といったら!


とんでもない上司にあたったら正統な評価を求めることなど論外、上司自らの仕事上のミスの責任をすべて押しつけられ果ては本書の主人公のように日の当たらない閑職へ飛ばされるなど日常茶飯事のサラリーマン人生は運不運の比重がかなり大きいような気がします。



それら上司の指先1つの采配で天国行き地獄行きが決められるサラリーマンの紙一重のハラハラ人生をたっぷり味わってください。

実家の解体が終わりました。



母の命だった荷物を片づけてしかも家を解体するのは私自身親不孝の極という感じでとても抵抗がありましたが、人が住まなくなった築70年の家は見る見る間に土壁が剥げ落ち玄関を開けるたびに天井の梁の一部が腐って垂れ下がり雨漏りのため畳もかびだらけ、おまけにシロアリが大量に入り込んだり、専門家に見てもらったところこれ以上放置しておくと隣家にも迷惑が掛かる状態との示唆を受けていました。



問題はたくさんの大型家具や長い間溜め込んだモノの数々ですが、押入れだけでなく居間を占領して積み上げていた布団類約50枚近くは5回にわたって直接市の粗大ゴミ集積場に持っていきました。



ぎっしり着物や服が詰まったブリキの衣装缶も10個、おしゃれだった母らしく処狭しと積み重ねた数十個のダンボールには衣類がこれでもかとぎっしり。



思い出のもの、利用できるものは厳選して引き取りましたが、何しろ狭いマンション暮らしの我が家、紙1枚捨てないでという母の遺言ともいえる執着の望みを叶える余地はなく処分は胸が痛い作業、本当に苦しかったです。



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※大学生の頃書をやっていた実母の師匠に短期間手ほどきを受けて書いた作品、実家の鴨居に長年かかていたましたが次男が引き取りたいというので粗大ゴミに出そうと思いましたが埃を払って持ち帰りました。








私自身不調ということもあり、どうしてもと思うもの以外はかなり残したままの解体に踏み切りました。



友人を通して信頼置ける工務店に依頼、作業中少し傷つけた隣家の壁や屋根の修理も依頼していたのでそれも含めて約10日間でやっと更地になりました。



私が育った家、両親の汗の結晶だったことを考えると胸が締め付けられますが、あとに続く子どもたちのためにも放りっぱなしにはできないという責任感で何とかやり遂げました。



こういう一連のことを経験すると次は自分の番だという感がひときわ強くなるのは親を看取った人々全員が感じることらしいですが、私も同じ。




で先日図書館で見つけた本のタイトルに目が吸い寄せられました。



丸山学氏著『最期まで自分らしく生きる 終活のすすめ』


「長生きがリスクとなるかもしれない時代―これからの『不安』を『安心』に変えるために。老後資金、介護・老人ホーム、財産管理、遺言書、尊厳死の宣言書、葬儀、お墓…気力・体力があるうちに始める『自分始末』の準備」



著者は所沢市で行政書士事務所を開かれている行政書士、弱冠40歳という年齢ですがご自身の父上を難病で亡くすという経験を通して「終活」に目を向けられるようになったそうです。



「終活」とは、人生の終わりに向けて積極的に準備を進めるその活動で、具体的に思い浮かべるのは遺言書の作成が一般的ですが、それだけではなく終末期医療に対する自身の意思表明や介護施設の選択、心身の自由が失われた際の対処、年金・保険の見直し、そして、死後の葬儀や墓の問題まで、人の「死」の前後には実に様々な諸問題があることを指摘、そうした問題に対して判断能力の高いうちにきちんと始末をつけていこうとする試み全般を「終活」と呼ぶことができると著者は記していらっしゃいます。



巻末には著者特製の「エンディングノート」まで収録、現時点の社会対応で考えうる上記の問題点をほとんど網羅している「終活」のハウツー本といっても言い過ぎではないでしょう。



家庭の医学書や広辞苑同様、熟年者は一家に1冊持っていれば鬼に金棒


ただし、熟読して実行すればの話ですけど。



本書の見出しを簡単に列挙しておきますね。


1章「老後資金の計算」—いったい、いくら必要なのか

2章「介護」「老人ホーム」—老後の20年を快適に過ごす知恵

3章「保険」「年金」—今見直せば節約したお金を老後資金に回せる

4章「財産管理」「成年後見制度」「尊厳死の宣言書」—心身の自由が利かなくなっても自分らしく生きる

5章「遺言書」「エンディングノート」—正しく作れば死後の評価も上々



「老後資金」に関してもサラリーマンと自営業の厚生年金、国民年金の所得額差などに言及、終末期を予め想定して遡ってどれくらいの資金が必要か、など細かい配慮が行き届いているし、老人ホームのそれぞれの特性や入居費用も一覧で列挙されていて参考になる内容です。

