先日、歌会のメンバーの方々14名で探鳥会と称して後楽園に。



後楽園に渡ってくる鳥や年中生息している鳥に精通しておられる野鳥の会の方に案内してもらいながら2時間ほどをバードウォッチングしてきました。
鳥といえばほんの一般的な鳥しか見分けがつかないし、鳴き声もウグイスやカラス、スズメ以外聞き分けることができなくて鳥の歌を詠むことは私にとってかなりハードルが高い。
運がよければこの頃夏鳥として東南アジアから渡来するフクロウ科の青葉木菟が見られるかもしれない、ということでワクワク。
よし、詠んでやるぞと士気を上げていましたが、残念ながらまだ飛来してないようでした。
例年ならもうすぐつがいの二羽が来て後楽園の〈二色が岡〉辺りの林に巣作りをするらしく運がいい人は8月頃の巣立ちまで見張り役のオスが見られるそうです。
広い芝生に白セキレイが陽を浴びていたり、木の上にキビタキがいたり、よ~く目を凝らせばあちこちに。
きっと私ひとりなら見つけられる自信はなかった探鳥会、とても充実した一日でした(^.^)
さて本日は柚月裕子氏著『孤狼の血』です。
「昭和六十三年、広島。
所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。
飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。
やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。
衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。
正義とは何か、信じられるのは誰か。
日岡は本当の試練に立ち向かっていく―」
2007年『待ち人』で山新文学賞入選・天賞受賞(山形県の地元紙、山形新聞の文学賞)
2008年『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞受賞
2010年『最後の証人』
2013年『検事の本懐』で第25回山本周五郎賞候補、第15回大藪春彦賞受賞
2013年『検事の死命』
2015年『朽ちないサクラ』
2015年『孤狼の血』で第154回直木三十五賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補、
第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞
このミステリーがすごい!2016年版国内編第3位、本の雑誌が選ぶ2015年度ベスト10第2位
2017年啓文堂書店文庫大賞1位
2017年、『盤上の向日葵』で第7回山田風太郎賞候補
緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。
いやぁ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。
――黒川博行氏(作家)
日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。
――茶木則雄氏(書評家)
著者の作品は何作か読んでいて、女性にしては骨太の作品を描くという認識を抱いていましたが、いや~、こんなにすごいものを描くとは!!
久しぶりにヤクザ×マル暴の生々しい対決を見せられて衝撃を受けました!
あの黒川博行氏をして「正統派ハードボイルドに圧倒された」といわしめた作品。
女性作家とは思えないスピード感のある太い筆致、黒川博行氏の描くハードボイルドの世界に負けじとも劣らず・・・
Wikiによると岩手県出身で山形県在住の著者なのに裏社会の面々やマル暴刑事が使う広島弁がこれまた真に迫ってすごい!
この広島弁なくしては作品が成り立たないほど圧巻。
昭和60年代、暴力団対策法成立以前の広島県の架空の市・呉原市を牛耳る闇社会で繰り広げられる熱き男たちの抗争。
主人公は以前から暴力団との癒着が水面下で囁かれているベテラン刑事・大上章吾と、機動隊から異例の人事で大上の部下となった日岡秀一。
大上を通してやくざ社会との裏の交渉の洗礼を受ける日岡、最初は大上の刑事としての立場を遥かに超えた傍若無人とも思われる振る舞いに戸惑いながら、徐々に心を通わせていく傾倒していく様子がある事案から発生した抗争を通して描かれていますが、ラストで読者の読みを超える思わぬ着地が用意されています。
めでたし、めでたしとはならないながら胸にずしんと落ちるラストとなっています。
わしは捜査のためなら、悪魔にでも魂を売り渡す男じゃ
5月には裏社会に精通したマル暴刑事・大上を役所広司、大上の部下として配属された新米刑事・日岡を松坂桃李のキャストで映画が公開されるそうです。
映画の前評判もいいようですが、役所広司では少し年齢的に合わないような。
よかったら原作とともにどうぞ!



