VINのらんどくダイアリー

ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

PVアクセスランキング にほんブログ村

2014年06月

集団自衛権があれよあれよという間にもうすぐ閣議決定を迎えます。

朝日新聞の読者世論調査でも過半数以上の反対意見が浮き彫りになる中、民意とは真反対の方向へと向かっていこうとしています。

原発事故は完全にコントロールされていると断言された首相の言葉に到底うなずけない福島の現状がテレビや新聞で今も報道されています。

そんな中、被災地に関わりの深い34組の著名人がリレー方式で歌っているNHK復興支援ソング「花は咲く」というのを聴かれたことがあるでしょうか。

被災地および被災者の物心両面の復興を応援するために制作されたチャリティーソングで、NHKが震災後の2011年度から行っている震災支援プロジェクトのテーマソングとして使用されているそうです。

歌唱参加者は岩手県・宮城県・福島県出身者とゆかりのある歌手やタレント、スポーツ選手。

有名な方では千昌夫さん、村上弘明さん、新沼謙治さん、荒川静香さん、サンドウィッチマンさん、さとう宗幸さん、大友康平さん、中村雅俊さん、梅沢富美男さん、西田敏行さんなどなど。

そして荒川静香さんに続いて2人目のスケーターとして羽生結弦さんが「花は咲く」をバックに5分間演技するというプロジェクトが完成しました。

撮影場所は羽生さんが4歳の頃からスケートを始め、震災発生の瞬間も練習に励んでいた仙台の思い出のリンク。

ブログ友のいちさんのブログでこのことを知り、早速録画し何度も観ました。

いちさんも書いていらっしゃいましたが、観客もだれもいない、ただ静寂と光だけがあるリンクで、祈るように踊る羽生くんの姿があまりにも神々しくて胸がいっぱいになりました。

数多の犠牲者への鎮魂とともにこれからの復興への希望を託して一心に演技する様子を通して被災地の復興を深く願う気持ちが溢れているのがうかがえて応援したいという気持ちがあふれました。

7月いっぱい、NHKBSなどで何度か放映されますのでまだ観られていない方はどうぞ。

タイムスケデュールはこちら →


「花は咲く」 作詞:岩井俊二  作曲:菅野よう子  歌:指田郁也 

真っ白な 雪道に 春風香る
わたしは なつかしい 
あの街を 思い出す

叶えたい 夢もあった
変わりたい 自分もあった
今はただ なつかしい
あの人を 思い出す

誰かの歌が聞こえる
誰かを励ましてる
誰かの笑顔が見える
悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く
いつか 生まれる君に
花は 花は 花は咲く
わたしは何を残しただろう

夜空の 向こうの 朝の気配に
わたしは なつかしい
あの日々を 思い出す

傷ついて 傷ついて
報われず 泣いたりして
今はただ 愛おしい
あの人を 思い出す

誰かの想いが見える
誰かと結ばれてる
誰かの未来が見える
悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く
いつか 生まれる君に
花は 花は 花は咲く
わたしは何を残しただろう

花は 花は 花は咲く
いつか 生まれる君に
花は 花は 花は咲く
いつか恋する君のために



さて本日はまだまだ復興には遠い道のりの原発後処理と再稼動を巡っての生々しいフィクション仕立てのノンフィクション作品をご紹介したいと思います。

若杉冽氏著『原発ホワイトアウト』

「キャリア官僚による、リアル告発ノベル! 『三本の矢』を超える問題作、現る!!
再稼働が着々と進む原発……
しかし日本の原発には、国民が知らされていない致命的な欠陥があった!
この事実を知らせようと動き始めた著者に迫り来る、尾行、嫌がらせ、脅迫……
包囲網をかいくぐって国民に原発の危険性を知らせるには、ノンフィクション・ノベルを書くしかなかった!」