映画「赤毛のアン」がBSで再放映されていましたね。 


原作も読んだしアニメも観ましたが何度見ても胸が熱くなります。



最初は世間の常識や道徳に囚われて頑なだったカスバート家のマリラの心がだんだん解れてやわらかくなる様子や無口なマシューのアンを生きがいとするまでの過程が感動的なんですよね。



純真無垢な子どもによって偏狭な大人の固く閉じていた心の扉が徐々に開かれていく様を描いた作品はいくつかあります。



アニメで思い出すのはヨハンナ・シュピリ原作の「アルプスの少女・ハイジ」、おじいさんとハイジの何ともいえない温かい交流が感動的で幼かった子どもたちと毎週テレビを観るのを楽しみにしていました。





今日ご紹介する作品もそんな中のひとつです。




ジョージ・エリオット氏著『サイラス・マーナー』



ジョージという名から男性と思う方もいらっしゃると思いますが1819年生まれのイギリスの女性作家、本書は1861年の作です。



ジョージ・エリオットの他作品『フロス河畔の水車小屋』は私の卒論のテーマだったのでとても懐かしい作家さんです。


余談ですが夏目漱石も本書が好きで当時教鞭をとっていた旧制第五高等学校や帝国大学で『サイラス・マーナー』を教科書として使用されていたそうです。





若いとき敬虔なクリスチャンだったエリオットはあるきっかけから「人間を救うのは神ではなく人間である」という考えに至りました。


この宗教観が色濃く投影されているのが本書、地味な内容ですが私の大好きな作品でもあります。



ワーズワースの詩に傾倒していたエリオットは本書の扉に「マイケル」という題のワーズワースの詩を載せて作品の骨子を示唆しています。


幼な児こそ、老いゆく人にとりて
この世の与うるいずれの賜にもまさり
希望と明日の日待つ思いをもたらすものなれ




未読の方のために簡単なあらすじを記します。


若い頃敬虔なクリスチャンだったリネン織工のサイラスは青年期に十年来の親友と恋人に二重の裏切りを与えられたのをきっかけに故郷を離れ、金貨を貯めることだけを生きがいの孤独な生活を送りますが、その金貨もすべて盗まれるという不幸に見舞われ人間不信の極の中絶望の日々を過ごします。



金貨が戻ってくることに一縷の望みを抱き開け放していた戸口にある日行き倒れになった母親から離れた金髪の巻き毛の幼い女の子が入ってきたことから彼の人生が一変します。



エピーと名づけたその女の子を育てる決心をしたサイラスはそれまでの寡黙で猜疑心が強いという村人たちの印象を少しずつ変えていくんです。



エピーとともにいることで自然の声に耳を傾け村人たちの子育ての助言にも心を開き、次第に人間性を取り戻すサイラスの変化を読むと温かさが胸に広がります。



底なしの孤独にいたサイラスに人を全身全霊で愛することのすばらしさを教えてくれたエピーはその後サイラスを唯一無二の親として大切にする慎ましやかなすてきな少女に成長して幸福のうちにこの物語が終わります。




何度も何度も読んだ作品なんですけど、読むたびにいいしれぬ感動が湧き上がってくる作品です。



是非どうぞ!

夫の海外旅行中のデジカメ故障のその後。


ブログを読んだ娘が直前に加入した海外保険の携行品補償があればカバーできるかもしれないから保険会社に連絡してみたらと言うことで夫が保険会社に連絡したところ、修理の場合は修理代を、買い換える場合は使った年数を考慮した減価償却で決めたデジカメの現在の価格をカバーしてくれるということでした。



現在メーカー送りで修理に出しているので、電器店の証明書や故障したときの現場に居合わせた旅行同行者の証明書をつけて請求するそうです。



ネットで入る保険会社ですが安い保険料で補償も充実しているのでいつも海外旅行の際はこの保険会社を利用しています。



電話に出られた人はクレーマー対策としてかなり根掘り葉掘りそのときのリアルな状況を聞いたようでしたがとても訓練された丁寧な対応だったと夫が感心していました。




何はともあれ修理代の9000円弱払ってもらえそうでよかったです。







さて今日は海堂尊氏著『モルフェウスの領域』をご紹介します。


「モルフェウス――眠りを司る神。
未来医学探究センターに勤める涼子は、コールドスリープによって眠る少年・佐々木アツシをそう名付けた。
『彼』が目覚めるとき、医学界、法曹界には様々な問題が立ちはだかる……」



