VINのらんどくダイアリー

ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

PVアクセスランキング にほんブログ村

カテゴリ: 近藤史恵

水仙の花

うすやみに水仙の香の満ちみちてエンドロールのやうな落陽


時事通信の今月の世論調査によれば、内閣支持率がまた下がって34.2%に

なったという。

 

それでもまだ国民の3人に1人が支持しているということに驚いてしまう。

 

いったいどんなところを支持しているのだろう。

 

あとを託す適当な人がいないというのが理由のひとつだというけれど、無関心

のなせるわざだとも思う。

 

日本は欧米のように自分の意見を堂々と人前で述べるような教育の積み重ねが

なかったとはいえ、メルケル氏をはじめとする欧米の首長の民衆のこころを動かす

スピーチとあまりにかけ離れたお粗末極まりない会見を見るにつけ、落胆してしまう。

 

極端に時間と質問者を絞り、事前に官僚の作った応答文を読み上げ、抜き打ちの質問を恐れ早々に退壇するというスタンス。

 

あまりにも国民を守るという姿勢とはかけ離れている・・・後ろ盾の幹事長の意向

なしではなにごとも進められない現政権の長の混迷が透けてみえて虚しい。

 

こうしている中にもすぐ先に希望を見いだせず進路を断たれ人生の退出を

視野に入れている人々もいると思うと、一刻も早く平常の生活に戻れる策を

死に物狂いで講じてほしいと思うのです。

 

 

 マカロンはマカロン
近藤史恵氏著『マカロンはマカロン』

下町のフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルはカウンター七席、テーブル五つ。
三舟シェフの気取らない料理が大人気。
実はこのシェフ、客たちの持ち込む不可解な謎を鮮やかに解いてくれる名探偵でもあるのです。
突然姿を消したパティシエが残した謎めいた言葉の意味は?
おしゃれな大学教師が経験した悲しい別れの秘密とは?
絶品揃いのメニューに必ずご満足いただけます(「BOOK」データベースより)

前のブログでご紹介した同じ著者の作品。

ビストロシリーズ3作目。

 

タルト・タタンの夢→『ヴァン・ショーをあなたに』→『マカロンはマカロン』という時系列。

 

このシリーズの主人公は下町のフレンチレストラン〈ビストロ・パ・マル〉でギャルソン
をつとめる
高築智行

 

ちなみにpersonnel de ce bistroビストロ・パ・マル〉は

料理長chef 三舟忍

副料理長sous chef 志村洋二

ソムリエsommeliere 金子ゆき

ギャルソンgarcon 高築智行

4人で成り立っているカウンター席7つ、テーブル席5つの小さなビストロ。

この地元に愛されている小さなビストロの料理長・三舟シェフが

お客さんの小さな謎を解いていくという物語。

ちなみに本書には8篇の連作短篇が収録されていて、
どれもギャルソン・高築くんのひとり語りで構成されています。

謎解きもさながら、三舟&志村シェフのつくり出す定番のフレンチや
創作料理の数々の魅力に支えられた作品。

3作目ともなるとギャルソンの高築くんの成長ぶりにも目を瞠るものがあって
何だか馴染みの空間を訪れてほっと一息という雰囲気。

紅一点であるソムリエ金子さんのチョイスするワインと料理の相性など、

ワイン愛好家にも垂涎ものだと思う。

 

薬の副作用で肝臓の数値が跳ね上がったのを機にアルコールをやめて1年、

薬の調整や肝臓薬の服用で今は基準値に戻りましたが、

飲むのがちょっと恐い・・・といっても以前から料理に合わせて

ほんの少量飲む程度だったのでなんら不都合は感じていないけど・・・

本書を読んでいたらヴァン・ショーを無性に飲みたくなりました( ;;)

大ファンだった北森鴻氏の描かれていた三軒茶屋のバー「香菜里屋」も
著者の逝去で消滅して寂しい思いを抱いている身としては、

このコロナ禍のなか、何としても生き残ってほしいビストロです。

やぶ椿

主なき庭にひつそりやぶ椿つましき亡母の一生を思ふ


LGBTという言葉が多くの紙面やネット上で見られるようになったのはいつごろからだろう。


セクシャルマイノリティを表す言葉。


Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、
Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)
の頭文字
を採ってLGBT。

