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ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

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カテゴリ: 森浩美

古井由吉氏が亡くなられましたね。

 

ずっと昔に『杳子・妻隠』を読んで以来、その静謐で美しい文章に心打たれていました。

 

文章の隅々にまで心を添わせ、美しさや優しさ、厳しさを言葉にして載せていくという職人のようであって、哲学者のような手法になまなかなレビューなど書けないと思えるほどの畏敬を感じたものでした。

 


実際に会った人は評して「狷介と柔和が不思議な按配で入り混じった人」と言われていましたが、わたしはつい最近観た装幀者・
菊地信義の仕事を追いかけたドキュメンタリー映画『つつんで、ひらいて』で幸運にも亡くなられる前の古井由吉氏にお目にかかれたのでした。

そこに登場されていた氏は温和な好々爺という感じ、とても親しみを持てて、映画でなかったら何度でも再生してみたいと思わせる温もりを感じました。

菊地氏の装幀による『楽天の日々』は諏訪敦によって描かれた古井由吉の肖像画が表紙を飾っていて柔和なお顔にインパクトがある装幀となっています。furui9784908059735[1]

百余りのエッセイをまとめたものだそう・・・。

恐怖が実相であり、平穏は有難い仮象にすぎない

こんな一文があるそうですが、いかにも「今」の日本の現状そのままの奥深さ。

 


また手に入れたいと思っています。

 

 

 

 


 

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さて本日は
森浩美氏著『ほのかなひかり』です。 

 

夫を事故で亡くした私は、小学生の息子をひとりで育てながら、傷心の日々を送っていた。                                               寂しく迎えたクリスマスイブの夜、解約せずにいた夫の携帯電話からメールが送られてきて…(「聖夜のメール」より)。                                不倫を疑う妻、若い部下の扱いに戸惑う中年部長、仕事に行き詰まったキャリアウーマン                                              どこにでもいる普通の人たちに起こった、8つの小さな奇跡。              日常の些細な出来事を丁寧に掬い取った、心あたたまる家族小説集

 


家族をテーマにした
ほのぼの短編集。

 

森氏の「家族シリーズ」、もう何冊読んだか思い出せないほど。

 

読むたびに感動するのですが・・・すぐ忘れる・・・わたしだけかもしれません( ;∀;)

 

でもやはり見つけるとつい手に取ってしまう。

 

一作一作が手ごろな短さで疲れの滓の溜まった夜中の読書にぴったりの内容なんです。

 

どれも既視感があるような・・・心の既視感という感じでしょうか。

 

今回は8篇の短篇。


タイトルが表すとおり、それぞれの悩みや葛藤を抱えながら日々を営んでいるそれぞれの家族の行く道にほんの
ちょっとしたやわらかなひかりが差すというもの。

 

『大切な家族や仲間が、そっと手を差し伸べてくれる・・』(帯より)

 

こころを開いていればきっと思わぬ人が一歩を踏み出す勇気を与えてくれる・・・きっとそんなことが現実になりそうな前向きな気持ちにさせてくれる作品です。

ゆく道に野の露ほどのほのあかりありてわたしのひと日もひかる

 

赦さることの多き日過ぎゆきのやさしさ指折り数へてをりぬ


当地もやっと桜の開花宣言。


年年歳歳日本国中こぞってさくら狂乱というような騒がしさです・・・私もそのひとり。


桜を詠った短歌の中から覚えているものをいくつか・・・。


桜ばないのちいっぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたり 
岡本かの子

ほれぼれと桜吹雪の中をゆくさみしき修羅の一人となりて 
岡野弘彦

桜の花ちりぢりにしもわかれ行く遠きひとりと君もなりなむ 
釈超空

さくらばな幾春かけて老いゆかん身に水流の音ひびくなり 
馬場あき子

さくらさくらさくら咲き初め咲き終わりなにもなかったような公園 
俵万智

インスタの桜が騒ぐ幾つもの「いいね」の中に君を見つけて 
俵万智

葉桜を愛でゆく母がほんのりと少女を生きるひとときがある 
笹井宏之




いままで数え切れないほど有名歌人がすばらしいさくらの歌を詠んでいらっしゃるので、一般の私たちはなかなか手が出ないというのが現状、ほんとは手も足も出ないところですけど、勇気を出して毎年いくつか詠んでいます。

