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ご訪問ありがとうございます。 「一日一生」を銘にさまざまな人生を読書というツールを通して味わっていきたいと思っています。 響きこし言葉に貼れるさみどりの付箋そよぎて林となりぬ

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カテゴリ: 相場英雄

夏に帰省の折、次男が作ってくれた料理がとてもおいしかったのであれから繰り返し作っています。

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下の写真は簡単なので特にあと一品ほしいなというときに度々登場。

 

◆ベーコンブロックを1cm角に切ったもの、厚揚げ、なす、オクラ。     
◆耐熱容器にクッキングシートを広げてそれらを入れる。         
◆ごま油を全体にうすくかけて全体にまぶす。

◆3倍濃縮のめんつゆを大さじ2杯くらいかけて全体にまぶす。

◆クッキングシートの端を対角線にもちキャンディのように捻って全体を包む。

◆電子レンジ500Wで12分くらい加熱。                途中シートを開いて全体をかき混ぜ再び加熱。

 

※めんつゆは材料の多少に合わせて適当に調整、レンジの過熱時間もなすの過熱具合に応じて加減、めんつゆがなければ出汁としょうゆとみりんでOK。

 

フライパンを使わないので後片付けも簡単、よかったらやってみてください。

 


我が家の男たちは
3人とも気楽に台所に立つのでご相伴に預かれて幸せ♪

 

お嫁ちゃんにもどんどん作ってあげて団欒の輪を広げてほしいな。

 

 


そして・・・今日は久しぶりに外出しなかったので明日の仲間との集まりのおやつにと思って炊飯器で簡単パンケーキを焼いてみました。

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◆薄力粉200g、ベーキングパウダー小さじ2杯、砂糖60g、塩小さじ1/3、卵2個、牛乳120cc。

◆これらを攪拌してあらかじめキッチンペーパーで薄く油をひいた炊飯器に入れて炊飯スイッチon。

 

ナマケモノにはぴったりの超簡単パンケーキの出来上がり・・・はちみつとバターを乗せて食べるととてもおいしかったです・・・朝食にもいいかな。

 

 

 

 


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さて今日は相場英雄氏著『ナンバー』のレビューです。


所轄署から警視庁本部への転属が決まった西澤は、意気軒昂として桜田門に向かう。

だが、所属は期待していた捜査一課ではなく捜査二課。

横領や詐欺事件を捜査するその部署は、同僚をライバル視するエグい捜査員の集団だった。

事件の全体像を示さず捜査情報も出さない二課にあって、誰よりも狡猾で悪事に長けた知能犯を西澤は追いつめて落とすことができるのか?

犯人・同僚・上司・協力者…。

事件に関る人間の裏表を、かつてない緊迫感で描く新しい警察小説

 


著者の
捜査二課を舞台の警察モノ・・・「ナンバーシリーズ」第一弾。

続いて第二弾『トラップ』  第三弾『リバース』となっています。

このブログでは逆順にアップしていますのでよかったら読んでください。

『トラップ』 

『リバース』 


『トラップ』から順に読むと、主人公・西澤の成長譚がつぶさに見られます
(^.^)

殺人事件を主に扱う捜査一課を扱った作品は数多くありますが、賄賂増収など、経済犯罪を扱った捜査二課を舞台の作品は珍しく、三冊ともとても興味深く楽しめた作品

四谷署強行犯係から警視庁捜査二課第三知能犯係に異動した西澤警部補は不慣れな横領詐欺捜査に四苦八苦しているところから物語がスタート

いよいよひよっこ西澤警部補の成長の記録のスタートです。

本書では西澤を中心に4つの事件が展開されています。

第二弾、第三弾でおなじみの真藤係長や定年間際の大岩刑事などが出てきてすでに懐かしい・・・逆順で読んでいるので・・・少し醍醐味には欠けますけど。

収賄事件など経済が絡んだ犯罪を追い詰めるのは本当に地味で根気のいることがしみじみと分かります。

 

 

★西澤警部補の高校時代の野球部の女子マネージャーだった友人からの相談に親身に乗ったことから明るみに出たある事件への友人の関与を描いた「保秘」

 

★定年間近の大岩のネタ元として紹介された百貨店の外商主任の女がからんでいた不正流用を扱った「12桜」

 

★都庁の収賄の調査途中で知り合ったある男が事件関係者だったという顛末を描いた「あたり」

 

不慣れな捜査二課での仕事において失敗続きの西澤が周りの海千山千の先輩刑事たちにもまれて少しずつ成長していく様子がなんとも微笑ましいシリーズです。

 

警察小説の好きな方、切った張ったの派手さはありませんが、よかったら第一弾からどうぞ!