霞が関の官庁に勤務する東大法卒の現役キャリア官僚による内部告発小説として発売以来話題沸騰、18万部を超え2013年ベストセラーとなった本書。

所属先の官庁内での犯人探しが熾烈になっていることは想像に難くありません。

舞台は2012年末に行われた衆議院選挙後の日本の電力業界、政界、霞ヶ関を中心に原発再稼動に向けて政治的な裏工作に次ぐ裏工作が行われる様子を克明に記録した作品。


小説仕立てゆえ、登場人物の名前は実名の古賀茂明氏以外、すべて小説上の名前ですが、現実と照らし合わせればすぐに推量できる人物の羅列。

原発の再稼働に反対している新崎県知事として登場している伊豆田清彦は新潟県知事・泉田裕彦氏、保守党で原発反対の一匹狼議員・山野一郎は自民党衆議院議員・河野太郎氏、脱原発俳優&参議院議員・山下次郎は参議院議員・山本太郎氏、反原発運動を支援している弁護士・海土義之は弁護士・海渡雄一氏など。


ご自身の立場が危険に晒される大きなリスクを負ってまで内部告発小説を執筆した動機について著者は次のように語っていらっしゃいます。

「2011年3月11日以降、我々は福島の経験をして国民全体も脱原発を望んでいる声が多いと思います。
2度の国政選挙を経て、何事もなかったかのように政権も業界も原発を動かそうと動き出しています。
年々、民意と離れてきてしまっているのではと感じています。
その中で私が直接見聞きしている事実と間接的に見聞きしている事実、これを元に、いかに国民不在で再稼働を原発推進に向かった進んでいるのかをできるだけリアルに国民の方に伝えたかったのです・・・
描いた世界は全てリアルだと思っていただいて結構」


本書では背後で総理や検察庁長官を動かしてまで再稼働に強硬に反対する新崎県知事・伊豆田清彦知事を背任横領で逮捕、権限を引き継いだ副知事が新崎原発の再稼働を認めというストーリーに持っていきますが、大晦日の爆弾低気圧で大雪の夜、テロリストが高圧送電線を吊った鉄塔をダイナマイトで破壊し、新崎原発は電源を喪失するという非常事態が発生、外部電源車が置かれている高台には大雪のため近づけない、電源車を海から運ぼうにも大シケで岸壁に近づく事も出来ないという状態の中、新崎県原発、冷却停止、ついに2時間でメルトダウンという恐ろしい結末を迎えます。

あたり一面雪の原での原発ホワイトアウト!

東日本大震災時、総理大臣だった菅直人氏の本書を読まれての感想。

「原発再稼働に反対する知事を陥れる工作など原子力ムラの実態が赤裸々に書かれている。
過去に福島県知事に対して現実にあったことだ。
私が総理の時の『海水注入を中止した』という嘘のキャンペーンも、原発ゼロを言い出した総理をやめさせる狙いで原子力ムラが仕組んだもの。
知事に対する謀略と同じだ。

また『電力連盟広報部』と本の中で名付けられた部署がマスコミを監視し、圧力をかける姿も生々しく書かれている。
事実、原発事故が発生した3・11の時点で勝俣東電会長がマスコミ関係者を中国で接待旅行に連れて行っていたこととも符合する。
ネット上で電力業界を擁護し、また反対者には組織的に罵詈雑言を浴びせるための組織も紹介されている。
私の知ることと共通する点が多い」


本書に出てくる「日本電力連盟」という全国の電力会社をまとめる団体の常務理事の行動は驚くばかり。

原発再稼動、料金値上げ、発送電分離などの電力改革を阻止するというのが主な仕事という連盟に加わるもう1つの大きな仕事は選挙で落選し、しかも次回の選挙で当選後は原発推進に一役買ってくれそうな落選議員の事務所を回り、大学の講師など議員として返り咲くまでの仕事を斡旋することであるといいます。

さらに想像に難くないとはいえ、電力会社の資金繰りシステムにも驚きを禁じ得ません。

著者が「電力モンスターシステム」と名づけたそのシステムとは・・・

本書内で「関東電力」として登場する電力会社が取引先に仕事を発注するとき、相場の2割り増しの高額を掲示、取引先はその儲けの一部として0.5割を業界団体に預けさせるというシステム。

そのプール金が政治献金やマスコミ対策へと流れるといいます。

電力会社は政府やマスコミへの奉仕によって都合の悪い情報は規制されるというシステム。


著者の若杉氏は言います。

「モンスターシステムは、麻薬みたいなもの。
一度断ち切らないといけないのだが、
それを断ち切るためには国民の方々がこれは麻薬なんだ、ということをしっかり認識して、麻薬を取り上げないといけない。
官邸前で『原発再稼動反対』と叫んでいるだけでは麻薬を取り上げることはできない。

