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ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

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カテゴリ: 真山仁

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急に夏のような気温になりましたね。

歩いているとうっすら汗ばんできます。

写真は散歩中見つけた母子草の群生、近くのお家の低い塀の上に咲いていました。

ゴギョウと呼ばれる春の七草の中のひとつ。

現在の草餅はヨモギで作られますが、平安時代までは母子草が原料だったそうです。


また咳止めや利尿作用があるといわれて漢方の生薬としても用いられている薬草。


今は木々の若葉のさまざまな緑がとてもやわらかく美しく生まれたての赤ちゃんのようです。

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さて本日は真山仁氏著『売国』のレビューです。

「特捜部に赴任した気鋭の検察官・冨永真一。
宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遥。
ある汚職事件と友の失踪がつなぐ二人の運命。
正義とは何か?
国益とは何か?
超弩級の謀略小説」

次男に紹介してもらった経済小説『ハゲタカ』がとてもおもしろかったので、その後著者の作品は何作か読んでいます。




『ハゲタカ』 
『プライド』 
『雨に泣いてる』 

経済小説を軸に『雨に泣いてる』では東日本大震災をテーマに、また別の著書では農薬と食の問題を取り上げたり、と社会派小説家として地位を確立されています。

本書は2014年に作家生活10周年記念として刊行した超弩級の謀略小説。

社会派小説の名に恥じず、本書もまた大きなテーマに取り組んだ問題作となっています。


一見接点が見えないような東京地検特捜部と宇宙開発という二つのテーマ。

宇宙開発計画をめぐり政治家、官僚がアメリカ合衆国の傀儡となり暗躍する中でロケット開発技術者まで巻き込まれるという壮大なストーリー。

主人公は新進気鋭の検察官・冨永真一と宇宙開発に挑む若き女性研究者・八反田遙。

本書はこの二人の視点から交互に描かれています。

この交わりようのない二つの物語がどんどん広がりを見せます。

正義とは何か?
国益とは何か?
希望とは何か?


精緻な描写と骨太のストーリーに私を含め読者はきっとページを繰る手を止められなかったはずですが・・・

こんなに風呂敷を広げたら収集が付かないだろうと危ぶまれるなか、突然オチを用意され何とも慌しくラストになった、という感じ。


著者は本書を通してもわかるように、失われつつあるわが国の正義というものに切り込みを入れて、反対勢力を炙り出す、ということに取り組んでおられる作家さんです。

本書も惜しむらくはラストの尻すぼみを避けるためにも思い切って二本立ての別作品に仕上げたら成功していたのでは。


次作を期待する作家さんです。

高い湿度と暑さと気圧が私を打ちのめしています。

先日受診した折の炎症数値も思ったほど低くなく・・・

医師曰く次回まで様子を見て加薬を考えようかと・・・。

3ヶ月ほど前に限度すれすれまで増薬したのに。


などと思い悩んでも仕方ないので日々を楽しく。


運動のため毎週参加している卓球場が老朽化のため11月で閉鎖することが決まりました。

私たちぐうたら集団6名以外、試合などに参加するのを目的のがんばり屋さん集団も多くその人たちはどこへ移動するのか・・・

私たちもせっかく続けているのだからと手分けして各所を当たっていますが、理想的な卓球場がなかなかなく・・・。

先日候補のひとつに行ってみたのですがやたら照明が暗くなんだかなあという感じ。


意志薄弱の私のようなものにとっては楽しみながらできるトレーニングを探すのはとても難しいです。


話は変わって・・・

知人の畑で採れた夏野菜をたくさんいただきました。

写真のトマトはほんの一部、トマトだけで写真の5倍くらい、あと山ほどの茄子。

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友人たちと分け合ってそれぞれ料理に励みました~。

トマトソース、サラダ、茄子の糠漬けなどなど。

小ぶりの茄子はそのままパプリカやしいたけと素揚げしてあらかじめ作っておいた醤油ベースの出汁に漬けました。

これは夫の大好物、夏野菜が出回るころは酒の肴にいつも作ります。

冷蔵庫に入れておくと味がしみて数日楽しめます。

あと茄子カレーも作りました。

今日はそれに加えて野菜スープとセロリのサラダ。4eaf87f0.jpg
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早めに夕食の仕度を終えるとラクチンです(*^_^*)









さて本日は真山仁氏著『雨に泣いてる』をご紹介したいと思います。


「3月11日、宮城県沖を震源地とする巨大地震が発生し、東北地方は壊滅的な打撃を受けた。
毎朝新聞社会部記者の大嶽圭介は志願し現地取材に向かう。
阪神・淡路大震災の際の“失敗”を克服するため、どうしても被災地に行きたかったのだ。
被災地に入った大嶽を待っていたのは、ベテラン記者もが言葉を失うほどの惨状と、取材中に被災し行方不明になった新人記者の松本真希子を捜索してほしいという特命だった。過酷な取材を敢行しながら松本を捜す大嶽は、津波で亡くなった地元で尊敬を集める僧侶の素性が、13年前に放火殺人で指名手配を受けている凶悪犯だと知る…。
最大の挑戦にして、最高到達点。心を撃ち抜く衝撃の社会派ミステリ誕生」