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今年も日本にとって特別な月・8月が過ぎようとしています。

核兵器禁止条約が国連で採択されて2年。

唯一の被爆国である日本が不参加だったことはいまもなお受け入れ難い事実として語られています。

そのときの安倍首相の言葉・・・官僚が苦肉の策としてやっとまとめたような文言。 

                                        

「条約が目指す核廃絶というゴールはわが国も共有しているが、わが国の考え方とアプローチを異にしていることから、参加しないという立場に変わりはない・・・                                核保有国と非保有国の橋渡し役として国際社会の取り組みをリードし、2020年のNPT(=核拡散防止条約)の運用検討会議に向けた国際的な機運を高めていきたい」

先ごろはプーチン大統領がINF(=中距離核ミサイル)全廃条約履行を停止し、新型ミサイルの開発を進めるとの表明を受けてトランプ政権がロシアに対しINF全廃条約破棄を正式に通告

 

ますます不穏な状況になっています。

 

世界中のひとりひとり、もちろん国々のトップの方々もきっと平和な世界を望んでいるにちがいないと思うのに。

欲と意地の張り合い・・・けっして子どもたちに見せてはならないような大人同士の醜い交戦の姿。

 

今年も平和祈念式典で広島と長崎が核廃絶以外平和への道はありえない、と政府に批准を促したものの政府の反応はないも等しい状態。



「真摯に」「寄り添う」


これらの言葉が真の意味で国民の心にバトンされるようになりますように。  




私は辛うじて戦争を実体験していない世代ですが、戦争や被爆を実体験として語ることのできる人がどんどん少なくなっています。

「戦争の記憶は忘れ去るもの」ではなく「語り継がなければならないもの」という戦争体験者の方の投稿が昨日の新聞に寄せられていました。

2016年に被爆者の呼び掛けで始まった禁止条約への賛同を求める「ヒバクシャ国際署名」には今年4月現在、世界中から941万5千筆以上が寄せられているそうです

世界中から唯一の被爆国として見つめられている国民として恥じない選択をしなければと思います。

 
51cxM7vzHWL._SL500_[1]さて今回は相場英雄氏著『トップリーグ』です。


命を賭した記者、
永田町激震の特大スクープ!

「命の保証はないぞ」政界の深い闇に斬り込んだ記者の運命は

大和新聞の松岡直樹は、入社15年目にして政治部へ異動になり、官房長官番となった。

そしてまたたく間にトップリーグへ。

一方、松岡と同期入社だった酒井祐治は、現在大手出版社で週刊誌のエース記者として活躍している。

そんな酒井が「都内の埋立地で発見された一億五千万円」の真相を追ううちに、昭和史に残る一大疑獄事件が浮かび上がってきて

 

 

先日観た『新聞記者』をほうふつとさせるような内容。

 

田中角栄首相時代に政界を揺るがせた「ロッキード事件」をモチーフにしたと思える筋書き。

 

主人公は松岡と酒井という2人の記者。

 

共に大手新聞社の同僚記者だった2人。

 

新聞社の経済部から政治部に異動してすぐに官房長官に気に入られ現職の官房長官付となった松岡。

 

あるきっかけで新聞社を辞め週刊誌の記者となった酒井。

 

お台場で見つかった古い金庫から見つかった古い1億5千万円の札束を巡って2人の記者が再び接点を持ちます。

 

政界の裏金疑惑に命を賭して迫る酒井と、官房長官に暗に触るなといい含められる松岡。

 