政治献金とかパーティー券は、今は一定額以上しか公表されないが、全額公表にするとか、電気料金というのは、誰でも電気を使わなければいけないという意味では税金と同じなので、1円単位まで支出先を公開させるなどする。
そうすれば、たまり金が発生するということも防止できるわけで、そういった事を我々が再稼働をする前に要求して行かないといけない」


原発を動かせば動かすほど取引先に発注できプール金が増えるというからくり。


若杉氏は参院選後2ヶ月で一気に本書を書き上げたそうですが、その動機はある政治家を守るためだったそうです。

新潟県・泉田知事

「新潟県の泉田知事は原子力を推進する勢力からすると目の上のたんこぶだから、正直、非常にあぶない立場だと思います。
泉田さんは官僚の適当さを知っていますから。
僕が書きたかった動機の一つは、泉田知事があぶないということ。
泉田知事を救うためには、泉田知事が国策捜査で逮捕されるというストーリーを逮捕されるまえに明らかにしておけば彼を守れると思ったからです。
今は彼しかいません。
橋本徹さんがあんな風になってしまって・・・。
首長のなかで原子力に規制がかけられるのは彼しかいません。
絶対に頑張って欲しいと思っています」

私も同じ気持ちです。

27312e2f.jpg

ベランダの緑が日を追うごとに濃くなり葉の数もどんどん増えてきました。

カーテンの役目ももうすぐ。

夏至の日に1輪咲き初めた朝顔も今朝は3輪。

d819584a.jpg

さ緑の葉陰にひそと一輪のうす紫の朝顔けさ咲き初むる



1つだけ植えたきゅうりも小さな実をつけています。

ゴーヤもよくみると蚊トンボみたいな小さな実をつけて風にそよいでいる風情がなかなか愛らしく見飽きません。

東のベランダに種から蒔いていた小松菜が葉を茂らせ、これは毎日毎日サラダの材料に重宝しています。
0f28bf4c.jpg

プチトマトも1株、これは甘みを出すのにがんばって水を控えに控えていましたが、熟した玉を一粒つまみ食いしてみたら甘みが薄くがっかり。
cefda8f7.jpg


トマトの味にこだわる我が家ではイマイチという感じですが、わが子となればかわいさも一入、何とかサラダに入れて食しましょう。

我が家のガーデン状況はだいたいこんな感じ。

貧弱ながら愛しいベランダです。




三浦しをん氏著『しをんのしおり』
「漫画の王国」に生れた小説家の乙女な日常生活。
バンドを追っかけ上方へ、愉快な仲間と朝まで語り、わきあがる妄想の楽園に遊ぶ……
色恋だけじゃ、ものたりない!
なぜだかおかしな日常はドラマチックに展開――
日本の政局も、家族の事件も、人気のTVドラマも、考え始めたらいつのまにかヒートアップ!
『読んで楽しく希望が持てる』、笑い出したら止まらない、抱腹微苦笑ミラクルエッセイ」


今は超売れっ子のしをんさんの古本屋でアルバイトをしながら作家活動をスタートさせたころの怒涛の妄想エッセイ。

大学を卒業してわずかの若々しいしをんさんにお目にかかれます。

春夏秋冬の4章仕立てとなっていますが、はて四季仕立てにする必要があるのか、という疑問はしをんさんの妄想1年間を追っているうちに消滅しました~。

著者のエッセイはこれまでかなり読んできましたが、脳内活動の活発さとそれをすべて活字にして放出する闊達さと勇気に敬服するばかり。

噂に聞いたマンガへの半端ないこだわりもさることながら、それに付随する薀蓄の深さ、まるで重箱の隅の隅までず~~~と、という感じ。

先日私が歩いた「哲学の道」も出てきて・・・。

私は娘とそぞろ歩きながら西田幾多郎の思索の跡を辿ろうと儚くも正当なる努力をしましたが、しをんさんは、というと「盆栽」をモチーフにした「超戦隊ボンサイダー」妄想爆裂というとんでも思索を繰り広げるという壊れ方。