真山仁氏は私の好きな作家さんの1人。


図書館で著者名を見てチョイスしたもののタイトルから想像できない内容でした。


著者にとって本書は約8年ぶりの書き下ろし小説だそうです。

本書執筆の動機について著者は次のように語っていらっしゃいます。

「被災地を舞台にした作品ですが、本作はいわゆる“震災小説”ではありません。
極限の状況で葛藤する新聞記者の姿を通して、私たちが目を逸らしてきた“影”の部分に光を当てたいという強い思いが発端でした。
さらに、人はなぜ過ちを犯すのか。
その過ちは償えないのかについても考えたいと物語を進めました。
そして、私が今後貫いていきたいファイティングポーズの具現でもあります」



舞台は東日本大震災が起きた直後の被災地。


1人の中堅の新聞記者・大獄圭介を主人公に据え、空前絶後の状態に破壊された被災地で、全世界の人々にありのままを伝えるという目的を持って困難な取材に立ち向かう姿を骨子に骨太の作品になっていますが、主題はそれだけに留まらず、後半からは人徳者として地元の人々の尊敬を集めていた少林寺の住職・心赦和尚の過去を辿り13年前の放火殺人事件の真相を追及していくという大きな2本の柱をテーマに描いています。


物語の中で語られる自衛官の命を賭した活動には頭が下がります。

瓦礫撤去の際釘を踏み抜いて破傷風になる自衛官が跡を絶たないという現状。

安全靴を履くべきだが広範囲の原発事故対策に必死で全てが後手後手に回っているのが現状だったといいます。

遡ること、三十万人以上もの死者を出したハイチの大地震発生の折、国連安保理が国連ハイチ安定化ミッションを採択し、日本からも陸自によるPKO部隊が派遣されたのは記憶に新しいと思います。


コレラなどの伝染病と闘いながら、首都機能の再建活動を支援したという陸自1尉・青田と大獄との会話。

「ハイチは大変だったでしょう」

「この世の地獄でした・・・
ハイチでは、その惨状に圧倒されました。
打ちのめされたと言ってもいいです。
これほど容赦なく自然は都市を破壊できるのか、と恐怖を覚えました。
同時に、人が生きるためには、モチベーションがいかに大切であるかも知りました。
絶対に負けたら死ぬしかない。
そんな異常な場所でした」


このような事実に近い物語を織り込むのと並行して、殺人事件の犯人の逃亡の果ての来し方をもテーマにしていてかなり重い。


背景の大震災があまりにも大きなテーマゆえ、ミステリーとしての物語がかなり霞んでしまったという印象を持ってしまいました。


せっかくの骨太の内容なのに二兎追うことの難しさを感じた作品でした。

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ベランダの朝顔
30年以上にわたって英語の学習参考書や問題集作りや校正の仕事を続けていたのでリタイアした当初は様々な媒体の活字のしょうもないミスが気になって気になって小説を読んでいてもすぐ朱を入れたくなる衝動に駆られていましたが、さすが3年もたつとそんな重箱の隅をつつくような粗探しの性も消え去って元来の大雑把な性格が浮上、同時に書きっぱなしの自分のブログの文章も超いい加減状態。


ときどきブログ友のトコさんに親切なご指摘を受けて慌てて直す体たらくです。


内職仕事をしていたときは辞書が手放せず、引いて引いて引きまくって確認する日々、辞書はもちろん参考書も数冊手元に置いて一冊では不安で納得できるまで参考書を放浪するのに時間がかかっていました。


自分の作った問題集は基本的には自分では校正せず他の校正者に任せますが、慎重に慎重を期して作ったはずなのに何とミスの多いこと!