閉鎖的な日本でも著名なタレントのカミングアウトなどで徐々に特異性が
薄らいではいますが、実際にはまだまだ偏見があると思う。

法的に保障されるようになるにはまだ長い道のりが必要かもしれませんが、
2015年に東京と渋谷区議会で同性カップルに対して結婚に準じる関係を
認める「パートナーシップ証明」の発行が可決したのは明るい兆しといえるでしょう。

わたし自身はさまざまなことにおいてあまり偏見も抵抗もないと自己認識していて、
異性愛をノーマルなどと形容することに怒りを覚えたりしますが、

そういった意味では夫は典型的な平均的日本人。

意見がすれ違うことがけっこう多い。

小説をたくさん乱読してきたわたしは中学生頃から三島由紀夫氏の『仮面の告白』や
『禁色』を通して男色の世界を知っていたし、
欧米の小説を通してレズビアンの世界も垣間見てきました。

公にできないとされた愛は遠くから見ると甘美、濃密・・・
のぞき見によってかえって歪められた認識になってしまう。

カミングアウトという言葉を使わなくても正々堂々と語れるような
形になればいいなと思います。

広義な意味でマイノリティが隙間社会でうつむいて暮さなくてもすむように。

 

                         さて今回はレズビアンの主人公の物語。

夜の向こうの蛹たち

近藤史恵氏著『夜の向こうの蛹たち』
 

小説家の織部妙は順調にキャリアを積む一方、どこか退屈さも感じていた。そんなある日、“美人作家”として話題の新人、橋本さなぎの処女作に衝撃を受ける。
しかし、文学賞のパーティで対面した橋本の完璧すぎる受け答えに、なぜか幻滅してしまう。
織部の興味を惹いたのは、橋本の秘書である初芝祐という女性だった。
初芝への気持ちを持て余す織部は、やがて「橋本さなぎ」の存在に違和感を抱くようになる。
その小さな疑惑は開けてはならない、女同士の満たされぬ欲望の渦への入り口だった…。「第13回エキナカ書店大賞」受賞作家の最新作(「BOOK」データベースより)

 


チカこと白石誓を主人公としたバイクロードレースのシリーズから入った著者の作品。

 

ツール・ド・フランスを舞台のロードレース。

 

『サクリファイス』エデン』『サヴァイヴ』『キアズマ』『スティグマータ』

 

あたらしい世界を堪能させてもらって、すっかり著者の作品の虜となって以来、
名前を見つけると自然に手が伸びます。

 

著者のシリーズもので次に好きなのはピストロ・ラ・マルシリーズ。

 

このマルシリーズ最新はこのブログで次にアップしようと思っています。

 

さてそのほか・・・あまりにも手掛ける分野が広くて驚くばかり。。

 

本書は単発モノ・・・どの系譜にも属していないような。

 

シリーズ化は難しいかな?

 

レズビアン女流中堅小説家・織部妙と美しい新人女流作家・橋本さなぎ、
そしてその秘書・初芝祐の織りなす物語。

7年前に新人賞を取ってデビューキャリアを積み上げてきた
35歳の女性小説家
である主人公・織部妙。

織部妙を中心に、3人の女性の間に繰り広げられる模様は恋愛と銘打っていいのか、
作家という業が絡んだ人生模様とするか、迷うところですが、
次々思わぬ模様が紡がれていく物語。

好きか嫌いか、と問われれば、あまり好みではないと答えるものの
著者の筆力の巧みさに驚くばかりです。

ミステリとしては早い段階から大体のストーリーは読み取れたものの、
その後の3人の絡みは予想をかなり超えていました。


織部妙が恋をするのはいつも妙を振り回す女だという。

しかし日頃の織部妙の言動を通してレズビアンとしての立ち位置を
想像するのはちょっと難しかった。

レズビアンの世界を知らない者にとっては当たり前かもしれないけれど。

しかしどの世界を描いても微妙に彩なす心の襞を描くことに長けたすばらしい作家さんです。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環で、安倍首相が全国5000万超の全世帯に布マスク2枚ずつ配布してくれるという。

4月1日に表明・・・エイプリルフールのコント?とざわめいています。

アメリカを代表する各国からはアベノマスクと揶揄され、何よりわたしたち国民もえっ!?

力強く打ち出した政策がこれ?

郵送料含め40億~60億円ほどだという。

いったい誰がこんな愚策を打ち出して安倍さんに勧めたのでしょうか?