梅雨の鬱々とした状態から脱そうと思う方、よろしかったらどうぞ。

063bd337.jpg

ささやかな願ひごとあり手水舎で浄めし両の掌(て)しづかに合はす
神社仏閣に参拝すれば手水舎が置いてあります。

写真は京都・平安神宮の手水舎。

最近は世界各国からの観光客も多く、また若い人たちの参拝者も増え、手や口を清めている人も多く見受けられます。

先日、大宰府に参拝されたブログ友の紫苑さんの日記で手水舎の作法について書いていらっしゃいましたが、作法に従って正しく清めて参拝される方は年配の方が多く、若い人の中には柄杓に直接口をつけられる人も多く、注意が口をついて出そうになることもしばしば。

手水舎の目立つところに作法の手順の張り紙をしてほしいくらいです。

ちなみに「手水舎」は本来は「てみずしゃ」と読むのが正解だそうですが、「てみずや、ちょうずしゃ、ちょうずや」でもいいそうです。

ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー

まずは一礼をする
右手で柄杓を取り手水を掬う
最初に左手を清め、柄杓を左手に持ち替えて右手を清める
もう一度右手にその柄杓を持ち替え、左の手のひらに少量の水を溜めて(柄杓に直接口をつけない)その水を口に含み、音を立てずにすすいで口を清めた後、左手で口元を隠してそっと吐き出す
左手をもう一度清める
柄の首を片手で持ち、やや立てるように傾け、残った水が柄の部分を洗うように手を使い流す
柄杓を元の位置に静かに戻す
最後にもう一度一礼をする

ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー
私は最初と最後の一礼は省いていましたが、これが正式な作法だそうです。

茶道をしている娘は大丈夫でしたが、息子たちはどうかな??




さて今回はジェフリー・ディーヴァー氏著『ポーカー・レッスン』です。

「名探偵リンカーン・ライムに持ち込まれたプロの殺し屋による殺人。
だが現場には犯人の痕跡が何もなかった。
『犯人は犯罪の現場に必ず微細な証拠を残す』という原理を裏切る難事件を描く『ロカールの原理』他、多彩なドンデン返しであなたを驚愕させる16の物語。
だまされる快感を満載した巨匠の短編集」

ブログ友であり読書家・いちさんのレビューを拝見して、そういえば最近夫の机で見かけたのを思い出して探し出してきて読みました。

ここ10年程とんと海外ミステリや警察モノがまばらになっている私に反して、いちさんの読書レビューにはずらり海外ものが並んでいてすごいなぁと日頃から驚嘆しています。

ディーヴァーのいちさん評がよかったので手に取った次第です。

いちさんのレビューはこちら →

もちろんご無沙汰とはいえ、リンカーン・ライムシリーズのいくつかは読んでいるので食指が動いたというわけです。

長編がほとんどの中本書は3冊ある短篇のうちの一冊。

短篇と侮るなかれ。

650頁を超える太さの文庫オリジナルで、その中に16の短篇が収録されています。

読書好きにとって本代はバカになりませんが、本書のように読み応えある内容だととてもお買い得といえるでしょう。

いちさんも書いていらっしゃいましたが、第1作短編集『クリスマス・プレゼント』の原題が「Twisted」、本書は第2作目の短編集で原題が「more twisted」だそうです。

原題が示唆するように「どんでん返し」の上の「どんでん返し」の連続。


3重も4重ものスパイ小説を得意とする夫に言わせれば、生易しいそうですが私にとってはジェットコースター級でした。

�@Chapter and Verse「章と節」
�AThe Commuter「通勤列車」
�BThe Westphalian Ring「ウェストファーレンの指輪」
�CSurveillance「監視」
�DBorn Bad「生まれついての悪人」
�EInterrogation「動機」
�FAfraid「恐怖」
�GDouble Jeopardy「一事不再理」
�HTunnel Girl「トンネル・ガール」
�ILocard's Principle「ロカールの原理」
�JA Dish Served Cold「冷めてこそ美味」
�KCopycat「コピーキャット」
�LThe Voyeur「のぞき」
�MThe Poker Lesson「ポーカー・レッスン」
�NNinety-Eight Point Six「36・6度」
�OA Nice Place to Visit「遊びに行くには最高の街」


