VINのらんどくダイアリー

ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

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2020年04月

緊急事態宣言がこれからも続きそうな日々。

 

皆さんどのようにお過ごしでしょうか?

 

Stay homeがけっこう好きなわたしですが、少々停滞気味、シニアでさえこんな具合なので、遊び盛りの子どもたちはどんなにか外で思いっきりはしゃぎたいことでしょうね。

 

とはいえ散歩で公園を通りかかると、子どもたちが一団となって遊んでいました。

 

遠巻きにマスクのパパママがやはり一団となっておしゃべり。

 

子どもたちはノーマスク・・・いいのかしら?

 

 

夫と2人暮らしの我が家ではいつもなら、買い物がてらお昼はおそばやうどんなど気楽にお店で食べたりしていましたが、今はひたすら家で食事・・・食事時間はすぐやってきます。

 

夕食はそれなりの覚悟で臨みますが、昼食はとにかくの余分感・・・でもこれではいかんと発想を転換、いろんなパスタやお好み焼き、各種麺類、そして今日はたこ焼き。

 

2人きりのたこパはちょっと・・・としり込みしていましたが、そうも言っていられない現状・・・少しでも楽しまなければ・・・ということで。

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そんな中、わたしが属している短歌誌の最新号が出来上がって送られてきました。


 

樹林

『樹林
21号』



メンバーの方々の歌10首やそれぞれの歌の鑑賞、さまざまな歌集の鑑賞、短歌誌主宰による当地の著名人へのインタビュー、エッセイや有名歌人の詠われた歌の中から選んだ好きな一首など、盛りだくさんな内容の冊子です。

わたしも苦手ながら毎号、依頼されて歌集鑑賞やエッセイを書いています。

 

今回もエッセイ一本。

 


記録として記しておきます。

 


◆出詠歌10首

 

タイトル「歳晩の雲」

 

ゴーヤの実はぢけて朱き種の出づ辺野古の海の叫びのごとし

 

核廃絶の祈り届かぬ原爆忌 元安川に万燈ゆれて

 

水無月の雨に濡れたる慰霊碑をぬぐふ人あり抱く人あり

 

十五夜の月は昇りぬロヒンギャの難民キャンプの屋根のうへにも

 

権力に抗ふことのきびしさを〈シネマクレール〉の闇に観てゐる

 

床を拭くおそうじロボの健気さはわたしのなかの失せたるひとつ

 

ほめられも叱られもせず風まかせスローライフの独りのピアノ

 

アフガンに持てるすべてを捧げゐし中村哲氏銃弾に死す

 

憤りが諦めに変わるまでの間をフォルテッシモで鍵盤叩く

 

喜びや悲しみの記憶あまた乗せ歳晩の雲ながれゆくなり

 

 

◆エッセイ

 

タイトル「一玉のスイカ」

 

先日、アフガニスタンで生まれた男の赤ちゃんが、昨年十二

月に殺害された「ペシャワール会」代表の中村哲医師にちなん

で「ナカムラ」と名付けられたという記事を目にした。

父親は氏の活動に深く感謝し「心を受け継がせたい」と命名理由

を語ったという。

「干ばつに苦しむ村人たちを助けてくれたのは、外国の軍隊

でも武器でもなく、現地の中村医師でした・・・

国籍や宗教の違いを越えて、命がけで救いの手を差し伸べてくれ

た日本人がいたことを、私たちは決して忘れません」

 

中村哲氏は私が最も尊敬するおひとりである。

ペシャワール会の活動に深く共鳴して以来、一会員としてほん

のわずかではあるが支援して数年になる。

 

ペシャワールの荒野に育つ一玉のスイカとなれかしわたしの募金

「どの場所、どの時代でも、いちばん大切なのは命です」

「道で倒れている人がいたら手を差し伸べる。それは普通のこ

とです」

あらゆる苦難を乗り越え、砂漠化した〈死の谷〉を〈緑の大地〉

に変えてゆく様を知ることは私にとって大きな喜びとなっていた。

 

四十年にわたって、戦乱の地で現地の人々の信頼のみを武器に医

療援助や灌漑水利事業に持てる力を尽くされていた途上で銃弾に斃

れた氏の理不尽な死をいまだに受け入れ難い自分がいる。

 