せっかくのご厚意ですが、我が家は布マスク手作り中なのでその資金、別のことに回してくださいとお伝えしたい。



ますく3IMG_4366

花冷えのひと日籠りてマスク縫ふ手渡す人らの顔思ひつつ


有効な治療薬、ワクチンを一刻もはやく開発もしくは使えるように力を尽くしてほしいと願いながらマスクを縫っています。

51QO9ZrhtPL._SL500_[1]
さて今日は
近藤史恵氏著『私の命はあなたの命より軽い』のレビューを少しだけ。 


東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。                       夫の克哉が、突如、ドバイへ赴任することになったため、遼子は大阪の実家に戻り、出産をすることに。                                        実家に帰ると、両親と妹・美和の間に、会話がないことに気がつく。          そして父は新築したばかりの自宅を売却しようとしていた。               実家で何があった?                                        明らかになっていく家族を襲った出来事とは――。                     『サクリファイス』の著者が「命の重さ」を描く渾身ミステリー!

 

大好きなバイクロードレースシリーズでおなじみの著者。

他の分野の小説もときどき読みますが、ときどきイヤミス系に突き当たることがあります。

本書もその系統。

後味がよろしくない・・・なのにどういう展開になるのかページを捲る手が止まらないというもの。

出産を間近に控えて里帰りした実家で遼子が知らなかった妹・美和の過去。

離れているとはいえ美和の身に起こった一大事を実の姉である遼子が知らなかったという設定自体に違和感を覚えてしまいますが、傷ついた娘に対する両親の接し方にも同様の違和感。

本書は歓迎されて生まれくる命と歓迎されずに摘みとられた命のそれぞれの重さにどれほどの差があるのか、と問いかける重い命題をはらんだ作品ではありますが、設定自体に少々無理があるような、そんな作品でした。

加えて自らの不幸を内包している妹の姉に対するある行動を予感させるラストはちょっと受け入れがたいような・・・。

もっと明るいラストが約束された小説が読みたい・・・こんな鬱々とした日々には。

yjimageWFHZWF2Y

今回も列島各地で甚大な被害をもたらして去っていった台風。

 

事前の情報などに備えてできる最大級の防御をしてもなお防ぎきれない台風のエネルギーに今後どのような対処をしていいか・・・途方に暮れるばかり。

 

千曲川、那珂川ははるか昔旅行で行ったことのあるところ、のどかな川辺の様子がフラッシュバックします。

 


以前、田園都市線の宮前平に住んでいたとき、買い物圏内だった二子玉川や毎年花火大会で訪れていた多摩川の惨状にも驚いています。

 


川の近くに住まれていてあれよあれよという間に増水、ついに決壊などの様子をつぶさに見ておられた方々の命の危機への切迫した恐怖はどんなものだったのか、と想像すると苦しくなります。

 


台風
19号による死者は63人にものぼっているという。

 


前日まで普通の日常を送られていたのに・・・あっという間に災害にのみ込まれた人々。

 


いまだに行方不明者
13人、一刻も早く救助されること、そしてこれ以上二次災害が起こらないことを強く願うばかりです。

 


63名の方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

 

 

 

 


41igN63beML._SL500_[1]
さて本日は近藤史恵氏著『ホテル・ピーベリー』

のご紹介です。 

不祥事で若くして教師の職を追われ、抜け殻のようになっていた木崎淳平は、友人のすすめでハワイ島にやってきた。

宿泊先は友人と同じ「ホテル・ピーベリー」。

なぜか“滞在できるのは一度きり。

リピーターはなし”というルールがあるという。

日本人がオーナーで、妻の和美が、実質仕切っているらしい。

同じ便で来た若い女性も、先客の男性3人もみな、日本人の旅行者だった。

ある日、キラウェア火山を見に行った後に発熱した淳平は、和美と接近する。

世界の気候区のうち、存在しないのは2つだけというこの表情豊かな島で、まるで熱がいつまでも醒めないかのごとく、現実とも思えない事態が立て続けに起こる。

特異すぎる非日常。

愛情、苦しみ、喜び、嫉妬―人間味豊かな、活力ある感情を淳平はふたたび取り戻していくが…。

著者渾身の傑作ミステリー


過酷なロードレースを描いた著者の「サクリファイス」シリーズのファンなので、著者の名前に惹かれてつい手にとってしまった本。


他に東京下町の小さなフレンチレストランでの出来事を描いたものとか、探偵シリーズなど多岐にわたる分野で活躍されていてどれくらい引き出しがあるのだろう、と思わせる作家さん。

