
新型コロナの影響で外出もままならない日々。
少人数で週一やっている卓球はなんとか継続している状態です。
それぞれの予定がすべてキャンセルになった友人たちは口々に退屈を訴えていましたが、わたしは家にいてもいつも通り、けっこう時間を取られることが多い。
料理したり、ピアノを弾いたり、ブログを書いたり、短歌をしたり、縫い物をしたり。
読書はベッドで寝る前にしか読まないばかりか、テレビでドラマなどほとんど観ない毎日・・・なのに忙しい。
テレビを観るのは朝晩の食事のときのニュースが主。
番組表も見ないのでたまに観たい番組も夫に聞いてやっとわかる程度。
観たい番組は限られていて、マラソンや好きなお笑い芸人の漫才。
今はサンドウィッチマンと和牛とノンスタイルと東京03に、最近M-1で2位のかまいたちと3位になったペコパが加わりました(^^)
そんなテレビ事情の中、いまいちばん好きなのはBSで放映される空港ピアノ&駅ピアノ。
これはネットで放送日をチェックして必ず予約しているほど。
一昨日は「エストニア・タリン空港」が舞台の「エストニア・タリンVo1.1」。
空港や駅に置かれた一台のピアノ。
通りかかった人たちがちょっと立ち寄って自分の好きな曲や思い出の曲を弾いて立ち去るというもの。
ピアノ台に備えつけられたカメラに向かっそれぞれ語るピアノへの思いや人生が心に響く番組・・・いまいちばん好きなプログラムです。
今度の日曜日には「エストニア・タリンVo1.2」が放映される予定です。
音楽が好きな方、一度観てみてくださいね。
「1983年東京。波田は、アルバイトで生活費を稼ぐ20歳の大学生。 冷房もない部屋で食事や銭湯代に事欠く日々だ。 夏休みも帰京せずにいいアルバイトはないかと探すうち、あるチラシを目に留め、日給1万円の街頭調査のバイトを見つける。 町行く人に声をかけ、アンケートを取り、そのデータをコンピュータに入力する仕事だ。要領のいい波田はすぐに業務になじんでいった。 意識調査を行うその研究所は羽振りがよく、予想外の大金を手にする。 優秀さを買われ契約社員となった彼は、所長が正義のためという怪しい仕事に……。 バブル前夜、罠にはめられた青年が、正義も悪も踏み台にして孤独な闘いに挑む姿をリアルに描く。 警察小説の旗手が挑むピカレスク・ロマン」
バブルの少し前の東京が舞台の、地方から上京してアルバイトに精を出す貧乏学生・波田を主人公の物語。
成長譚といったらいいか・・・普通の貧乏大学生が裏の世界に絡めとられ、そして自らその裏道への一歩を踏み出すまでが描かれています。
堂場作品には警察モノのほか、スポーツモノも多く、わたしは中でもマラソンや駅伝を描いた『チーム』や
『ヒート』が大好き。
貧乏学生の波田が応募した街頭調査のアルバイト。
テレビなどで見かける著名な経済評論家・北川啓が主宰する「北川社会情報研究所」が親元ということに安心感を得て街頭調査に精を出したところ北川に見込まれ破格な待遇で学生の身ながら正社員並みに採用されます。
飛びぬけた才能もない波田をあの手この手で取り込もうとする北川サイドの行動自体が怪しさ満杯というところですが、お金に目がくらんで取り込まれた波田がある商事会社の動向を探るプロジェクトに参加したところで、拉致、監禁、逮捕というジェットコースターのような事態が展開。
特段の頭脳も才能もない一学生である波田の造形にまず違和感。
そこまでして波田を取り込む必然性のなさに次の違和感。
「ピカレスク・ロマン」と銘打っていますが、どこがロマン?
重ねて中途半端なピカレスク。
堂場作品としては★★というところ、残念な作品でした。