
晩秋の里のゆふぐれそこここに柿の実朱き灯となる
このところ11月とは思えない小春日和が続いています。
リビングに差すやわらかな秋の陽だまりに椅子を引き寄せて座っているとつい眠くなってしまうほど。
めったに昼寝をしないわたしですが、ついうつらうつらしてしまいそう。
このところ溜まっていた新聞を読んでは片寄せ、読んでは片寄せ・・・。
つい忙しくしていたら溜まってしまう新聞。
しばらく次男のbabyとお嫁ちゃんが来ていて新聞どころではなかった・・・。
初お目見えのジンジン6か月。
泣いても笑っても可愛くてぐにゅっとしたいほど。
いつもほがらかなbabyで、こんなジジババにもうんと笑いかけてくれる・・・。
お嫁ちゃんの大変さが身に沁みたけど、待ちに待っていた幸せな時間でした(^^♪
さて本日は益田ミリ氏著『前進する日もしない日も』のレビューをちょこっと。
「着付け教室に通ったり、旅行に出かけたり、引っ越ししたり。
仕事もお金も人間関係も自分なりにやりくりできるようになった30代後半から40歳にかけての日々。
完全に「大人」のエリアに踏み入れたけれど、それでも時に泣きたくなることもあれば、怒りに震える日だってある。
悲喜交々を、きらりと光る言葉で丁寧に描く共感度一二〇%のエッセイ集」(「BOOK」データベースより)
ジンジンの日課のリズムに合わせて生活しているとベッドタイムの読書も捗らず・・・つい気軽なエッセイに手が伸びて・・・。
今まで何冊も網羅してきたミリさんのエッセイ。
何気ない日常の谷間のような一瞬を掬い上げて微妙に可笑しみというエキスをプラスして活写する・・・疲れたときに最適の読み物。
四十代に差しかかったミリさんのゆったりした日常が描かれた短いエッセイ集。
このエッセイで発見して驚いたこと・・・別に驚くに値することではないんですけど、読者のわたしが勝手に独り者と思っていただけ・・・
共棲みの男性がいること。
どうやら正式に結婚という形式には則ってはいないようだけど、ずっと慣れ親しんでいる感じのパートナー。
だからどうした?
なんですけど、のどかなゆるやかな日常の中にときとしてちょっとした皮肉を入れていたりする文章や意外にしっかりと世間に物申すミリさんのエッセイを読んだときと同様、ちょっと意外性を感じてしまった・・・勝手にミリさんのイメージを作ってしまった自分がちょっと・・・なんですけど。
それでも日常の、こんなことあるよね、という小さな小さな感じ方をこんなに素朴なやさしい文章で表現するなんて、ミリさん流才能がすごい!
よかったらどうぞ。