第1章の「章と節」からして何とも意味深長なるダイイング・メッセージをもってきて物語が二転三転していきます。

敵か味方か、悪人か善人か、などなどtwistの連続で、最後は予想を超えるラストが待ち受けているといった筋立て。

16篇の中の第10の「ローカルの原理」がおなじみのライムが登場するもの。

どれもこれも幾重ものひねりが効いた小品ですが、あげるとすれば「通勤列車」「「ウェストファーレンの指輪」「生まれついての悪人」「一事不再理」「ローカルの原理」「ポーカー・レッスン」が特に印象深い作品でした。


1つ1つあらすじを書けば長くなりますので、「通勤列車」だけ。

意図的に仕掛けてくる犯罪といったものの中で、この小品は偶発的な出来事から事件に発展するというもの。

日本でもしばしば問題として指摘されている電車での光景。

通勤電車で携帯電話を使っていた男が隣席の乗客に注意されるというよく見かける単純なシチュエーション。

このような些細な出来事の結果ジェットコースター的な展開で奈落へと落ちていく不運。

ゆめゆめ通勤電車で携帯を使うことなかれ。


訳者の池田真紀子氏の文章さばきがまた見事でした。

c6a655bf.jpg

さ緑の葉陰に生(あ)れしうす紅のもみぢの翼果いのち育む
ささやかなブログを書いていて嬉しいことといえば全国に交友が広がったことでしょうか。

実際にお会いしたことがないブログ友がほとんどですが、お互いのブログを長く行き来していればそのお人柄も自然に分かり、誠実な方と知ればますますお近づきする、というような楽しみがあります。

そんなブログ友のお一人・紫苑さんから教えていただいた鶏肝煮を作りました~。

紫苑さんは日々お料理をよくされる方で今まで数々のレシピをブログで拝見しては作るのを楽しみにしています。

私はTVや雑誌、友人から聞いておいしそうなものは即作ってみるという主婦です。

というわけで鶏肝が手に入ったので1kgを紫苑さんのレシピ通りに作りました。  4ce71164.jpg


とてもおいしくできました!

保存が利くのが最大の利点で冷蔵庫に入れて煮返すこともなく、少しずつあったかいご飯に乗せて食べています。

夏ばて防止!

以下に紫苑さんのレシピを無断転用します、きっと叱られないと念じて。

ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー

鶏肝:レバー を買うと たいていは 心臓と脂肪がついています。
まず 肝と心臓を 切り離し、心臓の上の部分:脂肪を切り落として 心臓は縦半分にします。
その時 心臓の中の 黒い糸状の血塊は 指ではずします。
あまり神経質にならずにアバウトで。
肝は 小さめの一口大:好みの大きさ に切ります。

さてこれからが問題で。。。
臭み抜きはしません、水にさらしもしません。
買って来てすぐの鶏肝ならそのまま切ったものをすぐ鍋に入れて炊きます。
すぐ調理しないなら速攻で冷凍庫へ入れます。
生姜があれば洗って皮ごと千切りか薄切りにして一緒に佃煮にします、冷え性予防です。

調味料は 素材がどっぷり浸かる分量の 〈醤油:酒+味醂〉が1:1、あとは砂糖で水は入れません。
はじめに強火で煮立たせて それから火を弱めて:弱火と中火の中間でだいたい1時間以上は炊きます。
(電磁調理器や 鍋の大きさ、素材の量で 変わります、目安は 落としぶたをして その周囲にグツグツ煮立つ泡がある。吹きこぼれ防止に 鍋の縁に油を塗っておきます)

レバーの肉の赤みがだんだん消えて 肝と心臓の区別もつかない茶色の塊になります。
火を止めるタイミングは 鍋の焦げ付き始める一瞬のタイミング、そのときです。
出来上がりは 赤っぽく黒光りして食べても何かわかりません。
これを読まれた皆さんも是非やってみてください。
ゴーヤと合わせて夏バテ防止になります。

ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー


そしてもう1つ。

こちらはSNSで交流をさせていただいている且つ当地にお住まいのAさんのレシピです。

レシピといっても食べ物ではなく化粧水。

先日どくだみのことを書いたブログにコメントをくださいましたが、どくだみの花で作る化粧水。

以下がそのレシピです。

ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー


開きたてのきれいな花を取ります。
花粉が大切なのでインスタントコーヒーなどの空き瓶を持って行ってそっと摘み取ります。

ここに(私はもっと大きなビンに)味もにおいもない20度の焼酎(宝酒造の純がいいと思います)を注ぎ3か月~半年くらい置く。
このままでもいいけれど水ぽっくて頼りないので、漢方薬局をやっている友人から分けてもらっているヒアルロン酸という美容液を入れて1年中使っています。

ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー ◆ ーーー ◆ーーー

20年ほど使っていらっしゃるそうですが、日焼けやシミに効果があるそうですよ。



さて本日は小谷野敦氏著『頭の悪い日本語』をご紹介します。

「気をつけよう、バカな言葉と暗い道。
誤用、重言、差別語狩り、嫌いな言葉……350語を一刀両断。

『現内閣の至上命題は、すべからく役不足であること』-こんな文章を書いてしまったら赤っ恥かきます――。
『私淑』『歴任』の誤用から、『上から目線』『美学』など、何だかムズムズする気持ちの悪い言葉まで、正しい意味を知らずに使うと恥ずかしい日本語を網羅。
『犯罪を犯す(重言)』『看護師(過剰な差別語狩り)』『ルサンチマン(“エセインテリ”が使いがちな言葉)』など三百五十語を一刀両断。すべからく日本語は正しく使うべし!」


1962(昭和37)年生まれ。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士。著書に『もてない男』『バカのための読書術』『谷崎潤一郎伝 堂々たる人生』『川端康成伝 双面の人』『「こころ」は本当に名作か』『日本人のための世界史入門』など。


文章そのものを見るとおよそ学者らしくない明けすけな文章がブラックユーモア的な雰囲気を醸し出していてかなりおもしろい一冊です。

基本的に著者の主張は、過剰な言葉狩りや誤った言葉を天下の新聞ですら使い続け、異論には耳を傾けないという「言葉の世界」全般にメスとつっこみを入れた真面目な作品になっています。

一例を挙げると・・・

「看護師ファシズム」

「それまで男は看護士、女は看護婦だったのを、法令で看護師に統一したとたん、まるで『看護婦』や『看護士』が差別用語か禁止用語になったかのように、新聞、テレビはもとより、小説でまで『看護師』になってしまい、中には『女性看護師』などと書いているのもある。
アホか。
こういう人たちは『言論の自由』というものを理解していないのである。
国家が言語を決めるのだと思っているのである」

これは著者ならずとも私も常々感じていること。

携帯電話やワードで文章を作成していたとき、以前は「かんごし」と打つと「かんご」だけ変換し「し」は別に羅列語から選ばなければならなかったものが最近の機種になるともうりっぱに津々浦々認識され国家統一を果たしたごとく、堂々と「かんごし」=「看護師」と出てきます。

なぜ「看護婦」ではいけないのか、「看護婦」さんということすらはばかられる風潮が確かにあります。

男性は「看護士」ではいいではないかと思いますけどね。

でも1つの語に統一すれば書きやすい、言いやすいことは確かですが、恐ろしいのは著者も指摘されているこの風潮、下々の私ですら例に倣ってしまうという危うさ。

こんなやわな私なら戦時下の言語統制などすぐ引っかかりそう^_^;


本書執筆スタート時は、よくある誤用日本語の本を書くつもりだったようですが、そのうち著者の気に入らない最近の表現や、言葉狩り、差別語狩り、言葉豆知識なども加えておもしろさ満載です。

誤用編の中には私も間違って使っていた語句もたくさんあり今更ながら「そうか」と学びましたが、これを書いているうちから既に忘れているもの数多という体たらく。

例えを少し・・・

◆「ダメ出し」本来は囲碁における「駄目」というもはや勝敗に関係のない石を置くことから始まった「ダメ出し」が「ダメだと言う」の意味に誤解されて誤用されるようになったそうです。