そのうちから少し・・・

冬ならば春待つこころ待つことの一生(ひとよ)と思ふさくらはなびら

春の宵おぼろ月夜の公園に桜と夫とわれと蝙蝠

カレンダー一枚剥がせば春爛漫 中島千波の枝垂れる桜

みどり児の爪は小さなさくら貝あるいはさくらの花のひとひら

川の辺の桜はなびら散りてなほこだはりひとつ放せずにゐる

年ごとに色を失ふ老樹かな千年桜は夜目にも白し


今年も懲りずに・・・

この世の些事しばし忘れてほろほろとさくら熱(いき)れにまみれて歩く





さて今回は森浩美氏著『小さな理由』のレビューを少し。 


「離婚した妻が引き取り、もう15年も会っていない娘から突然連絡があった。
それは結婚の報告のためで、披露宴に呼べないことを涙ながらに告げるが……「いちばん新しい思い出」など、8編の心打つ家族模様。
大好評、森浩美の家族シリーズ第三弾、待望の文庫化!」


著者の家族シリーズを読み始めてどのくらいになるでしょう。


有名作詞家である著者が短篇を手がけはじめて直後から・・・


このブログをなぞってみたら、もう既に7冊アップ!@@!


何冊目かの『こちらの事情』のあとがきで著者は次のように記していらっしゃいました。


「どの物語にも最後には”光”を残した。
”救い”と言い換えてもいい。
無論、それで主人公の抱える問題すべてが解決した訳ではない…
僕は甘いと言われようとも、やはり救いはあってほしいと思う」


このシリーズはスタート時から、どこの家庭でも日常的に起こり得るような些細な出来事を切り取ってハートウォーミングなラストに持っていくという手法は今に至るまでずっと一貫しています。


1篇が程よい短さなので、心身ともに疲れたベッドでの慰めにももってこいの読み物。


読後感は極めていいのですが、後の記憶にほとんど定着しない、というか、直後からどんな内容だったか思い出せないものがほとんど。


これは私だけかしら??



ということで少しでも記憶が定着するように何篇かピックアップしておくことにしましょう。


◆離婚して15年会っていなかった娘との再会。

突然の結婚の報告と新しい父の存在のため式には来てもらえないことを告げる娘が主人公に向かって心のうちを綴った手紙を読んで15年の空白を埋める様子を綴った「いちばん新しい思い出」


◆母の親戚の家のやっかいものとして育った父のいない主人公に訪れた一夜限りの奇跡を描いた「夜の鯉のぼり」


◆普段は田舎でそりが合わない長男夫婦と暮らしている母親が突然上京、次男である主人公一家のところに来たことで小さな波紋が広がる様子を描いた「手のひらが覚えてる」


◆一家の主の突然の死によって残された妻である主人公と娘と息子。
小4の息子の突然の家出によって動揺する主人公が家出の目的を知って涙が止まらなくなる様子を描いた「黒たまご」


8篇ともうんざりするような平凡な日々の繰り返しこそ大切なものだということを気づかせてくれるに余りある物語です。


読み終わった直後は胸に温かいものが流れることまちがいなしの8篇・・・すぐ忘れるのは私の個人的な海馬の衰えかもしれません。

先月終わりに政府が公表した「科学的特性マップ」。

原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定で、地質学的条件から適否を推定して日本地図を塗り分けたもの。

それによると適地とされたのは国土面積の約65%、適地を持つ市区町村は全体の8割超の約1500自治体に上っています。

一方 「火山から15キロ以内」や「活断層付近」など地下の安定性に懸念があったり、「石炭・石油・ガス田」があったりして好ましくない特性があると推定される地域は国土の約35%。

これら以外の約65%のうち、海岸から20キロ以内の沿岸部は廃棄物の海上輸送に便利なことからより好ましいとされ、全体の約30%を占めています。

これら適地から国が複数の候補地を選んで受け入れを打診する方式だそうです。


私が住む岡山市は上述の条件を満たした好ましい適地。


これを受けて当地の県知事が政府の説明会などを通して更に詳しい状況を把握して指針を決めたい旨インタビューに応じていらっしゃいました。


当然ながらウェルカムの自治体はなきに等しく、住民の猛反対が予測できますが、かといって捨て場所のない核のゴミの行方は・・・。



世界で初めて高レベル放射性廃棄物を半永久的に地中に埋める最終処分場の建設が進められているフィンランド。

世界で最も費用がかかり使用期間も最長のこの処分場はフィンランド西岸のオルキルオト島に建設中。


複数のトンネルで構成するこの施設の名前は「オンカロ」。

フィンランド語で「洞窟・隠し場所」という意味だそうです。

地下およそ520メートルの深さまでトンネルを掘り、そこから横穴を広げ放射性廃棄物を処分していくといいます。


2020年までに運用を開始し、その後2120年頃までの100年間にわたり埋設処分に利用される予定となっており、100年後に施設が満杯になった後は、道を埋めて完全に封鎖。