映画『新聞記者』の原案作者である東京新聞記者・望月衣塑子と官房長官・菅義偉との丁々発止が話題になっていましたが、まさに菅義偉マスコミのコントロールの手法が描写されているよう。

 

タイトルの「トップリーグ」とは永田町の隠語で、与党幹部に食い込んだ一部の記者たちの名称。

 

松岡のトップリーグ入りの経緯もあまりに唐突でそこに違和感が残りましたが、興味深く読了。

 

社会派作家としての階段を一歩ずつ確実に上っている著者の着眼点に感服です。

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ストロベリームーン
昨日は父の日。

事前に娘から父の日プレゼント(沖縄発アグー豚)が届く旨連絡がありました。

父には内緒ということで、夫には伝えていませんでした。


ところが・・・娘からlineにそのプレゼントの写真とメッセージが送られてきて・・・


きちんと届け先を書いたはずなのに自宅に届けられたそう。



「沖縄からわざわざ岡山を飛ばして東京まで運ばなくても、ドライバーも少しは考えてくれてもいいんじゃないの?父の日なんだから」と無茶ぶりな怒り。

「あんたが超有名芸能人か女首相だったらね・・・家族構成も知っていてドライバーも忖度して岡山で荷おろししてくれたかも」

「やっぱり有名にならないとだめだね~」

そんなことよりしっかり届け先書いたか確認してくだされ。


電話で残念ないきさつを聞いた夫は「そっちでオレのかわりに堪能して・・・こちらは喜んでいただければなによりでございます」と。





さて本日は相場英雄氏著『血の雫』をご紹介します。 


「東京都内で連続殺人事件が発生。                        
凶器は一致したものの被害者同士に接点がなく捜査は難航する。           
やがて事件は、インターネットを使った劇場型犯罪へと発展していく――。       
前代未聞の「殺人ショー」に隠された犯人の真の目的とは。              
地道な捜査を続ける刑事たちの執念と、ネット社会に踏みにじられた人々の痛みが胸に迫る社会派ミステリ」  


                             
デビュー当時から著者の作品はほとんど読んでいますが、読むたびに筆力が充実、社会派小説家としての地位も不動になった感がする著者。



専門学校を卒業後、入社した時事通信社で市場データの編集業務を担当したのち記者職に転じ経済部記者として活動
2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞(現・城山三郎経済小説大賞)受賞2012年『震える牛』
2013年『血の轍』が第26回山本周五郎賞候補
2017年『不発弾』が第30回山本周五郎賞候補



新聞やインターネットを利用した劇場型連続殺人事件を舞台に姿の見えない犯人を追う刑事たちの苦闘と次第に明らかになる犯人像と事件の哀しすぎる動機を描いた物語。


SNSはさまざまな人々が自由に自分の意見を発信できる開かれた場所・・・といえばプラス面に焦点を当てたものですが、その裏にある陰湿な事象―無責任な拡散行為や一方的な誹謗中傷といったものに対する手立てがほとんどないという無法地帯になっていることも確かです。


二言目には炎上という言葉が躍っているネット社会。


顔が見えないということを強みに個人に対してあらゆる言葉の攻撃を仕掛けた結果、攻撃された側がIPアドレスをつきとめて裁判に持ち込んだというケースも聞いたことがあります。  



本書はそんなネット社会ならではの憎しみの連鎖によって起こった事件。



共通項のほとんどない3人の男女を殺した犯人とそれを追う刑事たち。



本書の主人公になるのはその担当刑事のひとり。


ある子どもの誘拐事件を捜査中、聞き込み中ある高校生の善意のネットへの拡散によって顔がネットにあげられて結果的に子どもが殺されたため日本中の非難を浴びて心身に打撃を受けて療養、やっと捜査一課に復帰したばかりのベテラン刑事の田伏。


その相方にブラックIT企業のSEから警察に転職した若き長峰。



長嶺の知識を借りながら、被害者の共通項を探り、ツイッターの裏アカウントを見つけたことから徐々に犯人像へと迫っていく過程にドキドキが止まりません。



それぞれ、美しい自称モデル、温和なタクシードライバー、定年退職後ボランティアとして地域の通学路をパトロールしている老人という表の顔をもつ3人の裏アカでの罵詈雑言の激しさはたじろぐほど。