◆「役不足」本来は訳者が芝居で割り当てられた役に対して不満を言うことの意が。「力不足」の意味で使われるようになって久しいそうです。

◆「私淑」直接その人に会ったことがなく、尊敬して手本としていることをいう言葉が、直接会って師事しているのに「私淑し」とする誤用が多い。

◆「功罪」字を見て分かるとおり功と罪のことなのに、「罪」つまり悪いことの意味で誤用する人が多い。

◆「応対」「応待」と誤記する人が多い。

◆「爆笑」大勢でどっと笑うこと、一人で笑うことではない。

◆「笑い上戸」「上戸」は酒飲みのことで「下戸」は酒の飲めない人である。
酒とは関係なしにやたら笑うのに「あたし、笑い上戸で」と使うのは誤用である。


第一部の「気持ちの悪い日本語」の中の「誤用編」のほんの一部を記しただけですが、続く「重言にご注意編」「間違いじゃないのに編」「差別語(狩り)、過剰敬語編」「嫌なことば編」などおもしろ語句満載です。

第二部「『日本語』勘違い」、第三部「知って損はしない日本語の豆知識」と続きどれもヒマな折、少しずつ読むには最適な作品です。

よかったらどうぞ。

京都へ行ってきました。

娘との2人旅。

ずっと以前約束をしていたものの、多忙な娘が実行できるかどうか直前までわかりませんでしたが、1泊2日の旅を無事終えることができました。

思い切ってパソコンを持参せずに出た娘、度々仕事の電話が掛かっていましたが何とか掻い潜って・・・。

京都文化博物館で「没後90年 近代日本洋画の巨匠 黒田清輝展」を観て、南禅寺近くのインクラインを散策、蹴上にあるホテルに泊まり、翌日は銀閣寺と哲学の道、錦市場へと回り、京都駅で娘は東京へ、私は吹田市民病院に入院中の友人を見舞って夜遅くに帰宅するという強行軍。

705b8142.jpg








銀閣寺総門
dc0c6494.jpg

銀閣寺・観音殿

花頭窓から見た銀沙灘





幾多郎の思索に倣ひ黙しつつ歩けば長し〈哲学の道〉

0d419d07.jpg


京都文化博物館と錦市場には4月にも友人たちと行ったばかり。

京都に行ったときは必ず寄る錦市場の「打田」と「千波」で漬物数種と、6月限定の青山椒昆布を買い、入院中の友の口に合いそうな食べ物をいくつか選び、市場の片隅で2人でスムージーを飲んだり。

そういえば4月にも友人たちと入った珈琲が有名な「イノダコーヒ」本店にも立ち寄りました。

梅雨の合間、2日間とも天候に恵まれましたが湿度の高い京都特有の蒸し暑さには閉口しましたが、久しぶりの娘との2人旅、楽しかったです。



さて今回は加賀まりこ氏著『純情ババァになりました』のレビューをちょこっと。

「傷つくことを怖がって、待っているだけの人生なんてツマラナイ。
好奇心のおもむくままに、自分の感性に正直に。
かつての早熟少女時代から、自称・純情ババァとなった現在にいたるまで―媚びない女優・加賀まりこが、自分の目で見て、考え、感じてきたことすべてを綴るエッセイ集〈単行本『とんがって本気』改題〉」

『FRaU』に2000年4月から2004年7月まで連載していたエッセイを集めたものだそうです。

神戸の友人が送ってくれた本の中に混じっていた異色の一冊。

旅のお供に最適の薄さで新幹線の行き帰りで読了しました。


加賀まりこ氏は私より少しだけ年上という年代ゆえ、自分の青春時代と大いにリンクしますが、育った環境、過ごした環境が大きく違って(当たり前?)共感部分は多くはありませんでしたが、潔さというものが作品全体から伝わってきて読後感は意外にすっきり。

ただ彼女の生き方や発言を通して、人間は生まれとか素性に大きく左右され、その後の人生を色濃く形づくるんだなあという感慨がありました。

もし・・・だったら、という表現を用いるなら、「もし彼女が貧しく非文化的な家庭に生まれていたら」今の彼女を形成している堂々とした生き様や主張があっただろうかということは強く感じました。

生まれと育ちと美貌に裏打ちされた自信、と表現できるでしょうか。


「良質なものにはお金を惜しまない。でもモノで自分の価値が上がるとは思ってない」

「若い頃の自分に青さは感じても、根本的には今と変わっていない」

「肩書に頭は下げない。尊敬する人には自然に頭が下がる」

「地位とか知識とかをひけらかす人も阿る人も好きじゃない」

「世間の価値観とズレてても、あんまり気にしない」

「自分にとって恥ずかしい事はしない。これだけは譲れない」

「変だと思ったら変と言う。その際は縦社会の序列なんて関係なくキレる」

いよっ男前!っていう文言の数々!