使用済み核燃料に含まれるプルトニウムの半減期は2万4000年。


生物にとって安全なレベルまで放射能が下がるにはおよそ10万年の月日を要するといいます。


「オンカロ」は廃棄されたものを無害なものに処理するとかではなく、ただ生物から隔離して少しづつ放射性廃棄物の危険が弱くなっていくことを待っているだけということです。


この「オンカロ」の日本版をどこかの自治体が引き受けなければならない、そして原発が稼動するかぎり、このような施設はどんどん拡大していく・・・これが私たちが子孫に残していく遺産になると思うと・・・言葉がありません。






さて本日は森浩美氏著『家族の分け前』をご紹介します。  


「苦情処理係に異動となり、うつの症状が出て会社を一カ月ほども休んでいる父。
息子は父の一番好きな場所に行った。
父に会って二人きりで話したかった――
『それでも鳥は空を飛ぶ』など、心温まる短編集。
累計35万部突破、大評判の家族シリーズ第4弾、待望の文庫化!」


著者の得意とする「家族」シリーズ第4弾です。


ハートウォーミングな短篇の数々、読んだ直後は温かい気持ちになるのですが、数日たつと何にも残っていない・・・そんな作品なのに、読みやすさから図書館で見つけては借りてしまいます。


夫婦同士、親が子を、子が親を思う気持ち・・・8つの人生の片隅の小さな家族の人生模様を描いています。


今回は現代社会の問題となっている働き盛りのうつ病や育児放棄、非正規労働者などのテーマを取り上げていてタイムリー。


内容的には暗い話題を取り上げながら最後には一筋の光明を用意する、というのが著者のスタンス、安心して読めます。


タイトルの「家族の分け前」・・・

「家族で何かを分け合うということは、持ち分が減ることではなく、増やすということなのです」


家族でなくても「分かち合う」というのはすごく大切なことだと思います。

当地の桜開花予想は4月2日あたりだそうですが、後楽園付近の旭川河川敷では今日からぼんぼりが吊るされ、夜はライトアップ、着々と準備が整っているようです。

でもテレビで見たかぎりでは蕾がチラホラ。

今朝からしとしとと雨が降っていて、これが桜に吉と出るか凶と出るか、、、桜を楽しみに明後日に高松から友人が来るので、どうか開花しますように、と祈っているのですけど。


そんななか、手持ち無沙汰に任せて、ときどき覗くだけのブログで「超簡単手要らずチーズケーキ」が紹介されていたので、早速作ってみました。

◆牛乳&バター&砂糖&小麦粉をそれぞれ大さじ2と卵1個とスライスチーズ2枚

◆電子レンジ利用可能な深めの平皿に牛乳・砂糖・バターを入れる

◆スライスチーズを小さくちぎって入れる

◆これを電子レンジ500wで30秒~1分チン(チーズが柔らかくなればOK)して取り出し
チーズを潰しながらよく混ぜる

◆次に卵を割り入れ卵白を切るように混ぜ合わせる

◆小麦粉を加えダマがないように混ぜる

◆500w30秒程度チンして一度取り出して混ぜ合わせる

◆500wで2分チン・・・チンしてる間中心が膨らんでいれば完成

全部で10分もかかりません。

紅茶、珈琲に合います(^.^)





さて本日は森浩美氏著『終の日までの』のご紹介です。


「母が他界した五年後に、独り暮らしの父が亡くなった。
納骨を済ませ子供たちは実家に集まり、ぽつりぽつりと両親の想い出話をする。
遺品整理を始めたところ、父は意外なものを遺していた。
そして初めて父の家族に対する想いを知るのであった(「月の庭」より)。
それぞれの『人生の閉じ方』を描く終活短編集」