日進月歩進歩を遂げている医療技術をしても現在治すことができない病気を抱えた患者をコールドスリープ(人工凍眠)させて後の医学の進歩を期待するという画期的な療法が主題。




第1部の主な登場人物は、桜宮市の未来医学探究センターで世界初の「コールドスリープ」技術によって凍眠している佐々木アツシの経過観察を担当している日比野涼子と網膜芽腫のため両眼失明の危機を免れて特効薬の認可を待つために5年間のコールドスリープを自ら選択した少年・佐々木アツシ。




人間の冷凍に関するテーマはさまざまな小説や映画で取り上げられていますが、本書はコールドスリープに一歩も二歩も踏み込んで近い将来実現の可能性を含めた医学的法律的観点から問題提起されていてさすが海堂氏と感心しました。



もう1つ海堂氏の作品の特徴というか妙味が本書でもいかんなく発揮されていて一連の桜宮の大学病院を舞台の作品群のファンには嬉しい発見があります。



それは他作品で重要な役割を演じている登場人物たちが私たちの予想外の舞台で登場するということ。



本書でも『ナイチンゲールの沈黙』に登場したあの幼かった佐々木アツシ、『ブラックペアン1988』の渡海医師や高階病院長などなど。




コールドスリープというテーマを扱って避けられないSF的な雰囲気を和らげてくれるのは何といっても人工凍眠しているアツシ少年を温かく見守り続けた涼子の少年に対する母の愛に似た無心の献身的な愛情です。



スリープ中の少年を「モルフェウス」と名づけて日夜見守る涼子に立ちはだかる様々な問題点や政府など各方面からの抑圧がこれまたすごい!



目覚めるモルフェウスをひとりぼっちにしてはならない、という涼子のアツシを守るための渾身の戦いに胸が熱くなります。



というわけで本書は海堂氏が描く崇高な愛の物語といえるのではないでしょうか。

友人と話していて「あれ何という名前だったっけ?」と友人が問いかけた単語は必ずといっていいほど急にいっしょになって忘れて言えなくなるということが最近顕著なんですよね。


タレントの名前だったり料理の名前だったり。


今のうちは笑い話で済んでいますけど・・・この先どうなるか???



先日もクイズ番組を観ていて簡単な英単語の日本語の意味を立て続けに思い出せなくてしょんぼりでした。



英単語や英文法の校正を何十年も内職にしていて辞書を繰らない日がないほどだったのがやめて2年ほどしか経ってないのに^^;



先日資源ごみに出すため本を整理していて内職の必需品で手放せなかった英文法の本を10冊ほど思い切って整理しました。


名残りにパラパラと捲ってみましたが、〈no more than~, no less than ~, not more than ~, not less than~〉などの細かい比較の意味もごちゃごちゃになって軒並み忘れていてかなりショックでした。



毎日毎日見ていないとすぐ忘却の彼方に行ってしまうんですね。



ワードで変換してくれることをいいことに字も書く努力もしないからたまに手紙を書こうとすると漢字の手が止まるし、現代人は認知症になる速度が昔より速くなりそうな条件が揃っているような気がします。    


現に今「認知症」という言葉が出てこなくて別の部屋にいた夫にわざわざ聞きに行ったんです^^;



私自身ブログを書くなんて大それたことをする段階ではないような気もするこの頃です。






さて本日は海堂尊氏の珍しいノンフィクション作品です。


海堂尊氏著『外科医 須磨久善』



「超一流は突然出現する。まるで、夜空に突然眩い光を発する超新星のように。日本初の心臓難手術、『バチスタ手術』に挑んだ超新星・須磨久善とはどんな人間なのか。須磨が、『破境者』として多くの人々をインスパイアし、世界の心臓外科医の頂点に至るまでの航路を胸ゆさぶる筆致で描く興奮ノンフィクション」



日本で初めてパチスタ手術を行った心臓血管外科医・須磨久善氏の半生を記した作品、2010年には水谷豊さん主演でテレビドラマ化されました。



文中で海堂氏が須磨ドクターに対して使っている「破境者」という言葉は旧弊の世界から新しい世界へ踏み込み、新旧の境界線を破壊し、後に続く人々が新旧の世界を自由に行き来できるようにするパイオニアを著す造語。



二部に分かれた本書の第一部は世界にその名を馳せるまでの須磨ドクターの医学者としての努力の足跡を辿り、第二部では著者ご自身の目を通しての須磨ドクター像を描いています。



