水彩を細々と続けています。
短歌を始めて4年、8月はダメもとでいくつかの短歌賞に応募するのに選歌に忙しく、ずっとあーでもないこーでもないと推敲していて水彩がお留守になっていましたが、それもやっと終って、先日は個人的な絵を描く集まりでまた石膏デッサンをしました。
先月水彩画教室で初めての石膏デッサンを経験しているので、今回で2度目。
メンバーの一人、Aさんが以前画材店で購入されていたのを持ってきてくださいました。
最初の石膏デッサンはローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの腹心のアグリッパ(紀元前63~紀元前12年)でしたが、今回は年代はずっとあとのやはりローマの皇帝・カラカラ帝(188年~217年)。
ルキウス・セプティミウス・バッシアヌスというのが正式名だそうですが、ローマ帝国で有名なカラカラ浴場を建設したので通称・カラカラ帝と呼ばれているそうです。
ローマ史上に残る有名な暴君だったそうで、石膏の顔もかなりの悪人面。

アグリッパ

カラカラ帝
見るに耐えないでしょうが、記念のため、勇気を出して二つ並べてアップしました。
さて今回は原田マハ氏著『奇跡の人』をご紹介します。
「盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女が青森の弘前にいるという。
明治二十年、教育係として招かれた去場安は、その少女、介良れんに出会った――。
大きな苦難を背負った少女と、人間の可能性を信じて彼女の教育に献身する女教師が、奇跡を起こす。
『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞を受賞した著者による感動作!」
タイトルの示すとおり、青森版ヘレン・ケラーとサリバンの物語。
父親の意向で岩倉使節団の留学生として渡米、22歳になるまで当時のアメリカで女子が受けられる最高級の教育を受け帰国した旧幕臣の娘で生まれつき弱視の9歳の去場安(サリバアン)。
安の帰国直後、青森県の弘前で暮らす介良(ケラ)貞彦男爵の娘・れん(6歳)の教育係になってくれないかという手紙が伊藤博文から届き、それを受けた安がれんの元へ行くところから一挙に物語が動きます。
生後11ヶ月で生死をさまよった結果、目と耳、口の機能を失って、使用人からもけものの子のように扱われていたれん。
それからの2人の生活は「ヘレン・ケラー物語」の通り。
日本版として著者が配したのは、旅芸人の少女キワと津軽三味線。
安とれん、キワという3人を通して、日本の雪深い青森の独特の風土に育まれた絆と友情の物語を描いていて感動を呼びましたが、いかんせん、主要登場人物の名前の付け方やいかに?
去場安(サリバアン)と介良(ケラ)れん
もじりがひどすぎると思ったのは私だけでしょうか。
せっかくの感動的な物語も何かの冗談?と思える当て字。
それでも明治時代の日本における障害者に対する周囲の扱いや女性に対する差別感など、さまざまな考察を盛り込んで著者ならではの作品に仕上げてていてお勧めです。
短歌を始めて4年、8月はダメもとでいくつかの短歌賞に応募するのに選歌に忙しく、ずっとあーでもないこーでもないと推敲していて水彩がお留守になっていましたが、それもやっと終って、先日は個人的な絵を描く集まりでまた石膏デッサンをしました。
先月水彩画教室で初めての石膏デッサンを経験しているので、今回で2度目。
メンバーの一人、Aさんが以前画材店で購入されていたのを持ってきてくださいました。
最初の石膏デッサンはローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの腹心のアグリッパ(紀元前63~紀元前12年)でしたが、今回は年代はずっとあとのやはりローマの皇帝・カラカラ帝(188年~217年)。
ルキウス・セプティミウス・バッシアヌスというのが正式名だそうですが、ローマ帝国で有名なカラカラ浴場を建設したので通称・カラカラ帝と呼ばれているそうです。
ローマ史上に残る有名な暴君だったそうで、石膏の顔もかなりの悪人面。

アグリッパ

カラカラ帝
見るに耐えないでしょうが、記念のため、勇気を出して二つ並べてアップしました。

「盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女が青森の弘前にいるという。
明治二十年、教育係として招かれた去場安は、その少女、介良れんに出会った――。
大きな苦難を背負った少女と、人間の可能性を信じて彼女の教育に献身する女教師が、奇跡を起こす。
『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞を受賞した著者による感動作!」
タイトルの示すとおり、青森版ヘレン・ケラーとサリバンの物語。
父親の意向で岩倉使節団の留学生として渡米、22歳になるまで当時のアメリカで女子が受けられる最高級の教育を受け帰国した旧幕臣の娘で生まれつき弱視の9歳の去場安(サリバアン)。
安の帰国直後、青森県の弘前で暮らす介良(ケラ)貞彦男爵の娘・れん(6歳)の教育係になってくれないかという手紙が伊藤博文から届き、それを受けた安がれんの元へ行くところから一挙に物語が動きます。
生後11ヶ月で生死をさまよった結果、目と耳、口の機能を失って、使用人からもけものの子のように扱われていたれん。
それからの2人の生活は「ヘレン・ケラー物語」の通り。
日本版として著者が配したのは、旅芸人の少女キワと津軽三味線。
安とれん、キワという3人を通して、日本の雪深い青森の独特の風土に育まれた絆と友情の物語を描いていて感動を呼びましたが、いかんせん、主要登場人物の名前の付け方やいかに?
去場安(サリバアン)と介良(ケラ)れん
もじりがひどすぎると思ったのは私だけでしょうか。
せっかくの感動的な物語も何かの冗談?と思える当て字。
それでも明治時代の日本における障害者に対する周囲の扱いや女性に対する差別感など、さまざまな考察を盛り込んで著者ならではの作品に仕上げてていてお勧めです。