 

好き嫌いは別として本書もちょっと意表をつく内容。

 

こういうのも書くんだ、という意外性のある感じ。

 

ハワイ島にある小さな長期滞在ホテル・ピーベリー。

 


滞在は最大
3ヵ月ま
での一見客のみ、リピート客は受け入れないという風変わりなホテル。 

そこに傷心を抱えて日本からやって来た元小学校教諭の主人公・木崎淳平

ホテルの40代の女主人・和美に恋心を抱き次第に執着する木崎の目を通して滞在客の過去やホテルの暗部が明るみに出るというミステリー仕立てになっています。

 

ちょっと筋立てに無理矢理感があって最後まで感情移入できませんでしたが、おもしろい発想の物語ではありました。


「大切なものが近くにあってもそれに気付くのはずっと後、ということが私には往々にしてある」

美術家・鴻池朋子さんの言葉です。


鴻池さんだけではない、私も同じ。


気付いたときはそれを失った後、もう取り返しがつかなくなってから・・・。


その大切なものが「もの」だったらそれに近いものを買うこともできるけど、それが「ひと」や「動物」だともう二度と手の内に戻すことができない・・・


そんな後悔を繰り返しながら過ごすのが人生だといえばそれまでですが、深い後悔をしたくないために逆引きのように「今」を大切にしよう・・・浅はかな私は日々自分に言い聞かせています。





さて本日は近藤史恵氏著『胡蝶殺し』です。


「歌舞伎子役と親同士の確執を描くミステリー
「美しい夢ならば、夢の中でも生きる価値がある」
『サクリファイス』で大藪春彦賞、第5回本屋大賞2位を獲得した、近藤史恵氏が長年温めてきた、歌舞伎の子役を主人公にしたミステリー。
市川萩太郎は、蘇芳屋を率いる歌舞伎役者。
花田屋の中村竜胆の急逝に伴い、その息子、秋司の後見人になる。
同学年の自分の息子・俊介よりも秋司に才能を感じた萩太郎は、ふたりの初共演「重の井子別れ」で、三吉役を秋司に、台詞の少ない調姫(しらべひめ)役を俊介にやらせることにする。
しかし、初日前日に秋司のおたふく風邪が発覚。
急遽、三吉は俊介にやらせる。
そこから、秋司とその母親由香利との関係がこじれていく。
さらに、秋司を突然の難聴が襲う。
ふたりの夢である「春鏡鏡獅子」の「胡蝶」を、ふたりは舞うことが出来るのか…? 」


よい意味でこれほどタイトルに裏切られた作品はありませんでした。


なぜタイトルに「・・・殺し」とつけたのか?

しかもミステリーのフィールドで売り出しているのはなぜ?


もっと違ったタイトルにすれば躊躇なく手に取れたのに・・・。



ツール・ド・フランスを舞台の「サクリファイス」シリーズの大ファンである私は著者の作品を目にするとつい手を伸ばしたくなりますが、本書は何度か図書館の棚で見たものの素通りしていたのでした。



本書に触れて近藤史恵氏の引き出しの多さに感嘆!



歌舞伎界の子役を巡る物語。


物語を引っ張るのは梨園の世界に生きる女形の歌舞伎役者・市川萩太郎37歳。


同じく歌舞伎役者である花田屋の中村竜胆が49歳の若さで急死したことから物語は急な展開を見せます。


萩太郎の母が竜胆の父と従兄弟同士という関係からか興行会社の社長から竜胆の遺児となった秋司の後見人になってほしいとの依頼が舞い込みます。


14歳のとき父を亡くした萩太郎なら、親を亡くして途方に暮れている秋司の気持ちがわかるだろうという意向。


秋司とほぼ同年の実息・俊介を持つ萩太郎は一瞬躊躇したものの、後見人を引き受けることになりました。


秋司7歳
俊介6歳


どう贔屓目にみても天与の才があるのは秋司。


分け隔てなく才を育てようと努める萩太郎ですが、秋司の母である由香里の思いつめたような秋司への過度なガードと期待に振り回されます。



上述の内容はほぼ導入部分ですが、それぞれ際立った個性を持つ2人の子どもの成長譚として含蓄のある作品でした。



歌舞伎界に不案内な私ですが、梨園の約束事や慣習、他の宗家との関係、世襲というものの難しさなどとても読み応えがありました。



折りしも市川海老蔵のブログでかわいらしい勸玄くんのお稽古の様子などを見たことがあるので2人の少年とダブってイメージしながら読了。


幼いながら天与の才があり、役者としての意識も抜群に高かった秋司の身に不測の事態が降りかかり、その後の展開には紆余曲折がありましたが、終盤で著者はすばらしい収束を用意したことで久しぶりの感動的な物語となりました。