氏の座右の銘であったという〈照一隅〉を噛みしめながら、今

一度何ができるか自分なりに考えてみたい。

赤目生垣

うたふ何もなき日常と侮るな何もなきあしたゆふべこそうた       
竹山広


 

何もかもが変わっていく瞬間があります。

いままで嘆いていたことが

突然どうでもいいことに思えてくるのです。

(アイリス・マードック:アイルランドの作家、哲学者、詩人)

 

悪い時が過ぎれば、

よい時は必ず来る。

おしなべて、

事を成す人は必ず時の来るのを待つ。

あせらずあわてず、

静かに時の来るのを待つ。

(松下幸之助)

 

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清水義範氏著『日本語の乱れ』
 


日本語に未来はあるのか!ラ抜き言葉、意味不明な流行語、間違った言葉遣い、平板なアクセント、カタカナ語の濫発…日本語の現状を憂う聴取者からの投書の山に、ディレクターは圧死寸前!?(「日本語の乱れ」)。その他、比喩の危険性、音声入力の可能性と限界、宇宙を蹂躙する名古屋弁など、言葉をテーマにした傑作12篇


鬱々とした日々を払拭すべき何かおもしろい読み物はないか・・・と探していて、あっ、そうだ! 清水義範!と閃いて
amazonで購入した本書。

吉川英治文学新人賞を受賞した「国語入試問題必勝法』のような奇抜な発想&ユーモアを駆使した作品・・・といえば間違いなく清水義範。

というわけで2000年刊行の本書。

この頃からすでに、というか累々と日本語の乱れは進み、現在の乱れときたら・・・!

そういえば最近、作品の上梓が途切れているようですが、氏なら昨今の乱れに乱れた日本語についてどのように評論されるか??

もっとも日本語の乱れを気にして一家言も二家言もあるべきシニアであるわたしでさえ平気で「チャリ」「タク」などと口走っているのを見られたら・・・さぞ嘆かれることでしょう。

ラ抜きなどまだかわいいほう。

本書によると当時でさえ、「チョベリグ」とか「超MM」とかの意味不明な流行語が横行していたようで、来る将来を暗示している内容になっています。

ここでも「きのう?コンビニ?とか行って?弁当?買ったのよ」などいちいち語尾を上げたりブツ切れ単語を並べたりする会話を挙げていらっしゃいます。

そういえば短歌の世界でも次世代といわれる若い歌人の方々の中にはブツ切れのような繋がりのない単語を並べて、ひとつの歌を作り上げるのが一部に流行っていたり。

若い方々の発想の飛ばし方は想像をはるかに超えたものもあり、これは世代の違いによるものなのか、自分の感性の乏しさによるものか、などと考える昨今。

本書に戻すと・・・

本書は12の作品が収録されている短編集。

ラ抜き言葉や女子高生の意味不明用語、カタカナ語や尊敬語、謙虚語……など、目に余る言葉遣いの乱れを題材にした作品になっています。

12の小品は玉石混交。

「耳の言葉、目の言葉」で紹介されていた音声入力

 

今はスマホのsiriなど相当技術力が進んで便利になり、20年という時の経過を感じさせます。

 

わたしの笑いのツボを刺激したのは「伝言ゲーム」

 

うわさ話同様、人から人へと伝わる話は伝える人の個性や思いを乗せて少しずつ少しずつ変化していき、最後は最初と似ても似つかない内容になるというもの。

 

世の中の片隅の人の目に留まらないような微小の事象をつまみ上げ、上下左右針の先でつついて分析していくうち、いつの間にかシュールな清水ワールドが出来上がっている・・・そんな内容になっています。

よかったらどうぞ。

仕事するもも

娘の代わりにテレワークをするもも

不要不急の外出はなるべく控えているものの、買い物や病院&薬局には行かなければならず・・・

昨日も処方箋をもって薬局を訪れていたときのこと。

先に順番を待っておられた2人連れの年配の女性の会話が耳に入って・・・

「高井議員、岡山の恥やね」

「あの人に一票入れた人の責任でもあるよね~」

はい、わたしの責任でもあります"(-""-)"