損得勘定をしない生き方。

これができるのは基盤あればこそという気がしますが、そういう気構えを貫いて今があるという彼女はすごいと思います。

その昔話題になった妊娠&死産についてもほんの少し言及していますが、世間や相手がなんと言おうとひとりで産み育てる覚悟だったと。

「女には2つのタイプがある。
好きな男の漕ぐ船に乗せてもらい、男の腕の中で泳ぐ人生を幸せだと思う女と、たとえ男と同じ船に乗ってはいても、 自分で櫓を持ち、船を漕いでいくのが好きな女と。
私は後者だった」

上述の通りの結婚と数多の恋愛を繰り返し、現在進行形で愛する人と生活の一部を共にしながら「傷つくことを怖がって、待っているだけの人生なんてツマラナイ。好奇心の赴くままに、自分の感性に正直に」生きておられるようです。

羨ましい!

散歩していると家々の片隅にどくだみが群れて咲いているのを見かける季節になりました。


主(あるじ)なく荒れたる庭の片隅にどくだみの花清らに群れ咲く

十文字の純白の花からは想像できない独特のにおいのために敬遠されがちな花ですが、私は大好きで季節になるとよく一輪飾って楽しんでいます。

亡くなった母の住んでいた家の路地にも群れていて葉を摘んで乾燥させてどくだみ茶を造ったこともあります。


朝日新聞のbe版に毎週掲載されている福原義春氏の「道しるべをさがして」という随筆を毎週楽しみにしていますが、先日はどくだみについて興味深い話を書かれていました。

資生堂名誉会長という肩書きを持たれている福原義春氏、私は氏の表の実業の顔はまったく知らずにこの随筆を通してのみ氏の人となりを知るだけですが、草花や虫など自然界の目に留まらないような小さな生き物たちへのまなざしが優しくすっかりファンになりました。

どくだみに話を戻すと・・・

白い花びらに見えるのは、つぼみを包む葉の一種で、中央にある棒状の穂が小さな花の集まりだそうです。

どくだみは古い時代の直物で花びらや愕がないのだそうです。

また茎葉を茹でてお浸しにすると悪臭が消えて感じなくなるそうで、高橋睦郎氏の著者「詩人の食卓」の中でどくだみを使った若葉精進揚げを紹介していると記していらっしゃいます。

「嫌なように思われる草でも、美しいと思えばとてもきれいに見える。
人も草も、時には視点を変えて見なければならない」と結んでいらっしゃいます。




さて本日は原田マハ氏著『風のマジム』をご紹介します。

「まじむの事業計画は南東東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。
持ち前の体当たり精神で島に渡り、工場には飛行場の跡地を借り受け、伝説の醸造家を口説き落として―。
琉球アイコム沖縄支店総務部勤務、28歳。
純沖縄産のラム酒を造るという夢は叶うか。
契約社員から女社長に―実話を基に描いたサクセス・ストーリー」


日本で初めて沖縄産のさとうきびを原料にアグリコール・ラム酒を造るという夢を抱いて起業化に向けて奮闘、成功した実在の女性をモデルにした物語。


那覇市の地元企業に勤める28歳の派遣社員・伊波まじむが勤務先の「社内ベンチャー・コンクール」の募集に応募して社内の推薦を勝ち取り、周囲を巻き込んで夢を実現させるまでが描かれています。

なお本書のモデルは沖縄電力の社内ベンチャー制度を活用して平成16年に設立された株式会社グレイスラムおよび同社代表取締役の金城祐子さんとのことだそうです。

ラム酒製造の舞台は南大東島。

風が育てるといわれているラム酒、全篇を通して沖縄の離島を覆うように育てられているさとうきび畑を吹き渡る風の音が聞こえてくるようなゆったりした爽やかな雰囲気の作品になっています。

タイトルに使われている「マジム」は沖縄の言葉で「真心」を意味する主人公の名前であり、「風のマジム」は彼女が作ったラム酒の名前でもあります。

さまざまな障壁にも果敢に立ち向かい夢の実現に向けて努力して成功したひとりの女性の成長譚として感動的な物語になっています。

↑このページのトップヘ