それぞれの「人生の終い方」を描いた8篇の短編集となっています。


「小説推理」の編集者からテーマを差し出されての執筆、書き出しに戸惑ったようですが、決して悲壮な内容にはすまい、と決めてからはそれぞれの内容に薄くとも光の存在を書き込むことを自分自身に命じて上梓されたそうです。

悔いのないように
未練のないように
その日まで生きるのは
難しいことなのだろうか

生を授かったときから人のみならず命あるものはすべて「死」を迎えます。


そんな当たり前のことは誰しも重々承知しているにもかかわらず、とりあえず自分や周辺はまだまだ遠くにある、と何の根拠もないのについ思ってしまって。


昨今のニュースを見ても、人は病気以外でも突然、さまざまな原因で亡くなっているというのに。


いつもいつも「その日」のことを念頭において準備をしておくというのも日々を過ごす健全な方法とはいえませんが、私たちのような年齢になると心構えをしておく、というのは大切なことと思います。


そういった意味で、家族の死や老いによって直面する問題や遺されたものの精神的な喪失感や肉親の老いに対する戸惑いなどを描いている本書は終活小説としては優れものだと思います。


本書に描かれた「死」または「老い」の中心になるのは肉親のほか大切な上司などですが、全体を通して思うのは、生前の関係性の大切さ。


人間関係を大切に育んでいくことの大切さを教えられた気がします。


より後悔の少ない人間関係を結ぶ努力をしなければ、と強く思います。

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最近手遊びに描いている透明水彩


批評性というのは、自分がどんな文脈の中にいて、いかなる役割を果たしているのかを、自分から離れて鳥瞰できる想像力のことです。
身に沁みるやら耳が痛い内田樹さんのことば。

言葉で批判するというのは安易によくやることですが、それをいったん独立させて離れたところで鳥瞰するということはとても難しい。

次々起きる事件やらなにやらで、いったん標的と決めたらとことん批評する、というか追い詰めるという昨今の風潮に恐ろしさを感じています。

とはいえ私もその一端を担っているのが否めないのが悲しい。


そして、以下の批評もじゅうぶんに鳥瞰できているかといえば・・・即座に宜うことができませんけど・・・

今回の英国のEU離脱。

本気じゃなかったけどもうちょっと個を重んじてほしいという気持ちが膨らんで見せしめに家出という行動を取ったらほんとうに孤立して後処理のたいへんさに今更ながら気づいて唖然としている・・・。

英国民も事のあと影響力のあまりの大きさに戸惑っているようですね。


国民投票での離脱派のほとんどが過去の大英帝国の栄華を懐かしむ高齢者だったという選挙結果も明らかになりました。

アングロサクソン至上主義、白人至上主義などなど。

暗躍しているクー・クラックス・クラン (KKK)とか、ネオナチとか、ときどき水面に浮かび上がってくる噂。

水面下でこれらの優越を軸とした思想がなくならないかぎり平等の平和には遠い気がします。


日本も戦前への逆行のような思想に捉われた人々もいるようでひとごとではないというのを思わせてくれる今回のことでした。




さて本日は前述の「ひとごと」にかけて・・・ただの偶然ですけど。

森浩美氏著『ひとごと』


「交通事故で幼い息子を失い、自分を責め続ける妻。
ともに悲しみを乗り越えなければならないはずの夫との間には、次第に亀裂が入っていった。
一周忌の法要が終わり、夫は躊躇いながらも、妻に意外な話を切り出すが…。(第一話「桜ひらひら」)。
幼い息子を虐待して殺した母親を逮捕―残酷な事件のニュースが、人々の心に起こした波紋…。
8組の家族の人生の転換期を、鮮やかな手法で描いた感動の連作集」 


幼い息子を虐待死させた母親の事件を共通の話題として盛り込みながら描かれた8組の家族の問題を扱った短篇集。


森氏の作品は『家族の言い訳』『こちらの事情』『小さな理由』『家族往来』と読み繋いでいます。
    
どれもきれいなまとまりのある小品でハートウォーミングな内容、ハラハラドキドキとは無縁の安心感をもって読める作品だと思いますが、いかんせん内容が軽いので強烈なインパクトがなく、読後印象に残っている作品がありません。