「春鏡鏡獅子」の「胡蝶」をふたりで舞うという幼いころからの夢が実現しそうな予感を感じさせて幕が閉じます。


2人のこれからの切磋琢磨も読んでみたい・・・そんなことを感じさせる作品でした。

先日、知人から山のように野菜が届きました~。

9f5df6b4.jpg

ナス、オクラ、ジャガイモ、タマネギ、トマト各種、パセリ、かぼちゃ各種、ブルーベリー・・・

他に手作りトマトソース、ナス芥子漬け。


大忙しの嬉しさで、ブルーベリーはジャムに。

パセリは冷凍・・・洗って葉っぱをむしりキッチンペーパーで水気をしっかり取り、大きめのジプロックに入れて空気を入れて閉め冷凍、翌日しっかり冷凍できたところで空気を抜き袋の上から軽く揉むとミジンになるのでそのまま冷凍、必要に応じて使えて便利。


半端ない量のトマトをいただいたので、もらったトマトソースのほかに、たくさんのミートソースを作って冷凍。


あとでノラクラするための手作業が完了。


冷凍庫が豊かになりました(^.^)





さて今日は犬好きにはたまらない作品。


近藤史恵氏著『さいごの毛布』のレビューです。 

「犬の最期を看取る「老犬ホーム」で働くことになった智美。
初日から捨て犬を飼うことになってしまったり、脱走事件があったりと、トラブル続きの毎日だ。
若い犬を預ける飼い主を批判してオーナーに怒られたり、最期を看取らない飼い主や、子供に死を見せたくないと老犬を預けた親に憤り…。
ホームでの出来事を通じ、智美は、苦手だった人付き合いや疎遠な家族との関係を改めて考え直し始める。
世知辛い世の中に光を灯す、心温まる物語」


大好きな「サクリファイス」シリーズで有名な作家さん。


調べてみるとかなりの犬好き・・・未読ですが犬を題材の作品が他に2つ。


『シャルロットの憂鬱』と『三つの名を持つ犬』・・・ぜひ近々読んでみなくちゃ!



本書は老犬ホームが舞台。

飼い主がやむを得ない事情で飼えなくなった犬を最後の時を迎えるまで預ける施設。

当然高価な金銭が発生するところは人間の老人ホームと同じ。


他人のみならず両親や姉妹とのコミュニケーションも取ることが苦手で再就職もままならない智美が友人の紹介で住み込みで働くことになった老犬ホーム・「ブランケット」の日常が様々な事件を絡めて描かれています。



施設のオーナーで元高校教師の麻耶子と元動物看護師の碧、そして智美。

それぞれ三人三様の事情を抱えています。


舞台は兵庫県宝塚市の北部の田んぼやゴルフ場が広がる田園地帯。


そこでいろんな事情で連れてこられた15匹の犬の世話をする3人。


引っ込み思案で家族との軋轢を抱えた智美がおずおずと足を入れた「ブランケット」でしたが、犬たちや、それぞれの重いものを背負った麻耶子と碧との交流を通して少しずつ心の垣根が低くなっていきます。



犬好きの著者ならではの個性豊かな犬たちの描き方がすばらしく、それぞれの犬たちに智美とともにのめり込みながら読了しました。


自分を手放した飼い主が会いにくるとひたすらな愛情で向かっていく犬。


一度信頼した人間に向ける混じり気のないまっすぐな愛情に胸が締めつけられます。


動物が大好きな私は15匹をそれぞれに抱きしめたいほど切ない。


掛け値なしで愛すべき存在。


人間よりはるかに高潔だなぁとしみじみ感じます。


そんな犬たちに囲まれて、周囲に心を閉じていた智美も徐々に鎧を脱いでいく様子が温かく描かれています。

よかったらどうぞ。

↑このページのトップヘ