後楽園に渡ってくる鳥や年中生息している鳥に精通しておられる野鳥の会の方に案内してもらいながら2時間ほどをバードウォッチングしてきました。
鳥といえばほんの一般的な鳥しか見分けがつかないし、鳴き声もウグイスやカラス、スズメ以外聞き分けることができなくて鳥の歌を詠むことは私にとってかなりハードルが高い。
運がよければこの頃夏鳥として東南アジアから渡来するフクロウ科の青葉木菟が見られるかもしれない、ということでワクワク。
よし、詠んでやるぞと士気を上げていましたが、残念ながらまだ飛来してないようでした。
例年ならもうすぐつがいの二羽が来て後楽園の〈二色が岡〉辺りの林に巣作りをするらしく運がいい人は8月頃の巣立ちまで見張り役のオスが見られるそうです。
広い芝生に白セキレイが陽を浴びていたり、木の上にキビタキがいたり、よ~く目を凝らせばあちこちに。
きっと私ひとりなら見つけられる自信はなかった探鳥会、とても充実した一日でした(^.^)

「昭和六十三年、広島。
所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。
飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。
やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。
衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。
正義とは何か、信じられるのは誰か。
日岡は本当の試練に立ち向かっていく―」
2007年『待ち人』で山新文学賞入選・天賞受賞(山形県の地元紙、山形新聞の文学賞)
2008年『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞受賞
2010年『最後の証人』
2013年『検事の本懐』で第25回山本周五郎賞候補、第15回大藪春彦賞受賞
2013年『検事の死命』
2015年『朽ちないサクラ』
2015年『孤狼の血』で第154回直木三十五賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補、
第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞
このミステリーがすごい!2016年版国内編第3位、本の雑誌が選ぶ2015年度ベスト10第2位
2017年啓文堂書店文庫大賞1位
2017年、『盤上の向日葵』で第7回山田風太郎賞候補
緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。
いやぁ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。
――黒川博行氏(作家)
日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。
――茶木則雄氏(書評家)
著者の作品は何作か読んでいて、女性にしては骨太の作品を描くという認識を抱いていましたが、いや~、こんなにすごいものを描くとは!!
久しぶりにヤクザ×マル暴の生々しい対決を見せられて衝撃を受けました!
あの黒川博行氏をして「正統派ハードボイルドに圧倒された」といわしめた作品。
女性作家とは思えないスピード感のある太い筆致、黒川博行氏の描くハードボイルドの世界に負けじとも劣らず・・・
Wikiによると岩手県出身で山形県在住の著者なのに裏社会の面々やマル暴刑事が使う広島弁がこれまた真に迫ってすごい!
この広島弁なくしては作品が成り立たないほど圧巻。
昭和60年代、暴力団対策法成立以前の広島県の架空の市・呉原市を牛耳る闇社会で繰り広げられる熱き男たちの抗争。
主人公は以前から暴力団との癒着が水面下で囁かれているベテラン刑事・大上章吾と、機動隊から異例の人事で大上の部下となった日岡秀一。
大上を通してやくざ社会との裏の交渉の洗礼を受ける日岡、最初は大上の刑事としての立場を遥かに超えた傍若無人とも思われる振る舞いに戸惑いながら、徐々に心を通わせていく傾倒していく様子がある事案から発生した抗争を通して描かれていますが、ラストで読者の読みを超える思わぬ着地が用意されています。
めでたし、めでたしとはならないながら胸にずしんと落ちるラストとなっています。
わしは捜査のためなら、悪魔にでも魂を売り渡す男じゃ
5月には裏社会に精通したマル暴刑事・大上を役所広司、大上の部下として配属された新米刑事・日岡を松坂桃李のキャストで映画が公開されるそうです。
映画の前評判もいいようですが、役所広司では少し年齢的に合わないような。
よかったら原作とともにどうぞ!