一度自分の制作物の最終校正をしたことがありますが、第一校正、第二校正を経ているにも関わらず数箇所表記ミスを見つけたときには驚きというか、複雑な気分でした。


英語の学参の校正といっても英語のスペリングや文法上のミスだけ見つければいいというものではなく、ページ数から段落、改行、空白の大きさなど正しいか、フォントが統一されているか、また日本語が統一されているかなど丸ごとなので、かなり神経質になります。

特に大変なのは日本語表記の統一。

私は朝日新聞用語の手引き集というのを学んで使っていて、多くの出版社はそれに倣えでしたが、中にはその出版社好みの表記というのがあるので、資料の初見で好みを把握しなければならないのがけっこう大変でした。


話がズレてしまいましたが、本日ご紹介する作品の解説を読んでいて内職時代を思い出していました。


自分のような名もなく拙いブログ主でさえ、文に対しての責任からいろんな角度から調べることも少なからずあるので、世に出る作品ともなると作家さんの裏打ち作業はさぞ大変だろうなと察します。


たった1行の文章の裏づけに集められた資料はきっと膨大なんだろうな。


書くための確認作業、または書かないための確認作業の大変さ。


敬愛する作家・吉村昭氏が何かの媒体で書かれていたことを思い出します。

歴史的事実を踏まえた作品が得意な氏は、字数にしてほんの僅かなある1文に対してご自分の足で資料を探し、生き証人、郷土史家を訪ねるという行為を繰り返しておられますが、決して1人の証言のみに頼らず必ず同様の複数の証言を得られた場合のみ文章にするということをご自分に課して気の遠くなるような作業を積み重ねていらっしゃいました。


本日ご紹介する作品の著者もその短篇を書くに当たり、あるときは蚕を飼い、あるときはミツバチを飼育しながらその実態に迫り、作品に投影させるほどの凝り性だとか。


真山仁氏著『プライド』


「仕事の責任とは? 現代社会を生き抜く者の矜持とは! 『ハゲタカ』『マグマ』を描いた著者の傑作社会派小説集。
確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分け人と対決する『一俵の重み』。
逆境を支えるのがプライドなら、人を狂わせるのもまたプライド。
現代を生き抜くために、絶対に譲れないものは何か。
社会問題の深層に潜む、現場の人々の一筋縄ではいかない思いに光を当て、深層心理まで描きこんだ極上フィクション六編と掌編『歴史的瞬間』を収録」


「一俵の重み」「医は…」「絹の道」「プライド」「暴言大臣」「ミツバチが消えた夏」「歴史的瞬間」

上記の7篇の小編が収録されています。



著者の作品は次男に勧められて『ハゲタカ』を読んだきりですが、本書を読んで改めて著者の題材の範囲の広さに驚嘆します。

出版社のデータベースでの著者の紹介文は次の通りです。

「作品の対象に徹底的に迫る取材力と緻密な文体を併せ持つ、社会派の新たな旗手」


6篇の小編と1篇の掌編からなる本書、6篇の主人公は農水省官僚、医師、絹織物に賭ける元研究者、菓子製造工場のマイスター、大臣、元カメラマンの養蜂家と様々な分野で自らの仕事にプライドを持ち真摯に仕事に打ち込んでいる人々。


本書のタイトルにもなっている「プライド」という言葉は日本語で表すと「矜持」とか「誇り」に相当すると思いますが、おおむね人生の途上で様々なものに躓き傷ついたとき、持ち合わせているプライドの強さ弱さの度合いによってプラスにもマイナスにも自分を奮い立たせる役目を持っているのではないでしょうか。


他人から見たらほんの些細な泡沫のような矜持でも生きる支えになるのは多くの人が経験していると思います。


ここに登場する主人公たちは周囲の思惑などに振り回されながらも自らのプライドを第一義に自分の正しいと思った道に邁進する様子を描いて秀作です。


『日本の農業が必ず復活する45の理由』の著者として農業問題に精通されている淺川芳裕氏の解説文によると、著者はここ数年農業に強い関心を示しその粘り強い取材や学びを通して農業小説を執筆されているということです。


冒頭で記したように本書執筆のために蚕とミツバチの飼育をするという徹底ぶりを鑑みて次の作品も期待大、楽しみです。


あとがきで著者は「何のために人は働くのか。そして、どうすれば矜持をまもることができるのか」という命題に対して「心に太陽を持て」という山本有三氏による詩を紹介されています

 他人のためにも言葉を持て
 なやみ、苦しんでる他人のためにも。
 さうして何でこんなに朗らかでゐられるのか、
 それをかう話してやるのだ。
 唇に歌を持て。
 勇気を失ふな。
 心に太陽を持て。
 さうすりゃ何だってふっ飛んでしまふ。


著者は結びに「心にプライドを持て!」とつけ加えておられます。


それぞれの短篇の内容は読んでみてのお楽しみ!

読み得の部類に入る作品です。

真山氏を未読の方、一度お試しを!