そして行き着いた先にある原発事故被害地福島。



この後半部分が著者の筆の冴えどころ。


福島出身の元刑事・猪狩を登場させることで、猪狩の目と口を借り原発事故以前以後の福島を語らせているところ、東日本大震災に関する著者の一方ならない思いが散りばめられていて胸を衝きます。


現地へ何度も何度も足を運んだことをうかがわせる筆致。



ネットニュース編集者の中川淳一郎氏との対談で本書について語っている一部です。

中川氏 : 今のネットの異様な空気というか、政治をめぐる激しい対立っていうのは、やっぱり東日本大震災の福島から始まっているような気がします。
実は、『血の雫』の真の読みどころは、この七年間のネットの変遷を物語の中に凝縮させて、きっちり押さえているところだと思います。

相場氏 : ありがとうございます。
政府が堂々と国民に嘘をついたというトラウマから、まだみんな立ち直っていないんですね。
七年経った今でも、政府発表の情報を信じず、冗談みたいなガセ情報を得意げに語っている人たちがいる…。


本書に先がけること2013年に刊行された『共振』も原発事故を扱った作品です。

興味ある方は読んでいただければと思います。
 

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台風12号が被災地へ直撃というニュースにハラハラしましたがどうにか一段落、また従来の暑さが戻ってきました。

と思うまもなくこんどは13号!


炎暑・酷暑・極暑・熱暑・溽暑・・・

最高気温が25℃以上を夏日

最高気温が30℃以上を真夏日

最高気温が35℃以上を猛暑日


これ以上の気温が更新される毎日・・・いま気象庁ではネーミングに頭を悩ませているのではと想像しています。

〈烈暑〉はどうかな?



ところで熱中症対策に一躍有名になった経口補水液OS1、熱中症経験者の所ジョージさんがコマーシャルに出ているあれ。

同じ製薬会社から出しているポカリとの比較を製薬会社が説明しています。



ポカリスエットの成分であるナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの電解質は、汗の成分に近い組成となっているので運動の後やお風呂上がり、乾燥した室内で水分と電解質が失われたときなどに利用するとよいとのこと。


一方OS!は軽度から中等度の脱水状態の方の水や電解質を補給・維持するのに適した経口補水液。

消費者庁による『特別用途食品個別評価型病者用食品』の表示許可を受けていて感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態、高齢者の食事量不足による脱水状態、過度の発汗による脱水状態などに適しているそうです。


経口補水液は薬局などで売っていますが、家庭でも簡単に作れるそうです。

水500mlに塩1.5g、砂糖15gを雑菌が入らないように消毒したペットボトルに入れて混ぜるだけ。


脱水時に不足するといわれているカリウムは摂れないものの、緊急時には十分だそうです。


まだまだ猛暑が続くようです。


どうぞくれぐれもご自愛くださいね。






さて今回は相場英雄氏著『リバース』のご紹介です。 


「警視庁捜査二課から所轄に異動した西澤は、書店で万引きをした老婦人を取調べた。
身なりもよく教養溢れる彼女は、なぜ万引きをしたのか。
そこには、深い事情があった…。
大震災と原発事故。
そして、「福島にはカネが埋まっている」と嘯く詐欺師が仕掛ける被災地支援詐欺―。最も卑劣だと言っていい犯罪を、心熱き警察官が暴く社会派長編警察小説」

詐欺や横領といった知能犯と対峙する警視庁捜査二課の若き刑事・西澤を主人公の「ナンバー」シリーズ第三弾。

時系列では『ナンバー』 → 『トラップ』 → 『リバース』となっています。



『ナンバー』『トラップ』でおなじみの“三知"が今回手がけるのは、原発事故で甚大な被害を被った福島を舞台にした詐欺。


庁内の課同士の対立、庁と所轄との対立、加えて徹底した秘密主義を貫く捜査手法を通して、緊迫感溢れる捜査を展開する捜査員の心理を描いて圧巻の警察小説!


読み応え抜群で、最後まで一気読み!