本書も読んだそばから忘れている、というような。

でも一瞬ほっこりするのでベッドサイドで読むにはもってこいの作品ではあります。

本書のあとがきでも、ラストに小さな光を残した、と記していらっしゃる著者。


8篇それぞれが独立した短篇ですが、虐待の末幼い息子を殺してしまった母親のニュースを背景に、それを「ひとごと」のニュースとして受け取る反面、主人公たちの現在の痛みの一部に取り入れている構成力はさすが。

よかったらどうぞ。

果物王国・岡山

今、桃とぶどうの最盛期です。 3df75f71.jpg


 
長年の会社勤めの後、奥様のご実家の桃園を受け継いでいらっしゃる大学時代の先輩から毎年白桃を送ってもらっています。

写真は2つの品種を交配して平成14年に特性が安定し、共進会でも最優秀賞を受賞した「おかやま夢白桃」、糖度が14度と高くとても瑞々しいので大のお気に入り!


岡山の桃の王者といえば清水白桃ですが、それを上回るおいしさ。


デパートやスーパーなどで見かけるようになったのは昨年あたりからですが、これからどんどん市場に出てくるのではないでしょうか。


デパートなどでは目の玉が飛び出るような高値ですけど、先輩の好意で安価で購入できています。



年間を通して果物はあまり食べるほうではありませんが、この季節は桃と前後して熟れるぶどうの最盛期、集中して楽しんでいます。


昔から庶民の間では高級品といわれていて、お使い物にするか、頂き物以外お目にかかれなかったマスカット。

品種改良を重ね、今では皮ごと食べられる種なしの「桃太郎ぶどう」として出回っています。

一粒の形が桃に似てお尻が少し割れているところから「桃太郎」のネーミングに。

「桃太郎ぶどう」「瀬戸ジャイアンツ」「シャインマスカット」と呼び名はいくつかありますが、どれも皮ごと食べられる品種。

なかでも一回り小粒で糖度が高い「シャインマスカット」がすごくおいしい!

これからスーパーなどで傷モノが安く出回っているのを見たら即買い。

そのためにときどき地元のスーパーで目を光らせています。


桃もぶどうも皮を剥いて冷凍庫で凍らせてスムージーにしたらまた独特のおいしさと教えてくれた友人を見習って、もうすぐ来る孫のために今冷凍庫で凍らせています。




さて本日は森浩美氏著『家族往来』のご紹介です。


「死に別れた母、妻。生きているのに会えなかった母。そばにいるけど折り合いが悪い父―悩みも悲しみも喜びも、家族のなかにある。
著者の家族シリーズ第6弾!」


本書は「小説推理」に連載していた8篇の短篇を単行本化したものです。


「家族シリーズ」といわれる作品の第6弾。


このブログでもシリーズのうち『家族の言い訳』『こちらの事情』『小さな理由』の3作品をアップしているのでよかったら読んでください。


著者のあとがきによると、これまでのシリーズに登場した家族を本書で再び登場させることによってそれぞれの家族の「その後」が垣間見られるという読者への小さなサービスの仕掛けを試みているそうです。


著者はこのような仕掛けを「遊びごころ」と称していらっしゃいますが、この「遊びごころ」が得意な作家さんでまず思い浮かぶのは海堂尊氏。

氏の描く医学の世界があまりにも強烈なため、登場人物たちのその後が読者に強烈なインパクトとなって伝わってきて、それが読者の興味を呼び起こすファクターの1つともなっています。


反して本書を中心とした「家族シリーズ」での登場人物たちの個性というか、物語の内容がほのぼのすぎるせいか、ありきたりすぎるせいなのか、心温まる物語以上のインパクトが薄く、読んだあと心に残らないので、せっかくの著者の仕掛けもほとんど功を奏していないのが残念といえば残念。


「置かれている状況がどんなに辛くとも最後には光を残すことがテーマ」と書かれているだけあってどの小品も最後は結果オーライで安心して読める作品集。


タイトルの「家族往来」=「家族オーライ」だそうです。


読んでいるうちは心温まっていい感じなんですけど、読んだ直後から内容を忘れてしまう。

現にこのシリーズのうち本書を入れて4冊も読んでいるのに作品の内容を1つも思い出せません。

累計38万部を突破した人気シリーズだそうなのでよく売れているのでしょうね。

だとしたらこれって単なる私のもの忘れ度が進んでいるせい?

でもでも安心して気楽に読める作品集ではありますよ、買って永久保存したい本ではないけど。

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