著書『チーム・パチスタの栄光』のモデルとなった須磨ドクターの外科医としての手腕と人間須磨という両輪に対するゆるぎない著者の信頼感が溢れていて読者の感動を後押ししているような作品とでもいいましょうか。


心臓という臓器の噛み砕いた説明もさることながら須磨ドクターの手がけた「胃大網動脈冠状動脈バイパス手術」についての詳しい説明を興味深く読むうち、困難で斬新な術式に果敢に挑みそれを成功させた須磨氏の偉大さに思いが至ります。



須磨ドクターを医学&人間性の両面で超一流と断言する力強さにいつでも患者となりうる私は光明を見つけた思いでした。

夫が旅行中デジカメを不用意に落として壊してしまいました。


旅行2日目の出来事。


同じく旅を共にしていたFさんのデジカメもこちらは原因不明の故障。



Fさんは夫の海外旅行の仲間ですが、毎回帰国後すばらしいアルバムを作ってくださる得がたい旅友、我が家ではFさんは旅行にはなくてはならない貴重な存在と賞賛しているほど作成したアルバムの価値を高く評価しています。



で困ったFさん、現地でコダックの使い捨てカメラを7台購入、夫の購入した1台と、Fさんの携帯電話での写メ、それに別の同行者Kさんのデジカメを頼りにあとの長い行程を凌いだそうです。



そして帰国後使い捨てカメラを大枚はたいてCDに焼き付けてもらったところほとんどがブルーがかって使い物にならなかったと落胆の電話がきました。



夫の1台はまだ手元にあったのでカメラ屋さんに持参して尋ねたところ、その原因は空港でのX線の照射にあるということが判明したそうです。



壊れたデジカメを購入した電器店に持参し修理を依頼したら自然発生的な故障以外一律8600円かかるといわれ悩んでいます。



お店のチラシを見ると画素数など拘らなければ同じP社のデジカメが8900円で出ていて、デジカメの価格破壊も相当進んでいるんだなと思いました。



我が家が最初に持ったデジカメは娘のプレゼントのカシオでしたが出始めでその当時は一台約5万円。



そのあと、私的にとてもお世話になった2人の方に感謝の印にとプレゼントしたときもネットで最安値で2台8万円強かかった記憶があります。



修理代ととつおいつの価格には魅力を感じますが、新しい情報をパソコンにまた新たに導入するのも面倒なのでとりあえず修理してもらうことにまとまりました。



いやはやモノ入りなこと!


なのでブログの写真はは当分携帯写メです^^;





さて本日は児玉清氏著『寝ても覚めても本の虫』です。


「大好きな作家の新刊を開く、この喜び! 
本のためなら女房の小言も我慢、我慢。
眺めてうっとり、触ってにんまり。
ヒーローの怒りは我が怒り、ヒロインの涙は我が溜め息。
出会った傑作は数知れず。
運命の作家S・ツヴァイク、目下の“最高”N・デミル、続編が待ち遠しいT・ハリスに、永遠の恋人M・H・クラーク……。
ご存じ読書の達人、児玉さんの『海外面白本探求』の日々を一気に公開」



ツヴァイクの原書が読みたくて大学では独文を選んだという筆者、好きな作家の邦訳が待ちきれず、加えてペーパーバック化が待ちきれず、原書のハードカバーを購入、言葉の壁より読みたい欲望の方がはるかに上回っての読書の徹底ぶりには読書好きの私も唖然とするほど。



海外で原書を大量に買い込んだ原書の重みで空港を走れず飛行機に乗り遅れたこともあるそうです!@@!



ジョン・グリシャム、マイケル・クライトン、ケン・フォレット、ディック・フランシス、ネルソン・デミルなどはどれも夫の趣味とリンクしますが、『検視官』で全世界を席巻したパトリシア・コーンウェルや私の好きなM・H・クラーク、M・ウオルターズ、ダニエル・スティール、果てはM・H・クラークの娘であるC・H・クラークまで女性作家を網羅しているのには驚くばかり。



男性が好む戦争物からスパイ物、トマス・ハリスなどのサイコ・サスペンス物まですべて読み尽くしての書評の数々には驚きを通り越して感服です。



いやはやこれほどまでとは!



紹介の切り口は軽妙洒脱、辛口レビューを探すのが難しいほど温かい読後感の数々は東西の歴史や美術にも精通していてタダモノではない感じ、新しい作家さん発掘にも大いに役立ちそうな知識がぎっしり詰まっていて充実作品でした。



ときどき挟まれる著者自らの手による作家の似顔絵がまたユーモラスでステキなんです。



欧米の作品に興味ある方はぜひどうぞ!

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