我が家の近くに選挙事務所があり、よく近くで辻説法していらっしゃった議員さん。

時々参加していた反戦集会や講演会にもこまめに顔を出していらっしゃいました。

我が家の向かいの家のコンクリート塀にはポスターが貼られていて、当議員の笑顔のガッツポーズと「動けば変わる!」という力強いメッセージが(-.-)

「動けば変わる!」

そう、あなたがこのような国をあげての緊急時に歌舞伎町なるところに動いたためにあなたの人生が180度変わってしまいました( ;∀;)

それまでどんなに精力的に前向きにそして誠実に政治活動をしてされていても一瞬でそれが消えてしまう・・・。

政治の世界に特化された話ではなく、そんな話は数多く見聞きしています。

魔が差すことだって人生には多々あるでしょう。

それでも運がよければすんなり通り過ぎたでしょうけど・・・高井議員も今まで何度か歌舞伎町の某所に通っていらっしゃったようですが、今回ばかりは時期が悪かった。

とにもかくにもがっかりです"(-""-)"

何もできない日や時には、

あとになって楽しめないものを作ろうとするよりは、

ぶらぶらして過ごしたり、

寝て過ごすほうがいい。

ゲーテ

 

街カフェで上野千鶴子は語りたりリベラルの皮を被りし男らを

 

 


幻夏

さて本日は太田愛氏著『幻夏』のご紹介です。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。23年後、刑事となった相馬は、少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。相馬の胸に消えた親友の言葉が蘇る。「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」あの夏、本当は何が起こっていたのか。今、何が起ころうとしているのか。人が犯した罪は、正しく裁かれ、正しく償われるのか?司法の信を問う傑作ミステリ。日本推理作家協会賞候補作


著者について・・・

1964年香川県生まれ

1997年テレビシリーズ「ウルトラマンティガ」で脚本家デビュー

TRICK2」「相棒」など、刑事ドラマやサスペンスドラマで高い評価を得る

2012年『犯罪者 クリミナル』で小説家デビュー

2013年『幻夏』日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補

2017年『天上の葦』を刊行

 



「相棒」の脚本家として有名な方なんですね。

 

脚本の合間に手がけた小説の評判がよかったので初めて手にした一冊。

 


なかなかの力作でした。

 

 

殺人犯として囚われていた父親が刑期を終えたのちに冤罪とわかったことを契機に完全なる崩壊が始まる家族の物語。

 

ひとつの冤罪がいくつもの人生を狂わせていく。

 

「冤罪が生まれるのは偶然じゃない・・・

司法構造から必然的に冤罪が生み出されている」

 

どこにでもあったような少年たちのひと夏の思い出を軸にあらぬ方に展開していく物語。

 

うまい作家さんだなぁという感想ではありますが、ひとりの少年の造形があまりにも愛情深く怜悧で少々非現実的であるという違和感が否めませんでした。

 

 

著者が手掛けていらっしゃるというテレビドラマ「相棒」はほとんど観たことがありませんが、やはり映像向きの作品だなぁという印象。

 

「スタンド・バイ・ミー」を思わせるひと夏の少年たちの冒険、思えば誰の胸にも去来するような切ない思い出の切り出し方がとてもうまく、その後大人になるまでのひとりの青年の苦悩がより際立って冷たい光を放っているような哀しみに覆われた作品となっています。

 