久しぶりのアップです。


最終のアップを見てみると11月24日だったので約1ヶ月近くご無沙汰していたんですね。



整理、記録のためにもその間の我が家の騒動について書いておこうと思います。



まずは最終アップを遡ること11月6日の出来事から。



長年右親知らずのトラブルに悩まされていた夫がその日意を決して長年歯のメンテナンスに通っていた近所の大学病院歯科で親知らずを抜いたことが事の発端。


頬を腫らして帰った夫が、抜いた歯を担当医が組織検査に出した、と言ったことが悪夢のスタート。


2日後に抜歯を担当した医師から自宅に電話があり、抜いた歯の下の骨にがん細胞が見つかった旨報告があり、翌日からジェットコースターのような急ピッチで様々な検査が始まりました。



夫は過去に2度がんに罹患している要注意者なので、今回のがんが過去のがんの転移か、それとも原発が別のところにあるものかを突き止めるのにPET他あらゆる検査を駆使した結果、大変珍しい下顎骨の限定がんであるという不幸の中でもラッキーな結論に達しました。



口腔内の手術は即食べることと直結しているので、これからの人生でQOLの確保が最大の問題点ということで家族や本人に手術に対する躊躇があり、東京在住の子どもたちも含めてんやわんやであらゆる治療法を検索、セカンドオピニオンも含め模索しましたが、やはり手術以外にないということで大掛かりな手術を選択。



その間、今までおとなしくしていたがんが抜歯という刺激によって急激に暴れる可能性があることを考慮して、検査しながら自宅で抗がん剤を飲んで手術まで待機、11月28日に無事手術を終えました。

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手術に関しては担当医から術中術後のあらゆるリスクも開陳され、術中に開けた段階で思わぬ浸潤があれば更に大掛かりな手術になる可能性etcが伝えられていたので9時間の手術中は子どもたちも含め生きた心地がしませんでしたが、術中に出した周辺の組織検査も大丈夫で考えうる最小限の切り取りで済んだことはとても幸運でした。



とはいえ、右顎の骨や神経、リンパも切り取り、チタンのプレートを入れて顔の変形を極力抑えるという難手術、様々な後遺症は避けられない内容。



今回の夫の最も幸運だった点は、たまたま抜歯してくださった歯科医師が口腔外科の腫瘍科専門の講師だったこと、そして抜歯後少し糜爛が厚いというほんの小さな異変を感じてすぐ組織検査に出してくださったことです。


後にセカンドオピニオンの医師にPETのCDROMその他を見ていただいたとき、この状態で組織検査に出す医師は十中八九いないでしょうと感嘆していらっしゃったほど。



そしてもう少し抜歯時期が早かったら組織検査に出すほどの小さな異変はなかっただろうし、もう少し遅い時期に抜いていたなら、すでに骨の中のがんがすぐ近くのリンパに流れていただろうという予測。



転移がんなら手術をせず余命が短期間でも運命に逆らわず安らかなQOLを選択したいがそれでも許してくれるかと夫に言われ、これ以上闘ってというのはあまりにも酷だと娘と話し合って泣いた時期も過ぎ、もうすぐ退院という幸運に深く感謝しています。



今回のことは私一人では到底乗り切れなかった事態・・・東京から帰り夜はずっとパソコンを通して仕事をしながら手術前後を共に過ごしてくれた子どもたち、夫のために涙して交代で励まし協力の手を差し伸べてくれた夫と私の共通の友人たち、子どもたちが帰ったあとずっと泊り込んで共にいてくれた親友のSさん、料理の差し入れをしてくれたMさん、夫のために玄米スープを作って送ってくれた義姉・・・感謝の言葉も見つかりません。
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ほんとうにありがとう!






さて久しぶりのアップ、真山仁氏著『ハゲタカ』のご紹介です。


「ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、バブル崩壊後、不景気に苦しむ日本に戻り、瀕死状態の企業を次々と買収する。
敵対するファンドによる妨害や、買収先の社員からの反発を受けながらも、鷲津は斬新な再プランを披露し、業績を上げていく。企業買収、再生の真実を克明に描いた問題作」


映画化&TV化して話題になった作品の原作、上下巻で約1000ページの読み応えある作品です。



バブル崩壊後の日本を舞台に、ピアニストとしての夢を抱いてジュリアードで学んだという異色の過去を持つ主人公・鷲津政彦がニューヨークの投資ファンド運営会社をバックに日本支社長として、大量の不良債権を抱える三葉銀行(旧三和銀行)のバルクセールを挟んで企業買収に挑むという内容。


バルクセールという名前は本書で知りましたが、銀行が抱える不良債権をまとめてファンドに売ることで銀行側は融資時の不祥事を隠す目的で身辺を整理でき、ファンド側はそれを安く買い叩いて債券回収して利益を得るという構図だそうです。


本書を読むと、外資をハゲタカと侮蔑的名称で呼びますが、日本の金融機関も似たり寄ったり、同じ穴の狢というところでしょうか。


バブル崩壊後の大手と呼ばれた金融機関-長銀や拓銀、山一証券などの破綻の様子が事実と見紛うエピソードを交えて詳しく描かれていてとても興味深い作品になっています。


とにかく主人公の鷲津の現実離れしたかっこよさは一読の価値があります。

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