シリーズの中ではもっとも面白い作品でした(^.^)


前作『トラップ』で三知(知能犯三係)は解体、方々に散らばった仲間のうち、所轄行きとなった主人公・西澤が書店で万引きした女性を取り調べたことがきっかけで、事件が思わぬ方向へと広がっていきます。


本書は解体して各所へ散った三知メンバー5人の視点を中心に章立てされていて・・・

西澤、清野、小堀、大岩、そして真藤。


それぞれのメンバーが追う事件がやがて一つの大きな事件へと繋がっていく過程もとてもドキドキ感があり手に汗を握るという表現がぴったり。


「福島にはカネが埋まっている」・・・ある詐欺犯の言葉。


営業損失補償金詐欺、原野商法詐欺、厚生年金贈収賄、役人が絡んだ汚職事件。


その温床となっている被災地で犠牲になるのは弱い立場の被災者。


東北への思い入れがとても強い相場氏ならではの福島原発事故を絡めた物語。


メンバーが息を揃えてなだれ込むラストに胸が熱くなります。


真藤さん、どうかどうか生きて!と願わずにはいられません。

おススメの一冊です!


6月28日の満月。

「ストロベリームーン」とはネイティブアメリカンがつけた「6月の満月」の俗称だそうです。

アメリカでは6月はいちごの収穫時期であることに加えて、月が赤みがかっていることから、そう名づけられたのだそうです。

また「ストロベリームーン」には「恋愛運が上がる」、「大好きな人と結ばれる」というジンクスもあるそうです。

若い人たちにとってはすてきなストロベリームーン・・・ちなみに厚い雲がかかっていて我が家のベランダからは見えませんでした・・・これは渋谷に住む娘が撮った月。


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カメラが趣味の次男のフィアンセが撮ったあじさい




さて今日のレビューは相場英雄氏著『トラップ』です。 


「知能犯と対峙する警視庁捜査二課の若手刑事・西澤を描いた前著『ナンバー』からつづく物語。
経験をつみ、成長した西澤が新たな事件にのぞむ!
犯罪者の心理や犯罪の手口、捜査にかける警察官の思いなど、リアルでディープな描写が生きる警察小説」



警視庁捜査二課で知能犯を追う若き刑事・西澤を主人公の「ナンバー」シリーズ第二弾の作品。


『ナンバー』 → 『トラップ』 → 『リバース』へと続きます。


主人公・西澤が所属する捜査二課は贈収賄や企業犯罪などのいわゆる知能犯を追う部門。


殺人、強盗、放火、誘拐、強姦、強制わいせつ等の重要犯罪をはじめ、傷害、恐喝等の粗暴犯罪を扱う捜査第一課や、暴力団、 銃器や違法薬物の使用・密売買、日本の外国人による犯罪対策を扱う捜査第五課に比べると地味な捜査を基本とする二課に配属された西澤が失敗を重ねながら徐々に刑事として成長していく姿を追ってます。


『ナンバー』では頼りなかった西澤も本書では危うさは見られるものの成長の証もところどころに見られ頼もしくなりつつあると思いきや読みの浅さが露呈して最後には立場が危うくなったところで終了。


主人公が所属する真藤警部チームは解体となり、目白署に飛ばされることになった西澤。


次作『リバース』へと挽回が持ち越されることになります。


その中でも相変わらず上司の真藤のかっこいいこと!


主人公に与えるアドバイスがあまりに哲学的で、それを理解できるようになる西澤の成長をひたすら期待するのみ。



本書のタイトル「トラップ」の意味するどんでん返しともいえる事象はラストに終結していますので、興味ある方はぜひお読みくださればと思います。

露天風呂が大好きな夫の希望でふらりと山陰の温泉に一泊のドライブの旅。

宿の決め手は夫の場合、見晴らしのよい露天風呂があるかないかの一語に尽きるのですが、今回はやや満足したようです。

露天風呂といっても高額な貸切露天風呂ではなくごく一般的なもの。


いままで行ったなかでは十和田湖畔のホテルの露天風呂で、手を伸ばせば十和田湖に触れられそうなほど間近かに広大な湖が迫った露天風呂が夫のベスト1だそうです。


今回の露天風呂はベスト10のスソくらい??