ミステリーとしてはちょっと違和感のある筋立てですが、冤罪という重いテーマをある角度から鋭く切り込んだすぐれた作品だと思いました。

ドイツのメルケル首相が3月18日に行った新型コロナウイルス対策へのTV演説に感銘を受けた人はたくさんいらっしゃったと思います。

わたしもそのひとり。

医療現場という最前線で働いている人々への感謝の続きとして・・・

「普段あまり感謝されることのない人にも感謝の言葉を送らせてください。

このような状況下で日々スーパーのレジに座っている方、商品棚を補充している方は、もっとも困難な仕事を担ってくれている方々です・・・

仲間である市民のために、日々、働いてくれてありがとうございます」


不要不急の外出が少なくなった分、宅配に頼る人々が多くなったと思える昨今。

我が家も同じです。

日用品をネットで購入することも増え、夫もわたしも書店や図書館を避けてネットで本を買うことも倍増。

罹患の機会も倍増することを顧みず、必ず日時を守って戸口まで届けてくれる宅配業者の方々には頭が下がります。

聞けば、戸口で消毒液をふりかけられることもあるという。


ネットでは次々ウイルス撃退法がアップされ、どうにかウイルスから自分を守ろうとするわたしたち。


わたしたちはウイルスに試されているような気がする日々・・・人間性や他人を思いやる気持ちの浅深だったり、自分をガードする力の強弱だったり。

有事のときこそ自分を見失しなわないようにしなければ。

うっすら残っている反骨精神をこんなときこそ使わないでどうする、と自分に叱咤しているこの頃です。

 

 

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梅崎春生氏著『怠惰の美徳』

なんとか入学した大学の講義はほとんど出席せず、卒業後に新聞社を志望するも全滅。やむなく勤めた役所では毎日ぼんやり過ごして給料を得る。一日に十二時間は眠りたい。できればずっと布団にもぐりこんでいたい……。戦後派を代表する作家が、自身がどれほど怠け者か、怠け者のままどうやって生きぬいてきたのかを綴る随筆と七つの短篇を収録する文庫オリジナル編集。真面目で変でおもしろい、ユーモア溢れる作品集

 

1915年福岡市生まれ

東京大学文学部国文科卒業

1944年海軍に召集され暗号特技兵などを務める

1946年『桜島』

1947年『日の果て』

1948年『ある顛末』

1954年『ボロ家の春秋』で直木賞受賞

1955年『砂時計』で新潮社文学賞受賞

1964年『狂ひ凧』で芸術選奨受賞

 

 

昭和20年代後半に登場して脚光を浴びた安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、阿川弘之ら第三の新人と呼ばれる作家たちの少し前に第一次戦後は作家として登場、戦争経験を通して正面を切って戦争批判する正義派とは一線を置き、私的な日常を題材に作品を構築した作家として第三の新人たちに影響を与えた先駆者であります。

 

はるか以前に直木賞受賞となった『ボロ家の春秋』や『砂時計』を読んで以来、久方ぶりの著者。


晩年はうつ病と大量の飲酒によって破滅的な生活を送り、
50歳という若さで逝去されて以来、埋もれた作家という印象ですが、本書は2018年に刊行された作品、どこにも掲載されなかったエッセイを含む随筆集となっています。

 


前述の『砂時計』を通しての文体はシニカルで斜に構えたユーモアが随所に散りばめられていて、そういった意味では夏目漱石と似通ったところがあるという印象。

 


またうつ病を持病として日々を憂鬱に暮らしながら折々ユーモアをあふれさせた文章は北杜夫氏の文筆姿勢と似通っているような。



今のこの憂いの時期にもってこいの短篇集。

 

「好きなもの 酩酊 無為
 嫌いなもの 子供 人混み 病気」

 

正直を信条とした著者、けっこういけます。

憂きことの続く日日なりサンドウィッチマンの首相ネタなど思ひて眠る

さくらみち

この世のことしばし忘れてほろほろとさくら(いき)れにまみれて歩く


病院の桜
先日
3か月に一度の健診のため大学病院予防歯科に行ったときのこと。

担当医とコロナ禍について話していると・・・

 

診察時は必ず着けておられるサージカルマスクの在庫が心細くなって、なくなれば診療を休まざるをえないと仲間うちで話しているとのこと。

 

わたしたち国民に莫大な費用を投入して布マスクを配布する前に、とにかく医療現場が心おきなく防ウイルス対策できるシステムを整えてほしいと思いました。

 

 

診察を終えて会計を待っている間、何気なく入口に目を向けていたら、エントランスの横に置かれている除菌スプレーの前にひとりの女性が長く立っておられました。

 

うしろに並んでいた人たちはあまりの長さに諦めたのか立ち去ったあともずっと立ったまま。

 

何をしているのかよく見たら、手持ちのありったけのポケットティッシュを数枚ずつ広げてスプレーしてはビニール袋にしまい・・・を繰り返していたのでした。

 

 

災害や急病、その他の不測の緊急事態では普段おおらかに構えていた人たちも自分を護るためつい我を忘れて思わぬ行動をするといわれています。

 

きっとパニック状態の買いだめも同じような心理状態ゆえでしょう。

 

きれいごとを掲げるつもりはありませんが、われ勝ちは戒めなければ、と思える一コマでした。

 

心しなければ。

 

 

 

わたしの失敗

産経新聞文化部編集『わたしの失敗』

  

事業破綻で2億円の借金を抱えた作家の山本一力さん、ギャンブルの借金で自宅を競売にかけられた囲碁棋士の藤沢秀行さん、咽喉の疲労で声が出ず、ライブハウスで土下座したジャズシンガーの綾戸智恵さん、NGを19回出して芸人引退まで考えたタレントの萩本欽一さんなど、数々の失敗から学び、立ち直った40人の人生


産経新聞での連載を一冊にまとめた本。

十数年前刊行されたもの、その後シリーズとして『わたしの失敗』も刊行されているようです。

 
歴史作家・山本一力氏を筆頭に、曲がりなりにも成功者として世に出た人々の失敗の数々。

これが名もなき市井の人々の失敗だったら、きっと命とりになるだろうな、と思えるような数々の失敗談。

どん底の失敗時に心ある人たちの救いの手があったり・・・人を惹きつける人徳も持ち合わせた人が這いあがることができる、ということもあるような。

寒空の下、段ボールを塒のホームレスの人々から聴き取った失敗談だったら、こんなにゆったりとほほえましく読めるだろうか、と思えました。

 

失敗を糧の努力に加えてそのときの運も加勢して再び新たな一歩を踏み出せた人。

 

そしてそれが成功したときに初めて失敗は過去のものとなりえるのではないでしょうか。

 

一時流行語になった「勝ち組」「負け組」の、いわゆる「勝ち組」に属することのできた40名の失敗談。

 

一談一談は短く、ベッドで読むには最適、機会があればぜひどうぞ。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環で、安倍首相が全国5000万超の全世帯に布マスク2枚ずつ配布してくれるという。

4月1日に表明・・・エイプリルフールのコント?とざわめいています。

アメリカを代表する各国からはアベノマスクと揶揄され、何よりわたしたち国民もえっ!?

力強く打ち出した政策がこれ?

郵送料含め40億~60億円ほどだという。

いったい誰がこんな愚策を打ち出して安倍さんに勧めたのでしょうか?

せっかくのご厚意ですが、我が家は布マスク手作り中なのでその資金、別のことに回してくださいとお伝えしたい。



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花冷えのひと日籠りてマスク縫ふ手渡す人らの顔思ひつつ


有効な治療薬、ワクチンを一刻もはやく開発もしくは使えるように力を尽くしてほしいと願いながらマスクを縫っています。

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さて今日は
近藤史恵氏著『私の命はあなたの命より軽い』のレビューを少しだけ。 


東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。                       夫の克哉が、突如、ドバイへ赴任することになったため、遼子は大阪の実家に戻り、出産をすることに。                                        実家に帰ると、両親と妹・美和の間に、会話がないことに気がつく。          そして父は新築したばかりの自宅を売却しようとしていた。               実家で何があった?                                        明らかになっていく家族を襲った出来事とは――。                     『サクリファイス』の著者が「命の重さ」を描く渾身ミステリー!

 

大好きなバイクロードレースシリーズでおなじみの著者。

他の分野の小説もときどき読みますが、ときどきイヤミス系に突き当たることがあります。

本書もその系統。

後味がよろしくない・・・なのにどういう展開になるのかページを捲る手が止まらないというもの。

出産を間近に控えて里帰りした実家で遼子が知らなかった妹・美和の過去。

離れているとはいえ美和の身に起こった一大事を実の姉である遼子が知らなかったという設定自体に違和感を覚えてしまいますが、傷ついた娘に対する両親の接し方にも同様の違和感。

本書は歓迎されて生まれくる命と歓迎されずに摘みとられた命のそれぞれの重さにどれほどの差があるのか、と問いかける重い命題をはらんだ作品ではありますが、設定自体に少々無理があるような、そんな作品でした。

加えて自らの不幸を内包している妹の姉に対するある行動を予感させるラストはちょっと受け入れがたいような・・・。

もっと明るいラストが約束された小説が読みたい・・・こんな鬱々とした日々には。

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