中国山地を越えたあたりから急に雲行きが怪しくなり、到着と同時に雨が降り始め、翌日も雨という天候。


私が雨女だから、とはいつもの夫の弁。

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夜は雨音を聞きながら、持ち込んだワインを飲みながら久しぶりの花札をしました。

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「楽しみました」と書きたかったのですが、相手がいい手札を持ってその上、捲った札がよく点数がどんどん上がるとお互いにムカついて、楽しむどころではなく終わりました・・・大人げないとは思うけど。

そして夜中の露天風呂で明日が49年目に結婚記念日だということに気づいたのでした(――;)






さて今回は相場英夫氏著『ガラバコス』をご紹介します。

「日本中を震撼させた現代の黙示録・28万部のベストセラー『震える牛』続編!
怒濤の980枚! 上下巻で刊行!
ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?
日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?
メモ魔の窓際刑事、再臨場!
警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。
ガラパゴス化した日本社会の矛盾を暴露する、危険極まりないミステリー。
著者・相場英雄の作家生活10周年記念作品」


著者の作品の中、最初に読んだ『震える牛』のリアリティに感動して、次に『血の轍』『双子の悪魔』『鋼の綻び』 、『共振』と読み継いで本書で6冊目になります。

元時事通信社の社会部記者という経験を糧にさまざまな社会問題に鋭い切り込みを入れている著者ですが、今回はある殺人事件を軸に非正規労働者問題、自動車部品メーカーの品質管理問題という三様の個々の問題をひとつにまとめるという難しい挑戦に挑んでおられます。


ある事情から警視庁の友人への手助けのつもりで身元不明者のリストを捲っていた捜査一課継続捜査担当の田川信一が偶然ピックアップしたリストに殺人事件の痕跡を発見するところから壮大な物語の幕が上がります。


『震える牛』でおなじみになった刑事・田川信一が主人公。


巧妙に自殺に見せかけて東京都竹の塚の団地で殺害されていた男の痕跡を辿っていく過程で、粘り強い捜査を積み重ねる主人公・田川刑事の本領が発揮されます。


犠牲者は沖縄の離島から夢を抱いて故郷を離れたひとりの若者。


故郷の有志の援助を受け、高専に進学して勉学に励み、新卒採用の企業に就職が決まりかけたにもかかわらず、持ち前の優しさからその採用を友人に譲った青年のその後の悲惨さが淡々と描かれています。


非正規労働者の現状を知れば知るほど現代社会の歪がこれでもかと浮き彫りになります。


「普通に働き、普通にメシが食えて、普通に家族と過ごす。こんな当たり前のことが難しくなった世の中って、どこか狂っていないか?」

捜査の過程で田川刑事が同僚の刑事と交わす会話。


新潟県燕三条で小さな町工場を経営していた父親の下に生まれた著者は少年の頃から町工場の経営の苦しさを目の当たりしてきたといいます。

長じて経済記者という立場から社会の表と裏を見てきた著者が、記者時代に書けなかった闇の面を書いてみようと思ったのがこれらの社会派小説を書くきっかけになったそうです。


現在、日本の全就業人口の4割が非正規労働者、いわゆる派遣労働者といわれています。


本書に描かれている派遣労働者の置かれた現実がすべて真実とは思いませんが、まさしく使い捨てという言葉がぴったりの現状に驚くばかりです。


大正時代に刊行された細井和喜蔵氏著のルポルタージュとして有名な『女工哀史』の内容と見紛うような過酷な労働と低賃金、そして一段と低い地位として見下げられる様子に時代錯誤的な驚きを隠せません。


安倍政権が非正規雇用労働者の待遇改善への取り組みを目玉として打ち出していますが、現状の改善に繋がっているとはとてもいえない・・・のが新聞の投書欄の声からも伝わってきます。


本書はこれらの問題を軸に派遣社員の元締めといわれる人材派遣会社とハイブリッドカーを世に出した自動車メーカーの品質管理のモラルの問題に焦点を当てて描いています。

1000ページ近い大作となっていますが、興味ある方はどうぞ!

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